「とりあえず“9S”」小笠原ロックショア遠征本番、仲間たちと沖磯へ(後編)

修士論文の執筆に追われている新人テスターの殿河です!

今回は、小笠原遠征(前編)に続く後編、沖磯編です!

前編では地磯や堤防での釣果をレポートしましたが、小笠原母島の本番は、何と言っても沖磯。

今回は運良く3日間、名礁と呼ばれる磯にも渡礁させていただきました!

■母島滞在4日目(休息日)。

この日は翌日の沖磯に向けての休息日として、地磯には行かず、のんびり海を泳いだり、港でライトゲームを遊んだり……。

日課となっていた夜のブッコミも行かずに宿でラインを巻き替えたり、ノットを組んだりして体力の回復に努めました。


■母島滞在5日目(沖磯1日目)。

朝4時半、船長さんの車に荷物を預け(と言ってもドライバッグ1つに全て収まる)歩いて港へ。

この日は他大学の釣りサークルの皆さんのご厚意もあり、ありがたく同船させていただくことに。

5時頃出船。

海況は凪。

船は南の方角へ向かいました。

20分ほど波に揺られた後に、渡礁可能な磯を数カ所回ってもらい、先にサークルの方々に磯を選んでもらって、荷物リレーで無事渡礁。

僕ら(自分と同じ大学の仲間たち)は2番手でその隣にある小島へ。

全員がモンキスユーザー、パックロッドの利点を活かし、全員ドライバッグを背負って両手を空けた状態で渡礁!

沖磯釣行で危険な場面の1つである渡礁の瞬間を、最短時間で、身軽に。 

「荷物それだけで大丈夫なの!?」と船長からの驚き混じりの声を背に、かるーく上陸!笑 

「身軽でいいね~、頑張ってね~」と鼓舞していただき、一年ぶりの小笠原の沖磯に立ちました。

はやる気持ちを抑えて、まずは足場と拠点を固めます。

波を見ながら、高い位置に荷物を纏めて、時折入るセットにも気を配りながら、ロッドを組み立て、ルアーを結びました。

タックルは「MGX-∞S」にツインパワー12000HG。

PE6号に12号スペーサーを4ヒロ、その先に180l.b.リーダーを2.5ヒロほど。

これが僕の身体で扱えるベストバランスと考えています。

リールは18000番にPE8号以上が良いのかも知れないけど、身体が小さい僕にはちょっとゴツすぎる。

時に想定外の大物が掛かる可能性がある海域、重量のあるタックルを1日中振り回すこの釣りにおいて、僕は身体の限界値から道具を選ぶ必要があると考えています。

実際、3日間振り回してみて、この道具立てでちょうど身体の限界が来ました。笑

一応、菅野さんのキングフィッシュレポートを参考に、「MX-9S」のティップ〜ベリーと、「MGX-∞S」のバット〜グリップを互換させた、通称“MGX-10S”も一応試してはみたのですが、自分の体力的に取り回しが辛く、結局それぞれノーマルセッティングで使いました。

ロックショアとなると、10フィート前後が一般的な基準かと思いますが、個人的には8フィートあれば長さとしてはロックショアでの使用に選択肢に入る、そこから先はフィールドや自分の体格含めた総合バランスかなと考えています。


そんなこんなでキャスト開始。

まずはポッパー。

なんか潮と噛み合ってない感じ。

すぐミノーにチェンジ。

立ち位置の先ちょうど目の前で左右の潮がぶつかって良い感じにヨレていました。

潮目にミノーをぶち込む。

グリグリグリグリ……ゴンッ!

いきなりヒット!と同時に足下が波にさらわれ体勢が崩れる。

魚は一気に足下の根に突っ込み、ラインがキリキリ擦れてる。

このままじゃやばい、体勢を立て直して、ファイトに入ろうとした瞬間、パツーンとブレイク……。

油断した。

魚に完全にノせられてしまった。

魚なんやったんやろ?

いきなりのヒットで何もできませんでした。

悔しいけど、まだ始めて10分も経ってない。

予備のスプールに付け替え、もう一度ミノーを結びました。

5投目くらいで、またヒット!

足下のサラシから飛び出してきた!

何となく魚体が見え、正体が分かった気がしたので、おもいっきりリフト、今度はミスらない様に波に併せて寄せ、ブチ抜いた!

