ロッ苦ショアDAYS・2023年冬(九州遠征)。

大阪の新人テスター殿河です!

今回は、昨年12月頭に行った6日間の九州離島遠征についてレポートさせていただきます。

正直結果から言うと惨敗。

完全なるロッ苦ショアでしたが、最後には自分なりのスタイルで満足できる魚をギリギリでキャッチ出来ました。

この島には二回目の遠征で、前回はヒラスズキ狙い。

今回はヒラマサメインに遠征計画を立てました。

先ずは自走で九州へ。

普段は高速道路を使いませんが今回は友人と2人での釣行だったので、深夜の高速をラジオ聴きつつ快適に走り早朝にフェリー乗り場に到着。

乗船手続きを済ませ、フェリーに車ごと乗船!

この瞬間はいつでもワクワクしますね!

船内ではしっかり爆睡し、目的の島に上陸。

ひとまず、前回良かった地磯へエントリー。

良い感じで潮が効いており、足下にはサラシも広がる。

時刻も夕マヅメに近づき、いかにも釣れそうな雰囲気でした。

近くにはヒラマサキャスティング船も見え、期待が膨らみます。

タックルは「MGX-8S “King Monkey”」に、ツインパワーSW12000、PE6号、リーダーは120 l.b

定番の190mmのダイビングペンシルを結び、キャストを繰り返しますが無反応。

そのまま日没を迎えました。

まぁ初日はこんなもんだろうと、竿を持ち替えて次は裏本命の漁港でのライトゲーム!

とりあえずマップから適当に良さげな漁港を選んでエントリー。

タックルは「Shinkirow LIGHT-CRUISE 58/63 ULS」の6’3”モードに2000番のリール、PE0.4号にリーダー4lb。

秋から地元・大阪でもいい釣りさせてもらっているロッド。

#1セクション(ティップ)にソリッドカーボンが採用されており、豆アジの小さなコンッという吸い込みバイトにもしっかり対応。

これまで刷り込まれてきた固定観念により、まだ「ほんとにモバイルロッドなのか?」と疑ってしまいます。笑

釣果はというと、一投目からアタリがあり豆アジが釣れ、その後アタリ続けて20投連続キャッチ。

さすがの離島ポテンシャルに安堵し、車中泊。

で朝マヅメ寝坊。笑

結局昼からヒラスズキ狙いで、地磯をランガンすることに。

が、予報と反して風が吹かない。

ショボサラシすらままならず、島内を右往左往。

「なんか嫌な予感がするなぁ」と思いつつランガンするも結局ノーバイトで日没。

この展開はマズイ。

友人と相談し次の日は渡船を利用し沖磯に渡ることに。

暗い内に渡船に乗り込み、安定の「釣り竿どこに持ってるの?」の船長さんからの質問に受け答え。笑

港から20分ほどの磯に渡してもらいました。

事前情報ではヒラマサはそこそこ釣れているとのこと。

期待しつつ、ダイビングペンシルからミノー、日が上がってからはジグと投げ倒すが……?

無反応の時間が続き、昼休憩。

ふと友人が朝にスマを釣っていたのを思い出し、9SLキメラ(レポート参照)を握りました。

手堅く釣りたかったので、ブレードジグを遠投し、着底から早巻きで誘うとすぐにヒット!

