学生時代の〆括り。臨機応変・縦学生時代の〆括り。初エギングでいきなり究極ターゲットに挑む旅(後編・薩南&トカラ編)

皆さんこんにちは神奈川の殿河です!

今回は前編のヒラスズキ遠征の続き、図らずもイカの旅となった遠征後半をレポートします。

上リンクのレポートから読んで頂けると時系列が繋がりますので、そちらをご一読お願いします。

さて。

北薩地方でのヒラスズキ連発後、友人とお別れし、単身開門岳方面へハンドルを切りました。

予報では凪だったので、青物を狙って磯に降りました。

しかし午後まで頑張りましたが、反応無し。

磯では電波が通じなかったので一旦コンビニで遅めの昼食&休憩していると、小塚さんからイカを持った写真と共に良い場所見つけたかも!とのLINEが。

このまま青物やってても釣れなさそうだったので、慌ててメシを掻き込み南薩方面へ移動!(2日前に磯ヒラやってた場所の近くだったので戻ってきたみたいな感じに)。

エギも持ってきてなかったので途中で釣具屋に駆け込みとりあえず定番品を補充。

日暮れ前ギリギリに到着し、なんとかジアイには間に合った模様。

こういった突然のライトな釣りを全任せする1本、普段なら持ってきているHUNTERS「HT-6×4S」は、今回は家に置きっぱなし。

タックルに迷っている時間も無いので、とりあえず、目に付いた「MX-7S」に、グリップエンドが車内で行方不明のため、「MX-PROGRESS 15R」+「MX-RG 12」で代用。

2500番リールにPE1号、リーダー12lbの即席セットを組みました。

駆け足で磯を駆け下りると、先行者の方が既に一杯釣り上げていました(後にお世話になるHさん)。

そして小塚さんとも合流し、久しぶりのエギング開始。

何となく昔の記憶を辿りながらエギを動かしていると、着底後にたるんだラインが張っていき穂先が持っていかれる?

この時点で僕は、人生でイカ釣ったことがありませんでした。

アワセを入れると明らかな生命感と重量感!

イカには明らかにオーバースペックな「MX-7S」がそこそこ曲がり、ジェット噴射を感じます。

とはいえ割とすんなり寄ってきて、水面を照らすとそこにはデカい白塊が。汗

小塚さんの「絶対バラすなー!」の声が聞こえてあたふたしながらも、Hさんにランディングしてもらいました。

でっか(笑)。

なんと人生初イカが2.2kgという超ビギナーズラックをやらかしました(笑)

その後は雨が降り出したため撤収。

Hさんのお宅にお邪魔しシャワーをお借りしたあと、オススメの居酒屋へ。

遠征でビール飲む日が来るとは。

鳥刺しやキビナゴの天ぷらなど鹿児島の美味しい料理を頂きQOL爆上げ。

お宅に戻り暖かいお布団まで用意して頂き本当にありがとうございました!

ネカフェのシャワー&車中泊で済ましていた自分には本当に有り難いものでした。

元々は、小塚さんとは数日後に合流し、一緒に男女群島に向かう予定でしたが、悪天候で出船が危うい……。

悪天で予約していたセスナが飛ばなくなり、鹿児島でフェリー待ちをしていた小塚さんも、当初想定していた数日後までに目的のトカラ群島から鹿児島に戻れる保証がない(というかほぼ無理)……。

というわけで、大きく旅の舵を切り、自分もトカラに行くことに決めました。

翌朝。

おかげさまで体力が全回復したためHさんオススメの地磯でLSJに行くことに!

まずは朝マズメ Shinkirow「AITHRIA」(92ロングモード)にツインパワーSW 5000XG、PE2号、リーダー30lbのセッティング。

40gのジグをしゃくっていると中層でヒット!

横に走る引きから青物と確信。が、やけに手前で粘る。

釣り上げると!

小型ではありますがヒラマサ!

