「Shinkirow NEW-DAWN 810/94MS」入道(90upシーバス)への“新しい夜明け”。

こんにちは、フィールドテスターの定廣です。

私がテストさせてもらった「Shinkirow NEW-DAWN 810/94MS」について、紹介していきたいと思います。

モバイルロッドの“新しい夜明け”

NEW-DAWN」、最終的に、私個人の思いとしては「スタンダードなシーバスロッド」として完成しました。

開発のスタートはシーバス専用ロッドではなく、「6ピースでどれだけのものが作れるか、とりあえずモンキス史上最長のロッドを作ってみよう!」と作られた、マルチキャスティングロッドでした。

実際、私がテスターとして加入した2023年1月の時点で託された、すでに開発が進んでいた2ndプロトは、どちらかといえばショアジギロッドのようなテイスト。

シーバスロッドとしてはかなりのオーバーパワーで、テスト中に掛けた90オーバーとのファイトの際は全身丸見えジャンプを何度もさせるような(対シーバスで考えると)ジャジャ馬ロッドだったと記憶しています(笑)

その後、テスト内容をフィードバックし、ローパワー、ローテーパー化。

グリップもショート化しシーバスに最適化していき、現在、私好みの“シーバスロッド”に仕上がりました。

開発者の小塚さんは、スタンダードなスピニングタックルによるシーバス釣りの経験が一般アングラー程度、頑ななこだわりは無く、私のシーバスアングラーとしての感性を100%信頼して、反映してくださいました

また、この時点で、私の発案をベースにサブネームが「NEW-DAWN」に決定。

北陸地方では古くから大型のスズキを「ニュウドウ」と呼び、スズキの老大魚を化け物の「入道」にたとえていました。

現在では主に90cmオーバーの呼び名として、北陸のシーバスアングラーには親しまれつつあります(よね?)。

そんな北陸で産まれ、鍛えられたシーバスロッドとして、“新しい夜明け”を意味する英単語(小塚さん発案)と意味をかけて「NEW-DAWN」と命名されました。

呼び方(片仮名)は、「ニュードー」でも、「ニュウドウ」でも、「ニュードーン」でも、お好みで呼んでください。

9フィートを跨ぐ長尺の可変レングス

さて、この「Shinkirow」スピニングシリーズに共通するのが可変レングス。

NEW-DAWN 810/94MS」も例に漏れず、8ft10inchから9ft4inchに可変する6ピースの可変長ロッドとなっています。

この2レングス、割とどちらもシーバスアングラーには馴染み深いレングスなので、使い分け等もおおよそイメージはしやすいかと思います。

例えば私の場合だと、8ft10inchのショートモードはウェーディングやロッドアクションをつけたりと取り回しの良さが求められる状況に。

9ft4inchのロングモードは、オカッパリの大場所や足場の高いエリア、とにかく飛距離が欲しい状況にと使い分けています。

刷り込み(1箇所5mm計算×最大6箇所)の具合で1インチ程度前後するかもしれませんが、そこは神経質になる必要はないでしょう。

グリップ長は46cm、リールフット以下38cm。

先述のように“モンキス史上最長”を目指して開発がスタートしたこのロッド、当初は50cmあったグリップですが(Dear Monster なら50cmのままブランクパワーを上げたと思いますが)、Shinkirow」はドメスティックシーンをコンセプトとするシリーズ、私の意見で4cm詰めることに。

ここは、私自身の経験と、シーバスシーンの現状、現場での使用感(ブランクパワーとのバランス)を総合判断しながら、ウェーディングでの取り回しの邪魔にならない範囲で比較的長めに着地させていただきました。

フルキャストでも力を入れやすく、ファイトの際には脇に挟めるグリップ長です。

グリップがショート過ぎるとどうしても手首でロッドを支えることになり、パワー負けしてしまいますが、この「NEW-DAWN」はその名の通り入道クラス(90シーバス)を狙うロッドですので、グリップを脇に抱えてロッドを保持し、大型魚相手でも余裕を持ったファイトができる仕様に整えました。

キャスティングに於いては主に120mm/20gクラスのルアーをスイートスポットとし、その前後の10~30g程度の90~150mmクラスのプラグが投げやすいよう設定。

MAX40gまでが快適に扱えるロッドとなっており、その帯域のルアーに対して良く曲がるベリーパワーでありながら、復元の速い高弾性カーボンの特性によって軽い入力でも安定してよく飛ぶブランクに仕上がっています。