回遊魚っぽい横に走り回る引きをいなして上がってきたのは40cmほどの丸々太ったスマ。

基本的にリリース不可の魚なので、美味しく持って帰りたいのですが、生憎クーラーボックスは、はるか向こう側。

ここで僕が磯でよくやる「その場で食べる」を選択。

早々に頭と内臓を落として三枚卸し。

自然に感謝し塩味で頂きます。

脂がノっておりなんとも言えない野生の味と、アニサキスへの不安を抱えながらの昼食は、午後からの活力になります。

いつも思う「次回からは醤油を忘れないようにしよう」と今回も気を取り直し、キャスト再開。

午後からはジグ中心で攻めますが無反応。

「マジで魚居るのか?」と疑心暗鬼になっているとあっという間に回収時間。

最後にスマをもう1本追加し納竿になりました。

帰港途中に船頭さんと話していると今年は10年間で1番釣れてないとか、それでも1週間前まではもう少し釣れていたとか……はぁ、いつものパターンか。笑

しかし、本島は本気で釣れて無いようなので次の日も少しでも可能性のある沖磯を利用することに。

翌日。

この日も朝から投げ倒すも無反応。

昼前にジグのフォール途中にラインが走るも即バレ。

その後はノーバイトでゴールイン。

渋すぎる。

それでも別の磯に渡った人は1本上げたようで……。

自分の引き出しの薄さを痛感しました。

とにかくこのままでは気分が落ちてどうしようも無いので、アジングへ。

攻めのDear Monster に対し、癒し(慰め?)の「Shinkirow

「LIGHT-CRUISE 58/63 ULS」に手が伸びて……この日は尺に少し足らずの良いサイズのアジが連発し、少し心の痛みが癒えました。笑

と、ふと我に返るとここまでロクな釣果を上げてないことに気付く。

このままでは、九州まで来た意味が無い。

明日は最終日。

何とかして満足できる魚をキャッチしたい。

マップと睨めっこして、良さげなポイントを探していると、浅い瀬の先に広がる磯を発見。

状況的にヒラマサは諦め、ヒラスズキ1本狙いで。

明日の朝は干潮だし、もしかしたら渡れるかも。

午後に掛けては風も強く吹いてサラシもできそう。

とりあえずアジングを切り上げ、その場所の下見へ。

真っ暗な海をライトで照らすと驚いてベイトが跳ねた!しかも結構な数が!

磯へ渡るルートも下げならギリギリ足が届きそうな水深。

ここしか無い。

ひとまず朝まで仮眠し、寒い中ウエットスーツに着替え、ライフジャケットを着込み、竿とリールはドライバッグに突っ込んで出撃。

意外と水温は高く、体が冷えすぎることも無く快適でした。

結局途中で潮位が高く足が付かない区間があり、平泳ぎ。

ここはモバイルロッドの利点として両手が空いているので、全力で水を掻く。

泳ぎ着いた先は風が当たり、サラシが広がっていました。

最終日にしてようやく待ち望んだ状況。

丁寧にサラシにルアーを通して行きますが、期待とは裏腹に反応が無い。

まだサラシが薄いのか、ワームにもノーバイト。

磯の端まで撃ち尽くしてしまいました。

嫌な予感がよぎる。

タックルボックス内のルアーも全て投げ尽くして万事休す。

どうしたものかと考えていると、予備のタックルボックスを持ってきていたことに気付き、開くとブレードジグが目に入りました。

これか?

スナップに結び、沖の潮目にぶち込み着底……しない?

慌ててフッキング。

しっかりとした首振りを感じ沖で小さくジャンプ。

ヒラ?

小さいトレブルフック1本しか背負えないルアーなので、とにかく丁寧に丁寧に寄せる。

瀬際で魚体を確認すると、マル!

しかも口の外に小さいフックがチョン掛かり。汗

あと一発飛んだら外れる。

怒らせないように慎重にランディングポイントに誘導し、魚体が陸に乗った!

瞬間、フックが外れて魚が落ちていくーー。

ディアモンのタフネスを信じ(そっと)放り投げ、両手でギリギリキャッチ!

獲ったー!

サイズは70無いくらい、狙いのヒラスズキでも無いけどこんなに嬉しいシーバス初めてでした。

とにかく自分のスタイルでキャッチできた魚にとても嬉しく思いました。

続けて友人にも70cm後半のヤズがヒットし、なんとか遠征を締めくくる事ができました。

この後もランガンし、フェリーの時間ギリギリまでサラシを撃ち続けましたが、無反応。

なんとも渋い遠征でした。笑  

This is ロッ苦ショア。

帰りは、博多名物の豚骨ラーメンを頂き、ゆっくりと大阪へと帰りました。

結局島内では約350km走り、往復と合計で走行距離は1670km。

これにて僕の2023年、秋(レポートはこちら)から冬にかけての遠征祭りは閉幕としました。

P.S. 

今回は釣れた魚を持って帰り、研究室で魚パーティー!笑

みんなで刺身を突っつき、アラは下宿組が持って帰りあっという間に完食。

これは学生の特権かも。笑

<関連ページ・レポート>

関西地方在住。幼少期より磯釣り好きの父・祖父の影響を受け成長した、国内外を飛び回るロックショアマン。大学院では近年関西で増殖する外来魚を研究、日本の釣りの未来に想い馳せる知的一面も持ち併せる。バイクや車弄りの趣味が昂じて、車中泊仕様にカスタムしたマニュアル軽バンで釣りに調査に走り回る日々。「MX-9S」「MX-7S」を軸とするスピニングタックルメインのスタイルで、「ロックショアをもっと安全に楽しめるよう、マルチピースロッドを未来の主流に!」と情熱を燃やす。