AITHRIA」とLSJの相性抜群でした!

その後場所移動し更に小マサ追加。

せっかくなのでその場で1匹食べてみることに。

小塚さんのバッグから醤油とわさびが登場し、タックルボックスをひっくり返してまな板&お皿に。

やはりヒラマサ、ツバスとは違いしっかり脂を感じ上品な旨さでした!

エギングをしていた小塚さんもLSJを開始し、珍魚イトヒキアジをゲット!

小型の魚がポツポツ釣れて楽しい時間を過ごしました!

翌日。

フェリーの出航予定が2転3転し、ようやくこの日トカラへの出航が決定したものの、出船は20時。

それまでは休息……するはずも無く、再び北薩へ。

いちき串木野港から出船のアルバ丸さんに乗船し、人生初のタイラバに!

前半はヒラスズキキャスティングで苦戦するも小塚さんはしっかりキャッチ!

後半のタイラバでも小塚さんは早々に本命キャッチ。

少し時間を置いて自分にもヒット!

デカいオオモンハタでした笑 

タックルはShinkirow「KEARSHI」に2500番リール。タイラバ特有のコツコツとした当たりからしっかり穂先が入り食い込ませることができました。

その後もう1匹オオモンハタを追加し午前中の短時間でしたが非常に楽しめました!

船長さんありがとうございました!

マダイはまたリベンジします!

午後からは鹿児島市内に移動し、トカラへの物資の買い込み。

無事にフェリーとしまの代船、フェリーみしまに乗り込むことができました!

朝からの疲れもあってかフェリー内では爆睡。

目覚めるとトカラ列島の入り口、宝島に到着していました(名瀬には帰港せず最南の宝島から北上するルートでした)。

小宝島、悪石島と寄港し、目的地の平島に到着!

俺はここで待つニキと、悪石島の熱いロックショアマンは、入れ替わりで旅立って行きました笑。

これからお世話になる「海の宿しらさか」のご主人にご挨拶し、平島の近況をお伺いすると、「状況は良くはないけど釣れると思います」と嬉しい情報(後にこれが小塚さんには盛大なフラグに笑)

郷に入りては郷に従え、とトカラ式の表層タダ巻きエギングを学び、使用するエギのデカさに驚愕。

ひとまず、夜ご飯を頂き、暗くなった港へ。

到着後数投で足下で2kg弱の本命コブシメを釣獲!

AITHRIA」だったのですぐ浮いてきましたが、何となく釣り方は理解。

狙うはクラーケンサイズなので、気を取り直してキャスト再開。

途中小塚さんに「KEARSHI」をお借りし、4号エギも試してみる……(小塚さんはテスト中の剛竿で、超巨大エギ縛り)

コブシメは底に執着している事からキャスト後、ボトム中心にフォール&ステイ長めで誘います。

ふとこれまで投げていなかった岸壁沿いにキャスト、手前にエギが寄ってきたところで、ボトムでステイさせていると明確なゴッと押さえ込むようなバイト。

竿が腕ごと持って行かれてアワセを入れると異質な重量感。

底に張り付かれないように浮かせようとしますが、とんでもないジェット噴射でファーストラン、慌ててドラグを締めて竿を曲げて負荷をかけようとしますが、全然寄って来ない。

中層でイカがボトムに向かって上下運動しているのが伝わってきます。

小塚さんもこちらに気付き動画を回してもらいました。

あまりドラグを締めすぎても身切れするので、そこそこのドラグ値でやりとりし、何とか浮いてきた魚影(イカ影)を見てバケモノ確信。

鹿児島の2kgとは比にならない赤黒い塊が足をバタつかせながら、余りにも小さい4号エギを抱いてました。

何とかたも網に納めてもらい、陸揚げすると完全にエイリアン。

怒り狂ってヒダを逆立たせながら横たわりました。

ナイスタイミングで白坂さんもやって来て計測。

9kgアップのモンスターでした。

タックルは 

Shinkirow「KEARSHI」(マル秘83モード)

