富山の川合です。
最近は海ではコロッケサイズのアオリイカが釣れだし、秋の気配を感じられるようになりました。
秋になると他地域同様、富山の各河川もシーバスのハイシーズンに突入します!(昨シーズンのメーターオーバー)
図らずも(?)「モンキスロッドでシーバスといえば『HUNTERS』でしょ!」というイメージの方も多いと思います。
2022年まではHUNTERSシリーズのベイトロッド「HT-6/7」「HT-7/8」を主軸に、スピニングロッド「HT-6×4S」を加えた“HUNTERS御三家”で釣りを組み立てていましたが、2023年は新たに「HT-∞∞」がラインナップに追加されました!
計ベイト3本、スピニング1本での使用感と、使い分けと、新作「HT-∞∞」は今後こう使っていきたいといった部分を本格シーズンインを前にまとめていきたいと思います!
まず自分の場合、秋シーズンにおけるシーバスはビッグベイトを主体で狙っています。
扱うルアー全般が比較的大型ということもあり、どちらかというとスピニングタックルよりもベイトタックルを握っていることが多く、ポイントや状況にもよりますが基本的には大きいルアーサイズから入れて反応を伺いながら徐々に食わせのルアーにチェンジしていくイメージです。
富山のこれからの時期、河口域周辺ではコノシロ、中〜上流域では落鮎がランカーシーバスのベイトになりやすく、メガドッグを筆頭にビックベイト(200mm前後)がシーズナルパターンの1つになっています。
同じ釣行回数で考えた場合、やはり個人的にはルアーサイズは大きい方がサイズを出しやすいと考えています。
そこで握る機会が俄然増えてくるのが「HUNTERS」のベイトロッド、中でもイチ押しは「HT-6/7」で、以下のようなセッティングで準備します。
<タックルデータ①>
Rod:「HT-6/7 “Bushman”」
Reel:18カルカッタコンクエスト200HG
Line:「怪魚PE Si-X バモス3号」+「オーシャンレコードショックリーダー40lb」
Lure:メガドッグ180、ジョインテッドクロー178、ジョインテッドクローシフト183、カゲロウ155、ストリームデーモン180など
6ftモードと7ftモードに可変できる1本ですが、こと秋のシーバスシーンにおいてはショアからの展開が多いということもあり、7ftをメインに使用しています。
自分自身、秋シーズンで最も使用頻度の高いロッドです。
使用ルアーはざっくり120~180mm、20g~2ozのルアーが扱いやすく、特に2ozクラスのジョインテッドクロー178やメガドッグ180辺りがスイートスポット。
2ozクラスというと、魚種問わず全国的に年間を通して最も使う頻度の多いビッグベイトサイズだと思います。
「HT-6/7」は、ロッド操作でドッグウォークやジャークを入れ続ける釣りを長時間続けても疲労が堪らず、快適に釣りが成立します。
ハンターズシリーズの中で扱えるルアーの守備範囲が最も広く、この時期小型の部類になる120mm程度のルアーも扱うことができます。
開発段階でのテスト釣行では、4ozクラスのビッグペンシル(マグナムザラスプーク8インチ)でも多用しました。
グラスコンポジット素材のブランクスを採用しているためルアーの荷重をロッドに乗せやすく、そしてそのウェイト幅も広く、垂らしを長くとりバックスイングしないキャスト(ペンテュラムキャスト)で投げるならば、このクラスのルアーも扱える一面もあります。
昨年、悲願のメーターオーバーをキャッチできたのもこのロッド。
シーバス専用ロッドではなく、「世界を旅するためのロッド」であり、怪魚=1m10kgに対応できる強度で作っているので、MAXサイズのシーバスが掛かった際でもバットにはまだまだ余力を感じました。
「HT-6/7」「HT-7/8」共に60度検品テストでは10kgリフトを達成しているため、1m10kgクラスのシーバスが流れの中やストラクチャーが絡む場所で掛かった時でも、問題なく相手にできる安心感がありました。
「シーバス専用ロッド」は、シーバスにおける1つの目標サイズ指標とされる80cmを念頭にパワー設定されている製品が多いと感じますが、生涯で1匹かかるかどうかの規格外サイズ、メーターオーバーがヒットする可能性も高まる秋には、シーバスが“怪魚”になるこの時期には、強く「HUNTERS」をお勧めします。
<タックルデータ②>
Rod:「HT-7/8 “Pioneer”」
Reel:18カルカッタコンクエスト300
Line:「怪魚PE Si-X バモス6号」+「オーシャンレコードショックリーダー60lb」
