2025夏の終わりに。週末3日間の長崎遠征、「虹の狩人」と出会う旅。

こんにちは、東京住まいの津⽥です。 

先日受注開始となった『Dear Monster』の「W」シリーズを携えて、みなさんより少し先に南の海で使ってきました!

時期は9月後半、昨年もモンキスメンバーがお世話になった長崎・佐世保の「Seasonal」さんに今年も乗船。

私は今年が初挑戦です。

全日程は、金曜は有給を取って木曜仕事後に羽田発の釣り3日間(金・土・日)。

メンバーは(以下いつもの呼び方で)小塚さん・吉田さん・ターザン・津田の4名で、ターザンは金曜勤務後のフライトで長崎へ、2日目(土曜)から合流、釣り2日間といったスケジュール感でした。

木曜日の仕事終わりでそのまま羽田へ直行し長崎へ。

荷物はスーツケース・いつものdepsバッカン・機内持ち込みリュックの3点。

リールやジグなどちょっと重たい物をリュックに移してなんとか20kgジャストに抑えました。

国内飛行機遠征のパッキングは今の所これが私の最適解、特に潮をかぶる可能性が高いボートでの釣りでは、バッカンを重宝しますね。

このサイズ(内寸長辺60cm弱)のバッカン、モンキスで作ってくれるといいんですが……笑

ちなみに自分と全く同じdepsバッカンを吉田さんも愛用。

バッカンにスーツケース、手荷物(リュック)という組み合わせは、小塚さん&吉田さんとも完全一致。

富山から博多まで新幹線、以後レンタカーというルートではこんな様子だったと。

吉田さん曰く、「改札を通るには、ほんとちょっとの事に長いんだよな」と。

参考までに、小塚さんは内寸長辺50cmピッタリのVARIVASバッカン(廃盤)。

「カドのRついた部分までスペースを利用するには、もう数センチ内寸に余裕欲しいんだけども」と……首を長くして待ちましょうか笑。

そんなこんなで、19時台の飛行機に乗り込み長崎空港着が21時過ぎ。

電車で宿の最寄り駅まで動いて、吉田さんにレンタカーでピックアップしてもらい宿へ。

準備しながら軽く飲んで、早めに就寝しました。

<DAY1>

1日目(金曜)の朝、出発です!

船長曰く、初日は潮のタイミング・海況が芭蕉にはイマイチとの事で、ヒラマサ→ヒラスズキ→ロックフィッシュのプランに進路変更。

朝イチのヒラマサは反応こそあるもののヒットには至らず、ヒラスズキゲームへと展開。

タックルはいつもの「MX-7S」に4000番のスピニングリールをセット。

船長特製のアシストフック付きソフトルアーをただ巻きするだけで……ドン!

毎度の事ながら「MX-7S」の懐の深さには感心しっぱなし。

ボート・オカッパリ拘らず、15~40gを主軸とする釣りにはいい仕事してくれます。

【タックルデータ】

・「Dear Monster MX-7S

・スピニングリール 4000XG

・PE 1.5号+フロロカーボンリーダー40lb

吉田さんも同じく「MX-7S」を握っていました。

水温がまだ高く、磯際にいるチヌもガンガンルアーに当たってきます。

「遠征に、“7S”を持って行かないことってまずないよね」と吉田さんもチヌ。

「……ったく、“7S”がイイ竿なのはわかりきってるんだけど!笑」と小塚さん。

同じく新作「MX-6SW」のキャスティングモードでヒット、モリモリ寄せてこの日最大のヒラスズキ。

「……とはいえこのくらいの魚なら、長い竿の方が楽しめる気がする笑」

そんなこんなで全員安打で、ポイント移動。

お次はワームでロックフィッシュを狙います。

自分はタックルそのまま「MX-7S」。

水深10〜20m、投げて広く探りかつボトム操作に苦が無い感度も欲しい……こんな欲張りには、小径ガイドセッティングのオリジナル『MX』ですね。

小塚さんは「MX-6SW」で。

その後、サメつきナブラに遭遇、明日が本番だと思っていた芭蕉のヒレも見えて船中のテンションも沸騰!

