HUNTERSシリーズ&新作「HT-∞∞」で挑む、南米ガイアナ放浪旅(前編)

フィールドテスターの川上克利です!

今回から2〜3部編成で、2023年の南米釣行をレポートしていきたいと思います!

今回遠征に選んだエリアは南米のガイアナ共和国。

南米といえばブラジルのイメージが強いですが、私が向かったのはガイアナ共和国。

今回のメインターゲットであるピラルク(アラパイマ)とタライロンの可能性が高いと見越したエセキボ川水系を目指しました。

ピラルクと聞くと釣りをしない方にも認知度を誇る世界最大級の有鱗淡水魚。

日本国内の水族館でも目にする事ができる魚です。

もう一方のタライロンは昔から憧れだった魚。

小学生くらいの時にテレビでその姿を見てからずっと釣りたかった魚です。

また、今回の釣行は前回のレポートでも紹介した新作「HUNTERS HT−∞∞ ”Gamechanger”」のテストを兼ねた釣行でもあります。

人一倍ハードに使うつもりでロッドをバックに詰め込みました。

アメリカを経由し到着したのはガイアナ共和国の首都ジョージタウン。

とりあえず首都に滞在してネット環境のある宿で情報収集。

ピラルクとタライロンを狙う事ができるエリアをある程度絞り込みました。

最寄りの村まで行けば協力してくれる人もいるだろうか~と、考えながら散策しつつ市場に行った帰り、何やら旅行代理店?バス手配会社?のようなものを発見。

店の前に”いかにも”なハイエースが荷積みを待っていたので……。

コレは目的の村まで連れていてくれるのでは?とおっちゃんに話しかけてみた。

川上「この村まで行きたいんだけど、バスある?」

おっちゃん「あるけど、なんで日本人がこんなところに行くんだ?」

川上「釣りしに行きたいんや。アラパイマ!アラパイマ!」(ピラルクの写真を見せる)

おっちゃん「それなら釣りする知り合いを紹介してやるよ!」

そんな感じで話はトントン進み。

その”知り合い”に会うことに。

釣りの手配や諸々の段取り、値段交渉を済ませ、目的の村周辺で釣りができることになりました。

しかし、その村は内陸側へ300キロ以上、10時間以上悪路を走破しないことには到達できないエリアだった。

真っ暗なアマゾンの一本道を乗り込んだハイエースが進む。

時々警察に車を停められて賄賂を求められる。

しかし、この車のドライバーが馬鹿みたいに飛ばす。

こんなん事故るだろ~とか思ってたら案の定ちらほらと事故現場が。

運転手が「これは先月の事故でな~。合わせて4人死んだわ!」(事故直後の写真を見せてきてビールをグイッと)

おう……オッケーw

そんなこんなでたどり着いた目的の村。

村のちびっ子達に折り紙を教えたり、ゴキゲンな音楽に身を任せること約半日。

釣り場への迎えがやってきた。

楽しい時間を過ごさせてくれた村人達に礼をしてボートに乗り込む。

進むボート。

どこまでも続く青と緑。

地球の裏側の景色に見惚れながら何も考える事なく空を見送る事2時間間。

砂浜のキャンプ地に到着。

荷物を下ろしてすぐさま釣りへGO!

ボートマンのおっちゃんに聞くとピーコックがいるとのこと。

ジャイアントドッグXを投げると三投目くらいで水面爆発!

立木がきついエリアだったので魚を走らせられないシチュエーション。

“ゲーチェン”(スタッフ陣の一部が“ゲームチェンジャー”を略してこう呼んでる)で無理矢理寄せてキャッチ!

初ワイルドピーコック。

昨年のシンガポール釣行で「HUNTERS HT-6×4」を使用して釣捕した移入ピーコックとは引き方が全然違う。

暴力的な引き方でゲームフィッシュとしてはかなり楽しい。

しかしながらフックが伸びてしまった。

一応近所の釣具屋で強そうなやつをチョイスしてきたつもりだったけども、ヘビータックルで強引なファイトをするとフックにかかる負担は想像以上。

太軸で比較的重量のあるフックを背負わせても泳いでくれる「Banheiro」にチェンジ。

岸際キャストしてのパニックアクションで水面爆発!

サイズアップ&少しコブの出た個体。

ピーコックのキャスティングだったら「HT-6/7」で十分間に合うだろと思ってたけど、走られたらマズいシチュエーションが多い想像以上にハードゲーム。

HT-6/7」ではパワー不足を感じるので極端に強い「HT−∞∞」で確実に獲るタックルを組みました。

本来はパニックアクションを繰り出すようなロッドでは無いのですが前回レポートでも書いた通り、短いので最低限のルアー操作はこなす事ができるロッドになっています。

この日は午後の3時間くらいで7匹くらいのピーコックを釣り上げ納竿。

結局全キャッチ「HT−∞∞」でした。

翌日はブッコミ釣りでナマズ系を狙うことに。

前日に釣ったピーコックをぶつ切りにして放り込む。

雷魚で鍛錬されたワタシ、待ちの釣りは得意だけども、せっかくだからと「HT-6/7」でディープクランクを投げてみる。

すぐにロッドが引き込まれ、強烈なファイトが始まる!

リールのフルドラグをギャンギャン出してくソイツはでっかいブラックピラニアだった!

デケー!歯こえー!

キャスティングゲームを満喫しつつ、ブッコミ竿の反応を待つ。

なんだかんだキャスティングの方にちょこちょこ反応があるから飽きる事なく楽しめる。

ブッコミ釣り開始から1時間くらい待っただろうか?

ラインアラームが ジ…ジジッ…….っと鳴き出した。

30秒ほど待って思いっきりフッキング!

上がってきたのはそこそこサイズのズッシリとしたレッドテール。

この後も2本ほどレッドテールを追加する事ができましたが、プロトロッドはパワーを持て余したまま。

まだまだ余裕を残します。

ブッコミ釣りを満喫し、キャンプ地に戻る道中、翌日の餌を調達することに。

せっかくなのでもモンキスの新型フロッグ「Arapaima」でピーコックを狙うことに。

お馴染みの「Batrachus」とは異なり、テンポの良い首振りアクションが得意。

岩に向けてキャストを繰り返すシチュエーションだと、ミスキャストによる破損やスタックを気にせずにタイトに通せる。

デコの出た良型をキャッチしてこの日を締めました。

ロッドは手に馴染みきった「HT-7/8」。

昨年新潟の雷魚相手に振り続けたタックルそのままで南米のピーコックをキャッチする事ができました!

ガイアナ放浪旅(後編)」へ続く!


<関連レポート>

中部地方在住。幼少期の海釣りにスタート、中学時代はライギョ釣りにハマり、以後淡水魚釣りに傾倒する。高校2年時から釣りや生き物に関するライター活動を開始。卒業後もバックパッカースタイルで日本中を駆け巡り、持ち前の意地と諦めの悪さで憧れの魚たちを抱きしめてきた。2021年には、日本国内では過去最大級と思われるアリゲーターガー(167cm)を釣り上げ、地上波テレビにも出演。好きな飲み物はドクターペッパー。