再戦!怪物タライロンを求めて南米アマゾンへ (後編)

フィールドテスターの池尻です!

10月に釣行したブラジル・トロンべッタス川遠征の後編です。

前編」を未読の方は、そちらを先にお目通しいただけると話がつながります。

10kgには届かなかったものの、早々に納得サイズのタライロンを釣り上げ、その後はお気楽モードに。

こうなると、他の魚種を狙ってみたくなるのがマルチアングラーというやつで


タライロン以外で、この水域最大のルアーターゲットとなると、トロンべッタス川固有種のピーコックバス、キクラ・ティロルス。

タックルはタライロンと同じですが、ペンシルベイト系は「Dear Monster MX-6+」、スイッシャーは「Dear Monster MX-6Pro」の出番が多かったかな?

爆釣!には程遠い……いや、むしろ激シブでしたが、名作・ドクタースポックなどのペンシルベイトをひたすらキャストしていると1日に何度かチャンスが。

急流域に生息するピーコックバスなので、ジャンプは控えめですがよく引きます!

シブイからとミノーを入れると見切られ、かと言って、ビッグスイッシャーには反応薄め……アマゾンの奥地だからって、そう簡単じゃない!

「海外へ行けば釣れるでしょ?」って思っている方には、ぜひ知っておいてほしい事実(笑)

さて、アマゾンで釣れる魚はどんな魚種だってウェルカム。

“外道”なんて呼びたくはないスターフィッシュ揃いです。

お馴染みのブラック・ピラニア。

ガイアナのブラックもデカかったけど、ここはさらに大きくて少しビビりました。

休憩中のガイドに「Dear Monster MX-5S」を貸したら、ずっとピラニア釣ってました(笑)

ライトタックルに目覚めた?

容赦なくブチ曲げてたけど、マルチピースだって気づいていたのだろうか。

ヒットするやいなやミサイルのように飛んで突っ走るビックーダ。

こちら小型種ですが、種類豊富なクレニ・キクラ(パイクシクリッド)。

アクアリウムに詳しい知人いわく「マニア垂涎」の種だそうで。

足元に生えている小さな草が日本のショップで買ったら数千円……なんてのがアマゾンなんです。

そして、少しだけトライしたブッコミ釣り、同行者が「Dear Monster MX-∞」で釣り上げたピララーラ(レッドテール・キャットフィッシュ)!

この川、ピライーバやジャウーもいるし、1度きりの遠征ではちょっと足りないかも。

もちろん「MX-∞」の対極、「Dear Monster MX-0」や「HUNTERS HT-26」を使った珍魚釣りにもチャレンジしました。

名前がわからない小魚も多いですが、どれも現地へ行かなければ釣れない魚たち。

巨大魚がフューチャーされがちなアマゾンですが、個人的にはこういった小魚がどこにでも群れ、超簡単に釣れてしまうことにアマゾンの奥深さを感じます。

今回、密かに探していたとある熱帯魚は、どうやらルアーフィッシングの片手間で釣れるような相手ではなく。

「いつか、のべ竿だけでアマゾンを旅してみたい」と本気で思う今日この頃(たぶん、やる)。

ひたすら釣りして、寝て、肉を食った1週間。

やっぱりアマゾン、何もかもが最高すぎた!

「いつかはアマゾンへ!」と思っている方は、一生に一度の覚悟で行ってみてほしいと思います。

たぶん、もう一度行くことになるので(笑)

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近畿地方在住。2センチのメダカから2メートルのピラルクーまで、そこに魚がいれば竿を出さずにはいられない釣りオタク。大人になり少しばかりの時間とお金を手にしてからは、小学生時代に作った「死ぬまでに釣りたい魚リスト」をコンプリートすべく、南米のピラルクー、北米のキングサーモン、アフリカのナイルパーチなど五大陸を旅する。海外遠征だけでも全21回、14か国を数えた。近年はオオサンショウウオに指を噛まれ、大怪我したのをキッカケに小物釣り(のべ竿)の世界にドハマリ。サイズや数以上に、とにかく「種」に重きを置いたスタイルは、ウルトラライトゲームへと拡大。マイナーすぎて価値が伝わらずとも、未だ見ぬ珍魚を求め釣り歩く。