「Shinkirow TRAVERSE 59///72MLC」ジャンル横断のマルチユース・6モード。

モンスターキステスターの尾後です。

Shinkirow」ベイトモデルの中で最もライトな「TRAVERSE 59///72MLC」について紹介していきます。

4段可変レングス・6モード

Shinkirow」シリーズ全体の特徴として、可変レングス構造がありますが、その中でも一番組み合わせの多いのがTRAVERSE」(トラバース)です。

ブランクの4段可変に加えて、グリップ分割構造を合わせて全6モードでご使用いただけます。

可変レングス構造は私が普段釣りをしている船からのインショアゲームでも大活躍。

例えばシーバスを狙う時、ミノーメインでキャスティングしていきますが。どうしてもここだけはジグを落としたい……。

そんなタイミングに遭遇する事がしばしばありますが、そのためだけにもう1タックル用意するのはめんどくさい。

TRAVERSE」ならエクステンションシャフトをグリップ側に装着するだけでジギングモードに変更できるのでストレスフリーで釣りを続行する事が出来ます。

使用感・推薦用途

TRAVERSE 59///72MLC」はブランク長が4可変する為、使用感もガラッと変化します。

画像①②のロング〜ミドルモード(♯4が組み込まれた仕様)では、レングス長さを生かしたロングキャストやロッドのストロークを生かした釣りに向く仕様。

モバイルロッドには珍しい、かなりシャキッとしたファーストアクションのブランク設計を体感しやすいモードとなっています。

個人的にベストな使用用途は地元大阪湾をはじめ全国で流行りになっているチニング。

地元大阪では7or10gのシンカーに3インチ程度のワームをセッティングすることの多いのですが、このあたりが投げていて一番気持ち良い所かなと思います。

ボトムの釣り特化のチニング専用ロッドと比べたとき、感度だけ見れば敵いませんが、とはいえ必要十分な感度を有し、繊細はティップと相反するバットパワーで、魚をゴリゴリ寄せてきます。

最初の突っ込みが激しい大阪湾名物の大型アコウ(キジハタ)も、安心してファイトすることができました。

③④のミドル〜ショートモードは、ショートレングスの恩恵でキャスタビリティが向上。

小規模河川での釣りやカヤック、ボートなどキャストスペースが限られている場所でビシバシキャストを決めていく釣りなんかに最適です。

パワー感も別の竿と思えるぐらい柔らかく感じ、50cmのシーバスでも楽しくファイトできるぐらいになっております。

さらにグリップ側にエクステンションシャフトを装着するジギングモード(画像⑤⑥)では一気にボートロッドに変化。

キャストウェイトの上限が20g表記ではありますがバーチカルの釣りでは50g程度までであれば問題なく使用できます。

シーバスジギングやSLJ、エサでのカワハギ釣り等など、使い方は無限大。

携行性

これだけの可変機能と高感度を持ち合わせる「TRAVERSE 59///72MLC」ですが仕舞寸法は50㎝。

遠征に持ち込むハードルが下がるのは勿論、普段使いにもメリットがあります。

地元大阪では公共交通機関に加えてレンタルサイクルなどのサービスを使用して釣りに行かれるアングラーも多く、そんな方々にはバックに入るモバイルロッドは最適ではないでしょうか?

また駐車場から乗船場所まで距離があることが多いボートでの釣行でも、2ピースロッドを何本かとバッカンにクーラーボックス…

どうやって持っていこうかなんて思いをした経験もあるはず。

モバイルロッドであればバッカンにドーンと突っ込んでいけば移送に関する煩わしい問題も万事解決です。

1本から6モードに展開できる新時代のモバイルロッド「TRAVERSE 59///72MLC」。

使用用途はアングラー次第で無限に広がっていく……そんな多機能なモバイルロッド、ぜひお試しください!

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遊漁船エリンギ船長。正統派として地元・大阪で将来を期待されたライトゲームの天才少年は、野タナゴを釣り歩く旅で“怪”に覚醒。繊細なライトゲームで培った確かなスキルをベースに、“旅”マインドが融合、柔軟な発想で展開される釣りは、今後無限の将来性を秘めている。2023年、大阪湾で遊漁船エリンギを開業。自らが釣るだけでなく、人に釣らせるスキルを日々研鑽し、製品にもフィードバック。ビッグベイト・チヌなど、新しく楽しいゲームの開拓を続け、「これが釣れる」はもちろん、「これで釣りたい」という釣り人の思いを形にする。