やっぱり青いヒレ、カスミアジ!


何回見てもキレイだな~!

ボガ計測で15ポンド、7キロ弱。

しっかり蘇生してリリースしました。

そこから暫くは沈黙。

気分転換にジグをしゃくってみることに。

MX-9S」にソルティガ5000H、PE5号にリーダー120lb.

このバランスが絶妙で、80g~120gくらいまでのジグを使うのにベスト! 

MX-9S」はソルトのロッドとして考えた時、このレングス・パワー帯(87レングスのPE4〜6号竿)では突出して軽いロッド(255g)です。

淡水にルーツがあるからでしょう、ソルトのロッドとしてはシャキッと高弾性、小型のガイドセッティング(ティップ8mm、トップ10mm)と相まって、着底や潮の流れが手に取るように分かります!

地元でも使い込んでるだけあって、軽快にキャスト&アクションを繰り返します。

狙いはカッポレ!

昨年の経験から足下の根回りに付いていることも分かっていたので、手前まで丁寧にシャクリます。

程なくして狙い通り足下でヒット!

強烈に下に突っ込む引きはカンパチを彷彿とさせます。

MX-9S」をバットまできっちり曲げて魚に負荷を与えながらリフト、しっかり浮かしてランディング成功!

1年ぶりの再会に嬉しくなり、写真をパシャパシャ笑

僕が小学生の頃、魚図鑑がボロボロになるほど見ていた中で1番カッコイイと思った魚であり、去年小笠原に初めて行くきっかけとなった魚。

やはり何度見ても黒の色彩と、各ヒレの伸長具合が最高です!

その後、後輩達も呼んで、同じポイントでしばらくカッポレ爆釣タイム。

群れで回遊してきたのか、アンダーキャストでジグをチョイ投げ、テキトーにアクションさせているとゴンッ、ゴゴンッと無限にアタリが。


最終的に3人で20本ほどキャッチしました。

サメと後輩の、カッポレをめぐる綱引き笑。

釣果のタイミングは多少前後しますが、同大学の後輩たちも、ロッドはみんな「MX-9S」。


ソルトロッドとしては高弾性でシャキッと軽い「MX-9Sは、カバーできる釣りも多く、価格的にも少し頑張れば手の届く範囲なので、学生に人気なのかもしれないですね(僕が知る範囲で、自分の大学に更に他2名所有者がいます)

……カッポレの狂乱から30分ほどして経ち、群れが離れたタイミングで雨雲が接近。

雷が鳴り出したのでしばし休憩。

昼食をとり、次はデカいのを狙って20cmのミノーを結びました。

タックルは大物用に戻し、「MGX-∞S」で午後の部スタート。

朝にカスミアジをキャッチしたポイントから攻めていきます。

しばらく投げ続けていると、潮が効きだして海面が良い感じに。

「これは出そうだなー」と思っていると、瀬際でリーリングする手が止められてヒット!

これも鬼リフトで浮かして強引にブチ抜き、キャッチ!

また、青いヤツ!笑


午前の1匹と同等サイズ、7キロくらいの個体でした。

カスミは瀬際でヒットする率が高い気がするので、足下まできっちり探るのが重要ですね。

そうこうしている内に回収まで1時間を切りました。

昨年もそうでしたが、回収前になぜか魚の活性が上向きに……カッポレがミノーにもバンバン喰ってくるようになりました。

回収まで15分、ここで自分に特大がヒット!

瀬際で喰ったので、「またカスミアジか?」と思いつつも、先ほどまでとは異なる重量感に他魚種の期待が。

足下までしっかり寄せて、ブチ抜く。

はい、でっかいカスミアジでした。笑

ボガ計測で18ポンド。

8キロちょいといったところでしょうか?

これくらいの魚では、多少強引に抜いても「MGX-∞S」はビクともしませんでした!

ぶち抜きランディングには、ラインの結束の状態と、竿の継ぎが緩んでいないことを確認しておく必要があります。

この魚で満足し、沖磯初日は終了ーーー。


■母島滞在6日目(沖磯2日目)。

この日も他大学の釣りサークルの方々と同船でしたが、僕らに磯選択の優先権があったため、ある魚種の名前が付いた某沖磯へ。

朝一から潮が左から右へ流れており、雰囲気は抜群!