Twinpower SW 5000XG 

VARIVAS 8 1.5号 リーダー30lb

エギ王K 4.0号 軍艦グリーン

でした。

“ケアラシの本気”、マル秘83モードはさておき……人生3杯目のイカで9キロに到達するとは(笑)

「『3kg以下のイカを釣って何が楽しいんですか?』という人も今朝までいたけど笑……2kg、2kg、9kg、ここでエギング辞めたら、生涯アベレージ4kg超で伝説だけど、どうする?」と小塚さん。

言うまでもなく、やめられるわけがない!笑

その後は小塚さんとミズイカ(アオリイカ)を連続ゲット、1kg前後の個体で生涯アベレージは4kgを割り込んだものの笑、大満足の釣果で宿に戻り就寝しました。

翌日は唯一の地磯にロックショアへ。

干潮回りにのみ渡れる磯だったので、小一時間ほどで撤収。

ここは良い時期にリベンジですね。

次の日は朝から爆風でしたが、風裏となる港で夕マヅメスタート。

開始30分ほどで、またもや足下ボトムでゴッと押さえ込むアタリ。

この時は「AITHRIA」を使用していたため、余裕を持ってファイトできましたが、それでも9キロと同等の引きでジェット噴射を繰り返しながら上がってきたのは、7キロのコブシメ!

これも本土では考えられないサイズですが、前夜に9キロを釣っているため感動も少し薄め(笑)

生涯のイカの平均サイズが、再び4キロを超えました(笑

その後日付が変わるまで続けましたが、ヒット無し。

小塚さんもOSSグッドガメ(?)とEGIGAS(禾テスター作)をキープキャストしていましたが……。

翌日は爆風につき宿で待機。

朝に2日後の本土に戻る高速船のチケットを確保し一安心。

島唯一の温泉に浸かり、コブシメやミズイカ、島魚の美味しい食事を頂きながら休息。

因みに巨大なコブシメの身の一部は神様に献上する予定だそうです。

翌日も朝からエギを投げましたが、潮回りが悪くなってきたことが原因か島民全員ノーキャッチ。

午後からは観光資源であるガジュマルの木や島内唯一の自販機を観光。

モデルとは異なるコーラが出てきました笑

次の日は奇跡的に朝から凪で高速船も出航!白坂さんに必ずの再訪を誓い、お別れ。

『3kg以下のイカを釣って何が楽しいんですか?』

観光客誘致に敏腕を振るう地域“煽り”協力隊員の思惑に乗せられ、結果、生涯イカアベレージ4kg超え(2024年4月現在も継続中)で釣り終了。

屋久島経由で本土鹿児島に無事に帰還しました。

因みに小塚さんは「釣るまで帰らん!」と島に残り……更に1週間粘ったそうです(その結果はいずれ語られるのでしょうか?笑)

これにて長く濃かった19日間の九州遠征も終了。

のんびり運転して、大阪に帰りました。

今回の遠征は当初の予定からは大きく変更がありましたが、沢山の人の優しさに触れて、釣果にも恵まれ、行き当たりばったりという、自分の理想的な、自由な旅路となりました。

皆さん本当にお世話になりました。

ありがとうございました!

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関西地方在住。幼少期より磯釣り好きの父・祖父の影響を受け成長した、国内外を飛び回るロックショアマン。大学院では近年関西で増殖する外来魚を研究、日本の釣りの未来に想い馳せる知的一面も持ち併せる。バイクや車弄りの趣味が昂じて、車中泊仕様にカスタムしたマニュアル軽バンで釣りに調査に走り回る日々。「MX-9S」「MX-7S」を軸とするスピニングタックルメインのスタイルで、「ロックショアをもっと安全に楽しめるよう、マルチピースロッドを未来の主流に!」と情熱を燃やす。