あの日のパプアニューギニア釣行記。-Dear Monster黎明期の旅-(後編)

こんにちは、広島の津田です!

時間が空いてしまいましたが、パプアニューギニアレポートの後編になります!

まだ前編中編をご覧になっていない方はそちらからから、どうぞ!

それでは、後編です!

……ファーストアタックを終えた後は街まで戻り、次の旅の準備をしつつ最初にお世話になったゲストハウスで束の間の休息を。

ゲストハウスのご近所さんたち。

久しぶりに文明に触れた気がした肉炒めライス。

ゲストハウスで振る舞ってくれたチキンの丸焼き。

3日間の滞在で体力も回復した所で、次なる目的地に向けて出発しました。

目を付けたのは現地の人に聞き込みをして、一番可能性が高そうだと感じたエリア。

乗合トラックで12時間かけて移動しました。

最初は2時間で着くと言われてたのですが……笑。

目的の村に着くと、以前の村とは違った色彩豊かな建物が多く目に付きました。

家の付近の花壇も綺麗に整備されていて、小さい村ながら心豊かな生活を送っているのが想像できます。

村の長もおおらかな人で、僕らの訪問を歓迎してくれ、宿泊·ボートの交渉もすんなり行う事が出来ました。

ここを訪れた日本人は僕達が初めてだそう。

翌日、早朝からボートを走らせて、川の河口部から釣りスタート。

タックルは前回のレポートで記載したものと同じですが、下記の組み合わせです。

【タックルデータ】

①メイン(ルアーキャスティング)

Rod:「Dear Monster MV-65

Reel+Line:SHIMANO スピードマスター201(時代感じますね笑)+PE6+60LB

②河口·海(トローリング含む)

Rod:「Dear Monster MX-71」(パワーやレングスは現行「MX-7」とほぼ同じ)

    Reel+Line:SHIMANO カルカッタコンクエスト401+PE8+80-100LB

    岸際のピン打ちは軽くて取り回しの良い「MV-65」、トローリングやロングキャストが必要なオープンエリアは「MX-71」(≒「MX-7」)と使い分けていました。

    これまでの経験でエリアは変われど魚の付き場はだいたい把握していたので、操船してくれている村長とコミュニケーションをとりながら岸際を流し打ちしていくと…

    まずは「MV-65」で、お馴染みになったハタからスタート!(笑)

    釣れるエリアはパプアンバスとだいたい同じで、河口の汽水域の岸際ストラクチャー廻りをクランクで潜らせたり、シャローにトップペンシル入れると良く釣れてくれます。

    続いてパプアンバスも「MV-65」でキャッチ!

    縞模様の消えかかっている格好良い魚です。

    こちらの河川も魚影はかなり濃い印象でした。

    ただ、今回のターゲットはパプアンバスとは別の“アイツ”……。

    パプアンバスは汽水を好む魚ですが、“アイツ”はどちらかと言うと淡水のイメージがあり、船が進める限界の最上流部へと船を進めました。

    タイダルの影響を受けない純淡水域まで上って来ると、目に見えるストラクチャーが減ってくるため、「MV-65」で水中のブレイクや反転流を狙ってルアーを通していきます。

    岸際に入った反転流から抜けるタイミングで「ゴッ」とひったくる様なバイトが!

    キタ!本命!!!

    パプアンスポットテールバス、初めて見る魚体に興奮しながらしっかり観察。

    パプアンバスに比べて上顎が長い印象。

    優しい顔つきです。

    テール付近にはしっかりとスポットマークが。

    その後、同じサイズを数本追加してこの日は終了しました。

    ここの滞在日数はあと1日。

    翌日がラスト釣行となります。

    その日の夕食は釣った魚の野焼き。

    調味料なんて無くてもめちゃくちゃ美味くて、最高でした。

    ちなみに味の方はパプアンバスの圧勝。

    スポットテールもハタも食べ比べましたが、パプアンバスが脂のノリと身質で一段階上でした。

    翌日も早朝から出船。

    実釣最終日という事で自然と気合が入ります。

    前日同様に河口エリアからスタートし、順調にパプアンバスを数匹GET。

    天候が怪しい事もあり早々に上流エリアへ。

    案の定移動中に土砂降りになり、水位もみるみるうちに上昇していく展開……。

    このまま続行は危険と判断し、雨が弱まったタイミングで下りながら打っていく事に。

    大きなプールを過ぎ、太い流れが出るポイントに差し掛かった時でした。

    「ドンッ」と手が止まる。

    同時に今までとは比べ物にならない重たいファーストラン。

    バラすなよ、俺……と思いながら(多分口に出してたと思いますが)、慎重にファイト開始。

    幸い目に付くストラクチャーは無く、強引なファイトは不要と判断。

    ゆっくり相手にプレッシャー掛けつつ、しっかりロッドを曲げて着実に距離を詰めて、ボガ打ち。

    !!!

    でっか!!!

    長い遠征を締めくくる最高の1匹.。

    海外遠征、しんどい事も多いけどこれがあるから行きたくなるんですよね。

    ボガ計測で20ポンドジャストでした。

    魚離れした口元。

    思いもよらぬ大物に浮かれつつ、「このタックル(「MV-65」にPE6号セッティング)で獲れるのはこのあたりが限界かも」と感じたのパワーでした。

    今回は運良くオープンエリアだったため最低限のプレッシャーで勝負できましたが、ストラクチャー際だと制御しきれずスタックするリスクが高くなります、

    場所にもよると思いますが、次パプアに行く機会があればタックルバランスは再検討して臨みたいと思います。

    月日が流れ……モンスターキスの現行ラインナップから僕が今タックルを組むとすると、以下のようになります。

    キャスティング用(ライト)

    Rod:「MX-65

    Reel:200or300番クラス

    Line:PE6号+80ポンド

    ②キャスティング用(ヘビー)

    Rod:「MX-∞

    Reel:300番クラス

    Line:PE8号+120ポンドorワイヤー

    ③トローリング用

    Rod:「MX-8+

    Reel:300番クラス

    Line:PE6号+100ポンド

    下限の“ロクゴー”は変わらず、上限はラインナップMAXまでパワーアップ。

    あとは、おかっぱり用に「MX-75」、小物用に「MX-5S」の計5本あれば……要望が増えたな(笑)

    思い返しながらレポート書いていたらまた海外遠征に行きたくなってきました。

    来年あたり計画しようかな?

    現在、まずは奥さんを説得しなきゃな……なんて考え始めているツダでした。


    ではまた!

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    中国・四国地方在住。釣りは幼少期から始め、小中高とシーバスやショアジギングに明け暮れる。20歳から海外遠征を始め、アジア諸国・オーストラリア・パプアニューギニアなどに釣行を重ねる。魚のみならず生き物全般が好きで、初めてのターゲットとの出会いは、そこに至るまでの過程を大切にする。アカメを手にするまで9年間高知へ通い続け、紆余曲折を経て巡り会った初めての1匹が、135cmであった。趣味はキャンプ。釣りがオフになる冬の週末は、山に籠っていることが多い。「考えるより感じろ」がモットー。