仕事であちこち飛び回っております殿河です。
最近仕事の釣りが多くてプライベートの釣りが充実してないので、春のマグロ祭りをサラッと書いてみます。
先日はメバルのレポートをしましたが、その陰では、週末(休日)はショアマグロを追っておりました。
金晩に「LIGHT-CRUISE」を握り、その翌日には「King Monkey」を振り回していると、感覚がおかしくなりそうでした。(笑)
もはやYou Tubeで大人気コンテンツとなっていますので、場所を隠す必要もないかなと思いますが、今年は昨年ほどの大フィーバーにはなりませんでした。
4,5回、釣行してきましたので、サラッと纏めたいと思います。
初回はまだ寒い時期に。
とりあえず、様子見で、去年より一カ月ほど早いタイミング行ってみることに。
タックルは去年の釣行と同じく、「MGX-8S “King Monkey”」に STELLA SW18000 HG 、ラインはVARIVAS アバニ キャスティングPE10号に、SMP オーシャンレコーダー180lb。
ルアーも昨年実績のダックダイブF230を中心に、ポップクイーンF200、ラピードF230、ボアー SS195とどこでも手に入るMariaプラグを持っていきました。

マズメ以外は暇なので、西表島の某船長からの遠隔指令により、ほぼ完成しているガチポップトゥリーパ190の並列とダックダイブを横に繋げた、通称デュアルダックダイバーズを投げ比べたりもしました。(改善の余地大アリ)

さて結果はというと、丸二日投げ倒しましたが、無反応。
地元民曰く年明けてから数本見ただけで、去年と比べたら全然……とのこと。
まぁ、もう一回くらい行って釣れなかったらもういいかなー、なんか外国から来られた人も増えたし(笑)
どの国にもクレイジーフィッシャーマンは要るんだなと再確認。
中国、韓国、オーストラリア、遠くアメリカから来た人も。
皆口を揃えて、「あんなyoutube動画見たら来るしかないだろ!」と(笑)。
場所はChat GPTで調べたらしいです。
便利過ぎる世の中も考え物ですね。

てな感じで1か月開けてから、再訪。
少し天候が不安定な予報だったので、人は少なめ。
昼から投げ始めて、数時間。
沖目でボイルが散発していますが、射程圏には入らない。
ジグやリライズでちょこちょこカンパチを釣りながら、地合を待ちます。

去年ラッシュがあった18時過ぎ。
ここぞと集中してダックダイブをスローポッピング。
着水から3アクションくらいでお待ちかねの水面大爆発!
ありがたいことに30mくらいのランで止まってくれました。
じっくり寄せて、足元で弱らせて。
セカンドランは15mくらい。
寄せて、回して。
「King Monkey」のバットでしっかり溜めてリフト。
最近「『G.T.Gorilla』とどちらが良いですか?」という質問をよくいただきますが、僕くらいの体型(165cm 55kg)の方には断然「King Monkey」をお勧めしています。
きっちり曲げこめる(=体の負担が少ない)上に、リフトパワーも十分。
50kgくらいのキハダでもキッチリ浮かせ切ることができます。

逆に古田テスターや田中テスターのようなガッチリ体系の方には、「G.T.Gorilla」がおすすめ。
GTキャスティングをガッツリやりこめる仕舞寸法50㎝のモバイルロッド。
本土から南方へ飛行機遠征する方には、この仕舞寸法が意味すること……分かりますよね?

話を戻します。
浮いてきた魚体は去年程のサイズは無いものの、めっちゃ太い!
同行してくれた後輩君が一発でギャフ撃ちをしてくれて、ランディング。
去年に引き続きショアキハダをキャッチすることができました。

計測の結果は丁度30kg。
深海性の小さいベイトをたらふく食ってました。
マズメに表層を回遊して、日中は深いところにいるのでしょうかね?
宿に運んでもらってみんなで解体。
脂乗ってて美味しかったです

その2週間後に、再訪問。
この日は全くの無反応、ジグでカンパチが釣れただけでした。(笑)
悔しいので、翌週にも再訪(笑)
さすがにお金が厳しいので最後にしようと決めて行ってきました。
が、この日はピーカンで潮もあまり動かず厳しい感じ。
たまーに、単発でボイルが出ますが、遥か彼方。
初日は何もなしで終了しました。
翌日も眠い目を擦りながら出動。
同行してくれた方にもマグロを見ていただきたいので期待度が高い朝マヅメに集中して投げます。
が、何もなし。
生命感も薄い。
帰りの船の時間も迫ってきてるしもうダメかなーと思いながらも、惰性で投げ続けます。
残り1時間ほど。
ちょっと潮が動き始めた気がしたので、ダックダイブに変えてしっかりポッピング。
何も起こらずに足元まで帰ってくること数回。
回収体制に入ろうとした瞬間、黄色いのが足元のダックダイブをかっ攫っていきました。
「あ、キハダってこんな感じで喰うんだ……」
各ヒレ全開トップスピードから減速しながら水面のルアーを咥えて、堤防にぶつからないように斜め下方向に潜行していくまでがスローに見えました。
我に返ってファイト開始。
そんなに大きく見えませんでしたが、前回より水温が上がったこともあってかファーストランは今までの魚よりも力強い走りでした。
しかしタイムリミットも迫っているので、一気に勝負を付けたいところ。
ドラグを締め上げてガチのポンピング。
時間に追われるとここまで力が出るんだと少し驚きました(笑)
5分ほどで足元へ。
魚にも余力が残っているので堤防沿いに走ります。
が、ここはコンクリート上の人間有利な状況。
魚の動きに合わせて右に左に散歩させます。
よさげなランディングポイントで一気にリフトすると魚が回り始めました。
最後は同行していただいた方にギャフ撃ちをお願いし無事にランディング。


船まで残り50分。
ササッと撮影して頂いて、宿のご主人に連絡。
軽トラで運んでもらいました。
28㎏のそこそそサイズ。
こいつも丸くていい感じでした!

(いつも捌いて自宅に送っていただいており、非常に助かっております。今年は沖でも余り獲れなかったようなので、宿の御飯用に大部分は差し上げました)
バタバタで竿もリールもバックパックに突っ込んで、ただの旅行者に変身。
釣り人感を消して船に乗ることができました。

……ということで今年もなんとか2本のショアキハダを獲ることができましたが、状況は去年と比べると右肩下がり。
自分は5打数2安打とラッキーでしたが、通わないと見えないこともあると思うので、行って良かったなと思います。
黒潮の大蛇行も終わって来年は無いような気もするので、熱気と自分の感覚が残っている間に記録としてレポートに纏めてみました。
とりあえず、離島遠征にはモバイルロッド!
特に荷物スペースが限られるジェット船ではなおさら!
でかくて動きにくいバズーカとはさよなら!
身軽さを維持することが釣果への近道です!
大丈夫、モンキスロッドはこれくらいのキハダくらいじゃびくともしませんよ。
次回は皆さん気になっているであろう、長い竿について書こうかな~。
それでは!
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