そんな中、小塚さんはというと……。

フライやってました(笑)。

そのまま適度に様々釣れ続きタイムアップ。

南の海のポテンシャルに驚かされた初日でした。

その夜、職場から羽田空港に直行して飛んできたターザンが宿に到着。

ターザンの荷物は、機内持ち込みのリュック&セミハードケース(ディアモン)、預け荷物にはスーツケースとドカット(ロッド以外の釣具全て)。

初日組3人の荷物と比べ、バッカンをドカットに変えて小型化、必然的に入らないロッドは手荷物というスタイル。

この日は小塚さんが最寄り駅までピックアップに向かってましたが、1日船に揺られた後、遅い時間に空港まで片道1時間の運転は、結構大変。

遠征先では、地域や時間帯によってはタクシーの利用も難しいなど、お金で解決できないケースもあります。

学生時代から旅慣れている自分たちにとって、自力完結が前提、仲間のヘルプがあればラッキーぐらいの温度感、その要諦が荷造りだとわかっていて、だからお互いにストレスが無いわけです。

……全員揃ったところで軽く一杯、“華金”もほどほどに就寝。

<DAY2>

2日目(土曜)は4人での出船です。

港までの道中寄ったコンビニにて何やら見慣れないサンドイッチを発見。

佐世保スイートマヨ……?

食べてみると分かるほんのり甘いマヨネーズ。

地元から愛されている味のようで、コンビニにも陳列されていました。

朝からご当地の味を堪能して、いざ出船!

船は芭蕉カジキを探しに初日とは違うエリアへ走りました。

まずはベイトを探している海鳥の飛んでいる方向を見て、鳥山を探していきます。

船長曰く、「潮のタイミング的に9時頃から良くなるかな~」との事。

予想はドンピシャで当てはまり、9時を回った頃から芭蕉カジキが姿を見せ始めました。

ベイトボールにアタックする芭蕉カジキを目の前に一斉にキャスト!

ロッドは吉田さんからお借りした「MX-8SW」です。

昨年秋段階でほぼ完成、当時は「プロトロッド」と表記されていましたが、このロッドのおかげでキャッチに至れたテスターもいたと聞くほど、図らずも対バショウカジキにはベストに近いんじゃないかと

この1年、GIGASまで持ち出す必要のないオフショア釣行には、とりあえず「MX-9S」を使用してきた私……いざ“8SW”を投げさせてもらい、振り抜けの良さ・ガイド抜けの良さに感動。

小塚さん曰く「“8SW”は“9S”で実績のあるブランクスをベースに整えた」とのこと、並べてご覧いただければ一目瞭然、ガイド数は10個→7個(ロングモード)に減数&大径化

それに合わせ、ブランクス長もセクションごとに調整されています(ディアモンスターはブランクス端にガイドを配置し、ガイド間に継ぎ部が見えないのが共通仕様です)。

ロッド自体の軽さもさることながらウエイトバランスが良く持ち重りが少ないので、今後アンダーキャストを必要とする外房ヒラマサにも使ってみたいロッドです(今回の長崎では出番の無かった硬く短い替穂にも注目ですね)

話が脱線しましたが、長崎のカジキキャスティング、タックルセッティングは「MX-8SW」(7.10ftロングモード)に8000番のHGスピニングリール、ラインは4号+ナイロンリーダー100lbを選択しました。

いつもヒラマサで使っているダイビングペンシルからポッパー・シンキングペンシルをローテーションしていくと何度かバイトは出ますがなかなかキャッチまで至りません……。

そんな中、この日は船長横でカメラマンに徹していた吉田さんがデッキの2名(津田&田山)のライントラブル中に「ちょっと投げるね~」と投げて、サクッとヒット。

落ち着いたファイトから危な気無くキャッチ!

でかい!!!

手早く計測して250cmの大型個体、この日初キャッチに船中大盛り上がり!

ロッドはもちろん「MX-8SW」でした。

吉田さんに続けとキャストを続けていると、ようやく私もヒット!

落ち着いてロッドを立ててファイト……あれ?

なんか可愛いんですが……笑

近くリリースの「メッシュメジャー150」に載せてみて、又長(尻尾の窪んだ場所)で測って110cmといったところ。

この船の最小記録だそうです笑。

ロッドは吉田さんの「MX-8SW」でファーストキャッチになりました(ライントラブルで吉田さんが投げていたタックルをそのままお借りしました)

小さくても1匹は1匹!

とりあえずイチ抜け!

