ドリーマーをリアリストへ。“とりあえず9S”……夢見る後輩たちと西表島へ。

関東の殿河です!

今回は学生生活の締めくくりとして絶対に行くと決めていた、3月の沖縄県西表島への遠征をレポートします!

この西表島は、僕が大学4年生の時に初めて訪れて以来3年間で8回も遠征に行くほどお気に入りの場所。

釣りが楽しいのは勿論ですが、それ以外にもカヤックやトレッキング、満点の星空観察、そこら中にいる野生動物や豊かなマングローブ、優しく暖かい島民の方々含め島全体が素晴らしい場所です。

今回は訪れるたびに新たな一面を見せてくれる西表島に、楽しかった学生時代を総括する恩返しのつもりで行って参りました!

毎年冬期に長期滞在している竹内テスター(今年は療養中)に変わって、2024年は僕がモンキス西表レポートです!笑

では、本編へーーー。

前回のレポートでお届けした九州旅から帰宅した1週間後、西表島未経験の後輩二人を連れて関西国際空港から空路で石垣島に向かいました。

モンキスロッド全モデル仕舞寸50cmアンダーの利点を活かし、ロッドもバックにIN。

荷物は極めてコンパクトにまとめます。

今回は4本のロッドを持ち込みました(詳細は後ほど)。

石垣空港からはバスで離島ターミナルへ、見慣れた具志堅さん(モニュメント)にご挨拶?した後、高速船に乗って40分ほどで、西表島に到着。

もはや見慣れた港の景色ですが、何度来てもワクワクする場所です!

レンタカーを借りて、とりあえず何か釣りたいということでカヤックを借りてマングローブを遡りながらのキャスティングゲームへ。

僕らが訪れた3月は水温が上がりきっておらず魚の活性が少し低めですが、何かしらは釣れるはず、と意気揚々と上流を目指します。

因みに、エントリーした仲間川は釣りができる範囲が決められており、下流の橋から上流へ1キロほどと、その支流の間。

少し短いですが、その中に淵や瀬、両岸にマングローブや岩礁帯などがあり、釣りをするにはもってこいのポイントばかりです(カヤックをレンタルする際にオーナーの方に詳しく教えてもらえます)。

観光船に気をつけながらキャスト開始。

まずはポッパーで表層から攻めていきますが、海側から吹いている強風も相まって反応無し。

少しレンジを下げて小型のミノーで探っていきます。

ここでの狙いはマングローブジャック(和名ゴマフエダイ)ですが、ここ最近の釣果は厳しい模様。

それでもキャストを続けていると、上流の折り返し地点でヒット!

表層を速いスピードで走り回りますが、難なくいなしてネットイン!

8回目の西表島、ファーストフィッシュは小型のバラクーダ(オニカマス)でした。

よく釣れる魚種ですが、悪そうな顔でかっこいいですね笑

カヤックでは「HUNTERS HT-6×4S」の最短5.7ftモードを使用。

これに2500番リールとPE0.8号をセット。

ややハリのあるティップでマングローブのピン撃ち、そこから魚を剥がすパワーもあり、非常に扱いやすいです。

バラクーダをリリースした後に下流へと下ってくるとやや水深のある岩盤エリアに。

「絶対魚付いてるやろ」って感じだったので、しっかり水を噛んでくれるミノーを選択。

すると足下付近でヒット!

こちらも竿をしっかり曲げ込んで上がってきたのはロウニンメッキ(ロウニンアジ、すなわちGTの幼魚)。

一般的なメッキ(ギンガメアジの幼魚)と異なりやや体高のあるこの魚。

「数倍になって帰って来い!」とリリースすると元気に泳ぎ去って行きました。

ハイシーズンはもっと沢山の種類が釣れますが、今回は後輩達のお試しということもあり、3時間ほどで岸に上がりました。

そこからはいつもお世話になっている宿へ。

オーナーの奥さんに名前を告げると、「久しぶりね!」と暖かく迎えて頂きました!

この日は長旅とカヤックを漕いだ事もあってか疲労困憊。

早々に就寝し、翌日からのボートキャスティングに備えました。

(八重山に来たら呑むべきはゲンキクール!今回はゲンキカフェにしてみました笑)

2日目、この日は楽しみなボートキャスティング&泳がせ!

こちらもいつもお世話になっているビートロピカル、パイン号の船長・海さんにガイドをお願いしました!

港から出船後まずは泳がせのエサ確保から。

サビキ釣りでグルクンを狙います。

「サビキ釣り?笑」と思ったそこのあなた。

この釣りこそメチャクチャ面白く、そして腕の差が最も出ると言っても過言ではありません!

