“シーバスの秋”に向け、備えは大丈夫?「MX-7S」「NEW-DOWN」他、富山2024上半期レポ。

こんにちわ!

富山のシーバスマン、定廣です。

連日30度越え、まだまだ夏真っ盛りといった所ですが、少し振り返っての春の富山のシーバスゲームについて「Shinkirow NEW-DAWN810/94MS」での釣りを整理してみましたので、各パターンについての攻略方法と「NEW-DAWN」の活用方法を書いていきたいと思います。

タックルセッティング

Rod:「Shinkirow NEW-DAWN810/94MS

Reel:セルテート4000C-XH

Line:PE 1.5号+ナイロン6号

NEW-DAWN」ですが、現代のスタンダードなシーバスゲームにマッチするMクラスのスピニングロッドとしてデザイン、テストさせて頂きました。

Shinkirow」シリーズ共通のエクステンションシャフトによるレングス可変機能を有し、8’10”ftと9’4”ftにレングスを可変させる事が出来る為(以下、それぞれ810ショートモード、94ロングモード)、河川から堤防、サーフまで幅広いシチュエーションで活躍するロッドとなります。

後述しますが春のシーバスゲームにメインで用いるルアーは90mm~120mmクラスのプラグに50~70mmのバイブレーション。

NEW-DAWN」のキャストウェイトは公称MAX40g、特に10~30gがベストマッチするようパワーを調整していますので上記のルアー群はまさにド真ん中のウェイト帯となります。

さて、春のベイトパターンといえば稚鮎、ハク、コノシロ、その他ご当地ベイトパターンとして私の地元富山ではホタルイカがあります(下のメバルは、川合テスターの「キトキト75」で)

例年、夕方~夜間は稚鮎、ハク、深夜~朝マズメはホタルイカ、コノシロといったパターンで組み立てており、昨年は朝マズメのコノシロパターンがハマって大型個体を複数本キャッチすることが出来ました……が、今年はその肝心のコノシロパターンは大撃沈。

全く無いという訳では無かったもののコノシロの絶対数が少なくパターンとしては成立しない場面が多かったです。その為、代わりにホタルイカパターンに当ててくプランを選択し、中型個体を中心にキャッチしていきました。

ホタルイカパターンと言ってもシーバスに的を絞るのであれば基本的にはコノシロとやる事はそう大差ありません。

ホタルイカパターンそのものは根魚からタイ類、青物まで幅広い魚種が狙えるパターンですが、他魚種を排してシーバスのみを狙うのであればやはり淡水の影響を受けるエリアが有望、すなわち河口がメインとなります。

その中でもホタルイカは塩水層に出現する為、狙うのはボトム。

春のコノシロパターンと同様にシンペンのボトムドリフトが中心となります。

バイブ等でも反応を得られる事はありますが反応が取りやすいのはやはりシンペン。

そのなかでも河川の流れの中でボトムをとる必要があるため、流量に応じて90mmクラスの20~30gのものをセレクト。

コノシロの流入があれば120mmクラスのものも混じえて攻めます。

基本動作はアップクロスにキャストしボトムを取ってからのリフト&フォール、ダウン側に来たら回収をキャスト点を変えながら繰り返します。

ホタルイカパターンの場合はリフトの際に大きくリフトする必要はなく、むしろ回遊待ちで長時間やり続けることが多い為、リフト時の負荷が軽い810ショートモードが適しています。

逆にリフト量を大きくしたい時には94ロングモードがオススメです。

今春のコノシロパターンは撃沈でしたが、反面、反応が良かったのがナイトゲームでの稚鮎、ハクパターン。

河川内でのドリフトや明暗攻めが主体となりますが、今年はコンスタントに雨が降ってくれたお陰か数もサイズも良かったように思います。

稚鮎、ハクパターンというと極小ベイトに合わせて小さいルアーがメイン、といったイメージがありますが実際は120mmクラスが強い場面も非常に多いです。

反面、ルアーサイズを下げないとウンともスンとも言わない場面もあるためルアーの選択肢が広くなりがちに。

このような状況では、以前もまとめさせていただきましたが、適応ルアー重量の幅が極めて広く、小技の効く「MX-7S」が使いやすいです。

MX-PROGRESS15」「MX-PROGRESS15R」と組み合わせることで、更に拡張性が上がります。

……2024年夏現在、すべてSold Outしてますが、近く秋には増産アナウンスがあると聞いていますので、興味のある方はどうぞ。

ルアーは、90~120mmクラスのミノー、シンペン、50~70mmクラスのバイブレーションに備えでワームを準備していきます。

使い分けも本当にケースバイケースなのですが、ザックリ考えるならば止水気味の明暗絡みであればルアーサイズを落として、流れの中で食わせる時はルアーサイズを上げていっています。

止水気味の明暗絡みのポイントの場合、ポイント自体が明るい為ルアーサイズに敏感になるのかシルエットを小さくした方が良いケースが多いです。

濁りが入っていればルアーサイズにはそこまでシビアにならないのか多少ルアーサイズをあげた方が良いケースもありますが、時期的には澄んでいることのが多く、基本的には90mmクラスのプラグと50mmクラスのバイブレーションをメインに、更に澄んでいるのであればワームをいれることが多いです。

流れが緩いエリアの為、流れで明暗に入れるというよりはキャストで明暗の境目に撃ち込む必要があるため短くアキュラシーの高い810ショートモードがオススメ

特に小型計量ルアーに対しては大きく曲がり過ぎないため、正確性の高いキャストがしやすいです。

明暗の絡まない流れの中で食わせる場合は流れの中でキッチリ泳ぐ必要があるのと、明かりがないことによりサイズ感に対してシビアでなくなる為120mmクラスの方が反応が良いケースが多くなります。

そもそも流れの中にいる稚鮎自体が止水エリアのに比べてサイズが大きい事や、シーバス自体も流れに流されているベイトならなんでも食ってる所があるのかルアーサイズにそこまでシビアではないのでしょう。

ただ、

です。その為、例えば手前の流れにラインを持っていかれないようラインをロッドで捌いたりと、ロッドの長さを生かしたラインメンディングをする必要がある為、94ロングモードが便利だったりします。

という訳で(季節外れですみませんが)富山の春のシーバスゲームについての解説でした。

以前には冬のシーバスゲームについての「NEW-DAWN」の下限……ミニマムな活用法について書かせてもらいましたが、この春、そしてこの後から始まる夏、秋はまさに「NEW-DAWN」のベストシーズン。

使うルアーのウエイト帯が最も「NEW-DAWN」にマッチしている時期となり、シーバス自体の活性も高まり、数、サイズ共にハイシーズンを迎えます。

お盆を過ぎると一気にシーバスの秋……丸々太ったランカー、ハイシーズンへの準備を抜かりなく!

<関連ページ・レポート>

モンスターキスの地元・富山で、年間250日以上フィールドに立つシーバスジャンキー。身近に釣れる大型肉食魚というギャップ、非日常感に魅了され、そこに飽き足らず全国各地のシーバスを求め遠征。「自力で探し出す魚」を重視し、ノーガイド、ノー情報でアウェイの地を駆け巡る。過去3年の釣獲シーバス(全て岸釣り。ランカーは80cm以上)は、2022年309本/ランカー37本MAX100cm、2021年211本/ランカー32本、2020年216本/ランカー20本、北陸・甲信越地域に展開する量販店「FISHERS」が夏と秋に主催するシーバスダービー過去3年間全6回で4回入賞(優勝1回、準優勝1回、3位2回)