ポッパーからスタートするも、なかなか反応は無く、たまにバラクーダがじゃれてくる程度。

ジグに変更するとまたもやカッポレが連発するも、今日の狙いはもっとデカいヤツ。

少し離れた磯に渡った釣りサークルの方々も、なかなか状況は渋い様子。

過去、数多の伝説を伝え聞く名礁ですが、乗れば釣れるほど甘くはなく。

昼前、瀬替えをお願いして、新たな磯へ。

ここも先ほどと同様の潮の流れですが、何か出そうな雰囲気。

ここはミノーに絞ってキャストを繰り返します。

この日も、終了間際、ピックアップ1時間前に状況好転。

下げの潮が効き、目の前に潮目が寄ってきました。

ここぞとばかりにミノーを投げ倒していると、着水でヒット!

これまでの魚とは違い、水面を高速で走ります!

期待しつつ寄せると、キハダ!

ショアからのマグロ、これは絶対獲りたい……丁寧にランディング体勢に入ろうと波待ちしていると、足下で痛恨のフックアウトォォ……。

思わず帽子を磯に叩き付けてしまいました。

サイズは大きく無かったものの、釣りたい魚種の1つだったので悔しさが込み上げます。

しかし、回収まで時間が無いので気を取り直してキャスト再開。

すぐに強烈なバイトがあり、水面に飛び上がったのはワフー!がこれも速攻でフックアウト。

これにて沖磯2日目が終了。

この日は、かなり悔しさが残る1日になってしまいました。

ちなみに自分がメインで使用したミノーは以下の3本。

今回はグロー系のカラーに反応が良く、タックルハウスのBKF175 R2は安定の釣果を引き出してくれました。


母島滞在7日目(沖磯3日目、最終日)

連日の釣行で流石に肉体的疲労が限界に近く、朝起きるのが大変でしたが、なんとか布団から這い出して乗船。

朝一は沖磯初日に良かった南の磯へ。

が、波が高くすぐに回収。

その隣の風裏となる磯へ渡してもらいました。

ここは良いサラシが出ており、魚が付いてそう。

ミノーをある程度沈めて、宙層を高速リトリーブしてくると、ガツンとヒット!

強烈な引きと足下での粘り&突っ込みは今遠征で1番。

良い魚を期待しつつ浮かせてくると、黒い……またもやカッポレでした笑


14ポンド、6キロちょい、ナイスファイターでした。


その後、昨日の磯に瀬替えしてもらうも、小さいバラクーダをキャッチしたのみ。


しばらくすると丸太ほどあるクソデカワフーのチェイスがあったものの喰わせ切れず。

午後から海が荒れ始め、早めの回収となり沖磯釣行は終了しました。

今回の小笠原遠征も狙いのGT、イソンボのキャッチには至らず、悔しい結果となりましたが、日々精進ですね。

カスミアジとカッポレはたくさん釣れたので、良かったかな。  

釣果以上に、いろんな沖磯を見て回れて実際に体感できたこと、島の自然の雄大さを感じられたこと、そして何より、人の輪が広がったことが大きく、また来年必ず帰ってこようと強く思いました。

島を出航する母島丸、小笠原丸には雨にも関わらず、沢山の方が盛大なお見送り。


「いってらっしゃ-い!」の声に大きく手を振って、島での時間を思い出しながら、少しずつ現実に戻されていきました。

P.S.

「夏の借りは夏の間に返す!」

小笠原から帰った約3週間後、南九州の某離島へ1泊2日の弾丸リベンジマッチ!


周囲は渋い様子でしたが、自分は初日の朝マヅメにしっかりとキハダをキャッチして、リベンジ完了。


モバイルロッドの利点を活かし、意気揚々と新幹線で帰阪しました。

次はヒラマサや!!



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関西地方在住。幼少期より磯釣り好きの父・祖父の影響を受け成長した、国内外を飛び回るロックショアマン。大学院では近年関西で増殖する外来魚を研究、日本の釣りの未来に想い馳せる知的一面も持ち併せる。バイクや車弄りの趣味が昂じて、車中泊仕様にカスタムしたマニュアル軽バンで釣りに調査に走り回る日々。「MX-9S」「MX-7S」を軸とするスピニングタックルメインのスタイルで、「ロックショアをもっと安全に楽しめるよう、マルチピースロッドを未来の主流に!」と情熱を燃やす。