その為「背面、もしくは頭上に障害物がある」といったフルキャストしずらい状況や、下半身の動きが制限されるウェーディングにおいても安定したキャストができるようになっています。

この辺りが藪の中やディープなウェーディングでの釣りが多い自分にとってはかなりの拘りポイントだったりします(笑)

もちろん、日本のすべての河川を釣り歩いたわけではありませんが、山陰から北陸、東北まで、日本海側の河川絡み、自然地形のポイントでのシーバス釣りを楽しんでおられる方なら特に、「うん、わかるわかる」とうなずいていただける用途・パワー感に着地したのではないでしょうか?

シーバスにド真ん中、こだわりのブランクパワー設定

キャストにおいて有効に働くこのよく曲がるベリーのパワー設定は、ファイト時においてもアドバンテージを発揮します。

ファイト中にはベリーがしっかりと曲がり込み、バット手前までベントすることでフックやラインへのショックを吸収。

アベレージサイズのバラしを抑制すると共に大型魚相手に小さなフックでもしっかりと獲り切れるように設定しました。

自身の経験からスタンダードサイズのプラグのフック(#8~#4程度)で90オーバーを狙う為にはガチガチの硬いロッドではフックが伸ばされるリスクが大きくなると考えている為です。

また、曲がるロッドといえど、ブランクスの強度(タフネス特性)は流石のモンキスクオリティ。

自分がモンキスの出会うキッカケとなったDear Monster、「MX-7S」の安心感・設計思想を、「NEW-DAWN」もしっかり引き継いでいます。

モバイルロッドということで、その点に不安を感じるアングラーもおられるかと思いますが、1m10kg基準の“怪魚ブランド”の提案するシーバスロッドですから、その点はご安心ください。

ドラグをしっかりと締めて魚の走りを止めても強度的な不安を全く感じさせない為、いざという時には大型魚を止める事も可能。

いなすも良し、止めるも良しのスタンダードサイズのプラグにて“入道”90オーバーを獲る為に拘ったブランクに仕上がっています。

北陸のローカルスタンダードを、全国で

以上は、ざっくりとですが「Shinkirow NEW-DAWN 810/94MS」の紹介でした。

東京や大阪など、人口の多い地域に必然的に企業(ロッドメーカー)も多く、市場調査やテストフィールドとしてもその周辺環境にアジャストした製品展開が多いかとは思いますが、その名が示すように、「NEW-DAWN」は北陸・富山で育ったロッド。

既存のロッドにいまいちピンと来なかった地方のアングラーにも、ぜひ手にしていただけたらと思っています。

逆にそのようなフィールドコンディションの地域に向け、「大型魚を獲る為 」にフォーカスした内容が多くなってしまいましたが、基本的にはスタンダードなシーバスロッドなので、太平洋側・港湾がらみの70cm前後、アベレージサイズ相手でも楽しめるロッドになっているとは思います。

その上で、いざ記録級がヒットした際にも安心してファイト可能なロッドだということです。

モバイルロッドであることはほぼ触れずにここまで書いてきましたが、実際、それを感じさせないロッドに仕上がっていますので、遠征のみならず是非普段の釣りでガンガン使ってみて下さい!

その上で、私は今年も、電車で、飛行機で、山陰再訪九州リベンジと……シーバスで日本全国を旅します!

せっかくのモバイルロッド(仕舞寸50cm)、普段使いのフィーリングのまま遠征先へ、それができるかできないかで“できる”のが、「NEW-DAWN」です!


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モンスターキスの地元・富山で、年間250日以上フィールドに立つシーバスジャンキー。身近に釣れる大型肉食魚というギャップ、非日常感に魅了され、そこに飽き足らず全国各地のシーバスを求め遠征。「自力で探し出す魚」を重視し、ノーガイド、ノー情報でアウェイの地を駆け巡る。過去3年の釣獲シーバス(全て岸釣り。ランカーは80cm以上)は、2022年309本/ランカー37本MAX100cm、2021年211本/ランカー32本、2020年216本/ランカー20本、北陸・甲信越地域に展開する量販店「FISHERS」が夏と秋に主催するシーバスダービー過去3年間全6回で4回入賞(優勝1回、準優勝1回、3位2回)