Lure:メガドッグ220、ジョインテッドクロー230、スーパーマグナムザラスプーク、クラッシュ9、ビッグバンディット
「HT-7/8」に関しては、先程の「HT-6/7」に比べてレングスが1ft長く、こちらは7ftと8ftと両方で使用しています。
ショアからのレングスの使い分けとして、飛距離を出したい時や足場の高い場所では8ft、ウェーディング時に水面との距離が近くなる場合や操作性を重視したい場合は7ftで使用するのが可変レングス構造をしっかり活かせるかなと。
また、8ftより7ftの方がロッド重量が軽くなることで軽快になるため、8ftは短時間の釣り、7ftは長時間の釣りでの使用といった使い方もできます。
使用ルアーはざっくり180mm~250mm、岸からフルキャストで使うなら2oz~4ozまでが扱いやすく、4ozクラスのメガドッグ220、ジョインテッドクロー230辺りがスイートスポットかと思います。
2oz以上のルアーを不安なくフルキャストしたいとなってくると自然に「HT-7/8」に手が伸び、重い方では6オンスクラスまでこの竿で扱えるかなという印象です(4オンス以上は)。
岸釣りかボート釣りかでも、この竿を長短どちらのレングスで使う頻度が増えるか変わります。
東京湾のボートシーバスでは7ftで使用しました。
それほど飛距離勝負ということもなく、4オンス超級のルアーを扱う際、1日中扱い切れる7ftクラスの方が体への負担が少なく、集中力も持続し、釣果に繋がった印象です。
逆に7ft以上のロッドだと、キャスト時に他の釣り人の迷惑にもなるため、7ft前後のレングスがちょうど良いレングスだと感じました。
HUNTERSシリーズ全機種に言えますが、グラスコンポジット素材の特徴であり、魚がバイトしてきた時に乗せやすく、掛かってからはバレづらいといったメリットが、Dear Monsterシリーズと比べても顕著に感じます。
ルアーが大きくなればなるほど掛かってからのバレに繋がりやすいのがビッグベイトですが、少なからずバラシ軽減に貢献してくれている印象を受けます。
ヒットチャンスがボートより少ない岸釣りでは、この特性がとても心強いです。
秋のシーバスシーズンにおいて主軸となる「HT-6/7」「HT-7/8」、この2本を適切に使い分けることで、戦略的に釣りが展開できますよ!
以下、秋にはサブに回る「HT-6×4S」と、自分は今季からの投入になる「HT-∞∞」について、簡単に。
「HT-6×4S」は、「HT-6/7」では扱いずらい100mm~のルアーを扱いたい時に使用しています。
シーバス狙い、というよりは、シーバス「も」混じる状況で使うイメージです。
0.8~1号前後のPEラインに12〜20ポンドのリーダーを1ヒロ入れて、クロダイやマゴチメインで狙いつつ、時にいいサイズのシーバスがかかってしまう……そんな状況がこの竿の出番。
小規模河川や水路など、シーバス含めた多魚種を楽しむ状況では「HT-6×4S」のようなライトなスピニングが1本あるとより楽しく釣りができますよ!
マズメや夜の“本気”のサイズ狙いではベイトタックル、日中の“癒し”には「HT-6×4S」という楽しみ方も、アリなんじゃないでしょうか!
そして、今年からは「HT-∞∞”Gamechanger”」を用いて、「HT-7/8」はで扱いきれなかった6オンス超級のジャイアントベイトも戦略の1つに加えることができるなと思っています!
メインでテストした川上テスターも書いていますが、シーバス狙いでメインとなる4オンスクラスのビッグベイトを、よりラフに(太糸&太リーダー)扱うことができるようになるのも、楽しみです。
最後に。
HUNTERSから話はそれますが、昨年全体の釣行から学び、必要だと感じたのが「ソリ」です。
数年前から小塚さんが秋シーバスには常に携行していて、同行釣行では使わせてもらっていたのですが、メーターオーバーを手にした時は単独行で、「小塚さんのソリがあれば」と強く実感しました。
シーバスのような巨大魚のリリースを前提とした撮影は非常に難しく、こと岸釣りではそれが顕著です。
計測→撮影→蘇生→リリースまで、一連の流れをスムーズに行うために自分も今シーズンから導入を検討してします。
そんなこんなで、秋のシーバス準備はほぼ完了。
2023秋のシーバスシーズンも”入道”(北陸・富山の方言で、大型シーバスをこう呼びます)をお見せできるよう、フィールドへ通いたいと思います!
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