と自らに言い聞かせますが、さすがにこれでは満足出来ない……笑

切り替えてサイズアップを狙いますが、潮の流れが効かなくなり次第に魚も散ってしまいました。

悔しさ残るまま2日目はタイムアップ。

数々のバイトとバラシでルアーのセッティングに問題がある事は理解したので、宿への帰り道に釣具屋へ寄り、諸々買い揃えて翌日に照準を合わせます。

宿に戻り、交代でシャワーを浴びる間、一杯ひっかけながら準備。

宿はモンキスさんの方で事前に手配してもらったのですが、一棟貸しタイプの宿は、こういった準備時間すらも楽しめて良いですね。

「おじさんの旅は、宿選び大事よ。今後もここで決まりだな!」

なんて、先日40代を迎えたばかりの小塚さん……その後はみんなで居酒屋へ。

全員30オーバーのモンキスおじ会、普段ソロ活動がメインな私には同年代+αの話が聞ける有意義な時間でした。

楽しく夜は更けていき……。

<DAY3>

最終日の朝(日曜)、気合いは十分。

宿をチェックアウトし、4人分の荷物をレンタカーに詰め込みマリーナへ。

ワゴンタイプのレンタカーでしたが、それでも少々手狭……こういうケースも含めて、荷物はコンパクトになるに越したことはないですね。

前日の傾向から1時間遅れの10時頃から活性が上がると想定し、朝は落ち着いたスタート。

天候が少し気がかりで正午にかけて雨予報でしたが、なんとか持ってくれる事を願って出船。

魚の気配を感じたのはやはり船長の言うとおり、10時を過ぎた頃でした。

出船から数時間、二日酔いでスロースタートの小塚さんが、難なくキャッチ。

「8SWが“正解”、だったらあえて“間違って”みよう!」なんて、「MX-10SW」での、曰く“コジキ”でした笑。

「“オジキ”は頼むよ〜笑」

吉田さん・小塚さんに鼓舞され、キャストする手にも力が入ります。

この日何度目かのナブラでようやくHIT!

強烈なファーストランと共に何度もジャンプを繰り返す魚に、テンションを抜かないよう慎重にファイト。

フロントグリップ直上のラバーグリップ、かなり使えます。

ココに手を掛ける事でロッドを楽にホールドする事ができました。

15分ほどのファイトを経て、みんなの応援を背に無事キャッチ!

【タックルデータ】

・「DearMonster MX-8SW

・スピニングリール SW8000H

・PE4号+フロロカーボンリーダー100lb

「“バショウカジキ専用ロッド”なんて、言っちゃってみる?笑」と小塚さんが冗談めかしてたくらい、ルアーのサイズ感・魚のサイズ感・強さ等、全てにおいて「MX–8SW」は芭蕉カジキに適切な使用感でした。

ようやくまともなサイズの魚が出てくれて一安心、ここから更にサイズアップを期待してキャストを続けますが……。

まさかのサイズダウン。

この辺りから天候も回復し、水中の魚の動きがよく見えるようになってきました。

バイトがあるも、なかなかフックアップしないのが芭蕉の面白いところ。

ドンピシャのタイミングでナブラに合わせるも、増えてきたカツオに横取りされるケースも増えてきました。

未だ本命キャッチなく、追い込まれていくターザンと……

船には長すぎる「MX-10SW」で、あえてミスマッチを楽しむ小塚さん。

そんななか、自分に本日3匹目のカジキがフックアップ!

なかなか良いサイズ感です。

落ち着いてファイトし、15分ほどで船縁へ。

サイズアップ、納得の1匹でした。

魚の負担を最小限にするため、船縁で手早く撮影してそのままリリース。

元気に帰っていきました。

この魚を最後に徐々に反応は少なくなりタイムアップとなりました。

本命の芭蕉カジキに限っても、単日3キャッチ、トータル4キャッチの結果に大満足。

一方で、ターザンは……笑。

2025年は全員安打、成らず(笑)

ちなみにこの日、吉田さんは遂に1投もせず船長と談笑しカメラをいじって終了(笑)。

下船後は日帰り温泉でサッパリし、最後に長崎ちゃんぽんを食べて遠征を締め括り。

帰路はレンタカーで長崎空港まで送ってもらって、ターザンと同じ便で羽田空港へ。

荷物が多くなりがちなオフショア遠征ですが、竿までバッカン1つに釣り具をまとめられれば、まだ片手が空く。

ここにもう1つ荷物(ロッドケースなり)あって両手が塞がるのはキツいな……。

22時50分羽田着で、翌月曜は朝からしっかり出勤。

こうして平均年齢アラフォーの、大人の週末旅が幕を閉じました。

身軽さは、気軽さ。

いい時期に、いい場所へ。

週末+アルファで、国内でもこんな旅ができる……皆さんもあまり構えずに遠征釣行を考えてみてはいかがでしょうか?

それではまた!

<関連ページ・レポート>

中国・四国地方在住。釣りは幼少期から始め、小中高とシーバスやショアジギングに明け暮れる。20歳から海外遠征を始め、アジア諸国・オーストラリア・パプアニューギニアなどに釣行を重ねる。魚のみならず生き物全般が好きで、初めてのターゲットとの出会いは、そこに至るまでの過程を大切にする。アカメを手にするまで9年間高知へ通い続け、紆余曲折を経て巡り会った初めての1匹が、135cmであった。趣味はキャンプ。釣りがオフになる冬の週末は、山に籠っていることが多い。「考えるより感じろ」がモットー。