ホタルイカからコノシロまで……「MX-PROGRESS15」フル活用、富山シーバス・春の陣。

こんにちは!富山のシーバスマン、定廣です!

ようやく冬も終わり暖かい日も増えてきた北陸地方。

それに伴いシーバスの方もようやく釣果が上向いてきました。

さて、皆様は以前私が紹介した“MX-77S”を覚えておいてでしょうか?

“MX-77S”は「DearMonster MSX-71」(「MX-7S」と共通ブランク・トルザイトチタンガイド仕様のリミテッドモデル)」に「MX-PROGRESS15」を組み合わせた7フィート7インチのロッドとなります。

ちなみにですが、ノーマルの「MX-7S」(7フィート4インチ)と「MX-PROGRESS15」(6インチ)を組み合わせた“MX-710S”(7フィート10インチ仕様)も試しておりますが使用感の差は殆どないです。

以前紹介した際はシーバスの釣果がイマイチだったため他魚種でのインプレッションとなりましたが、今回ようやくシーバスの釣果も上げることができたので、その上での使用感を私なりの春のシーバス攻略と共に紹介していきたいと思います。

富山の春に私が意識しているベイトはホタルイカ、コノシロ、ハク、稚鮎の4種。

ポイントやタイミング毎にその時のベイトパターンにアジャストさせながら攻略をしていくのですが、それぞれ使うルアーもシチュエーションも全く違っておりロッドには高い汎用性が求められます。

まずはホタルイカパターンについて。

メインに使用するルアーは9cmクラスのシンキングペンシルやミノー。

これらの小型プラグをナイトゲームでゆっくりとリトリーブするような釣りがメインとなります。

キャストに関しては10g以上もあれば問題なし。

MX-PROGRESS15」でレングスが伸びたことで、若干重心が前気味になり、軽量ルアーをキャストする際にルアーウェイトを乗せやすくなりました。

(「MSX-71」に関して重心はグリップエンドのTWBCバランサーで調整することもできますが、私はキャスト感優先で敢えてバランサー無しで使用しています)

操作性は、より短く、より軽い分、やはりオリジナル・ノーマルの「MX-7S」の方が上ですが、ホタルイカパターンは、ことシーバスに限れば投げてゆっくり巻くか放置するかのシンプルな釣りなので、MX-PROGRESS15で長く、重くなっても、操作性は問題無いと感じました。

パワーは強め。

シーバスに関してはしっかりとロッドを曲げてファイトを楽しめますが……カサゴやメバルは尺クラス以上でないと明らかなオーバーパワーなので、その辺のターゲットをメインにお考えの方は「MX-7S」ブランクベースの“MX-77S”や“MX-710S”よりも、ハンターズ「HT-6×4S」をお求めください。

軽量ルアーメインのホタルイカパターンから一転、重量級ルアーがメインとなるコノシロパターン

富山のコノシロパターンといえば秋が有名ですが実は春にも存在します。

しかし秋の大型トップウォーターを用いた釣りとは異なり、春は比較的ボトムレンジの釣りがメイン

使用するルアーも30gまでのシンキングペンシルやバイブレーションが主となります。

こちらはコノシロパターンでキャッチしたランカーサイズ。

シンキングペンシルを遠投してのボトムドリフトでヒットさせました。

状況に応じてホタルイカパターンの軽量ルアー(10g前後)からこの手の重量級ルアーまで問題なく扱えるのが「MX-7S」ベースのタックルセッティングの強み。

MX-PROGRESS15」でのレングス&パワーアップにより重量級ルアーの飛距離に更に磨きが掛かっております。

コノシロから一転、苦手な方も多いハクパターンについて。

全国的に見ても春の定番の釣りになりますが、ホタルイカパターン以上の繊細な釣りが要求されます。

小型シンキングペンシルや小型バイブレーションをカウントダウンとロッドポジションで細かくレンジを刻みつつ狙ったピンスポットにルアーを流し込むような釣りがメインになりますが、ここでMX-PROGRESS15」のレングスアップによるラインメンディングとレンジコントロール精度の向上の恩恵が得られます。

この時期は稚鮎の遡上も始まるので、それを意識した稚鮎パターンでも良型が狙えます。

これちらもハクパターンと同様に小型ルアーのドリフトメインの釣りになるのですがハクパターンに比べて流れが速いポイントが多くラインメンディングが更にシビア

MX-PROGRESS15」の登場までは状況次第では両手を挙げてバンザイみたいなポーズで釣りをすることもありましたが、レングスアップにより竿を立てるだけで出来るようになったので非常に助かってます(笑)

ロッドパワーは80オーバーの鯉のスレ掛かりすら余裕と申し分なく、シーバスに非常マッチしたロッドに仕上がっているなと思います!笑

……以上、“MX-77S”/“MX-710S”(「MX-7S」+「MX-PROGRESS15」)を使用してのパターン別の春の富山のシーバス攻略についてお話しさせていただきました。

春の富山シーバス攻略について、ホタルイカ、コノシロ、ハク、稚鮎と4つのベイト・パターン別に見てきましたが、総じて共通するのは「MX-PROGRESS15」(6インチ、半フィート)によるレングス調整が極めて有効に機能する季節だということ。

ノーマルの「MX-7S」と比べて操作性や軽快さはダウンしますが、代わりに飛距離や、物理的に長い事によるメリット、キャスト幅の広さなどのアドバンテージを得られるように感じます。

特にキャストフィーリングは重心バランスがティップ寄り(先重り気味)で、一般的なシーバスロッドに近くなります。

軽量ルアーを投げる際にもロッドにウェイトを乗せやすくなることで、シーバスアングラー的にはむしろ扱いやすくなったように感じる方も多いのでは?

春の富山湾、ことシーバスには「MX-7S」と「MX-PROGRESS15」との組み合わせ、オススメです!

<参考レポート>

モンスターキスの地元・富山で、年間250日以上フィールドに立つシーバスジャンキー。身近に釣れる大型肉食魚というギャップ、非日常感に魅了され、そこに飽き足らず全国各地のシーバスを求め遠征。「自力で探し出す魚」を重視し、ノーガイド、ノー情報でアウェイの地を駆け巡る。過去3年の釣獲シーバス(全て岸釣り。ランカーは80cm以上)は、2022年309本/ランカー37本MAX100cm、2021年211本/ランカー32本、2020年216本/ランカー20本、北陸・甲信越地域に展開する量販店「FISHERS」が夏と秋に主催するシーバスダービー過去3年間全6回で4回入賞(優勝1回、準優勝1回、3位2回)