グルクンの群れがいる棚まで仕掛けを落とした後、カゴから出るアミエビと仕掛けを上手に同調させて誘わないと全然釣れません笑

僕は前回訪れた時に経験済みだったので快調に釣れましたが、後輩達は大苦戦。笑

サビキ釣りを甘く見てると痛い目に遭いますよ!笑

上手くハマるとグルクンを始め、ウメイロやシロダイ、オジサンなどトロピカルな魚たちがどんどん釣れて非常に楽しめます!

ある程度匹数を確保した後は、泳がせへ。

グルクンを鼻掛けにして泳がせていると、早速、危険を感じて暴れ出し「MX-9S」が絞り込まれて後輩クンに強烈ヒット!

最初のツッコミを耐えきって上がってきたのはオーマチ(アオチビキ)!

魚が釣れないと笑顔になれない後輩クン。

嬉しそうにしてました笑

次はもう一人の後輩クンにヒット!

こちらも強烈な引きですが、なんとか浮かせて勝負あり。

クソでかい14キロのコクハンアラでした!

グルクンは殆ど釣ってなかったけど、デカいの釣れたらOKやね笑

とりあえず9S ”の面目躍如、2人とも「MX-9S」で上げてくれました!

一方の私はデカい魚に苦しめられてノーキャッチ……あれ?笑

首をかしげながら帰港しました。

翌日は乗り合いでサビキ&泳がせ!

この日はグルクンよりもウメイロが多いポイントへ。

後輩達も少しコツを掴んだかポツポツ釣れたようです。

その後は泳がせへ。

またも後輩達はアカジンやらナガジューやらマダラハタやらキャッチしていきますが……。

自分はなかなかアタリがない中、ようやくグルクンが暴れ出しヒット!

そこそこの引きで上がってきたのは狙いのコクハンアラ!

前日の14キロと比べると小さいですが、とりあえず釣れて一安心。

タックルは、MGX系のプロトロッド(8フィート前後、パワー感「MX-9S」相当)に10000番スピニング、PE5号でした!

MGX-∞S」(GTゴリラ)や「MGX-8S」(キングモンキー)よりずいぶんライトなプロトでしたが、危なげなく入魂。

その夜はグルクンを居酒屋に持ち込んで、グルクンパーティー!

結局ベイトが1番美味いのです。

寿司も唐揚げも最高でした!

2次会ではカマイ(イノシシ)やヤギ、シャコ貝のお刺身など島の食材を堪能しました!

翌日は、再度ビートロピカル!

この日はライトキャスティングとGT狙い!

まずは鳩間島周辺でトロピカルフィッシングを楽しみます。

使用するのはMGX系のプロトショートロッド(6フィート前後、パワー感「MX-6+」相当)にSW5000番リール

ラインは少し太めのPE2号に40LBリーダー。

パワフルな南国の魚たちにはこれくらい強気で攻めます。

使用するのは定番のスプーンやジグ、バイブレーションやミノー等、思い思いのルアーをキャストします。

最も反応が良かったのは着底後2,3回シャクって、フォール、シャクってフォールの繰り返し。

色鮮やかな魚たちが高活性で次々に釣れました!

時には1つのルアーにダブルヒットも!

一通り楽しんだ後はGTキャスティングへ。

暫く投げて反応が無かったので少し休憩していると、船長の海さんが「ちょっと借りるね〜」なんておもむろにキャスト&ヒット!汗

GTゴリラやキングモンキーよりずいぶんライトな先述のMGX系プロトロッドで、約20キロのGTをすんなりキャッチ!(海さん契約T社さんに確認して掲載)

休憩している場合ではありませんでした笑

その後はマンタの群れがやって来て、船の回りをグルグル。

いかにも南国らしい風景を目の当たりにし、改めて素晴らしい自然に感動。

「後輩達も絶対にまた来たい!」としっかり西表沼にハマった模様。

海さんに必ずの再訪を約束し大満足の西表遠征を終了としました。

何度来ても楽しい西表島。

今回は船からの釣りを中心に楽しみましたが、リーフやマングローブなどショアの釣りも非常に楽しい場所です!

もはや釣りしなくても行くだけで楽しいのですが笑

皆さんもぜひ訪れてみては如何でしょうか?

具志堅さんが港で待ってますよ笑。

それでは!

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関西地方在住。幼少期より磯釣り好きの父・祖父の影響を受け成長した、国内外を飛び回るロックショアマン。大学院では近年関西で増殖する外来魚を研究、日本の釣りの未来に想い馳せる知的一面も持ち併せる。バイクや車弄りの趣味が昂じて、車中泊仕様にカスタムしたマニュアル軽バンで釣りに調査に走り回る日々。「MX-9S」「MX-7S」を軸とするスピニングタックルメインのスタイルで、「ロックショアをもっと安全に楽しめるよう、マルチピースロッドを未来の主流に!」と情熱を燃やす。