念願の初アフリカ‼︎ ケニア・ナイルパーチ釣行(前編)

皆さんこんにちは!

気温が30度を超える日が続き、夏本番突入ですね。

今年はGWに一足先に夏を先取りしていました。

今回の旅先はアフリカのケニア。

実はアフリカに上陸するのは今回が初めて!

前々から行ってみたいと思っていましたが、社会人になってから南米やアフリカに行くような長い休みが取れず、先延ばしになっていました……。

ただ、モンスターキスのテスターの方々はアフリカ経験者も多い強者揃い。

交流する中でアフリカ熱が高まっていくのは必然!

今年のGWは11連休と長めの休みだった事もあり、念願のアフリカ行くことを急遽決めました!

これからケニア釣行記を書いていきます(以下、文体が変わります)

いつもは仕事を終えてから大慌てで空港に向かうが、今回のフライトは次の日の午後。

家に帰ってからゆっくりパッキングをして空港に向かう。

預け荷物が15kgと少なく初アフリカということもあり、出発の直前までどの釣具を持っていくか悩んだ。

釣りさえしなければ荷物も少なく準備も速攻終わるのになぁ……笑

今回もバックパック、ショルダーバッグ、モバイルロッドとコンパクトスタイル。

モバイルロッドは国の法律や荷物の個数制限で機内持ち込みが出来ない場合、バックパックやスーツケースの中に仕舞えるので追加料金が掛からず非常に便利。

無事チェックインと出国手続きを済ませ、飛行機に乗り込む。

大型連休は空港が混んでいる場合が多く、格安航空だと乗り場が遠かったりするので、特に国際線は余裕を持って搭乗ゲートに向かう事をお勧めする。

最初の乗り継ぎ先のソウルの空港に到着。

街に出て観光したかったが、夜遅く次のフライトが早朝の為、空港の中で待機。

コンビニでキンパとアロエジュースを購入し空腹を満たす。

ご飯を食べて休んでいるとインドネシア人に遭遇。

インドネシアは第2の故郷みたいなものなので、海外で日本人会うのと同じ感覚!笑

“故郷”の話に花が咲いた。

少し仮眠を取り、次のフライトへ。

格安航空だと機内食が出ないので、食料を買い込んで飛行機に乗り込む。

次の乗り継ぎ先のマレーシアに到着。

トランジットなので出国する必要はないとイミグレーションで言われたが、外の方が美味しいご飯が食べれるから出国したいと説明すると呆れて笑っていた!笑

あまり時間が無いので、ご飯にエビと肉の煮込みを乗せた欲張りプレートでお腹を満たしてすぐ再入国。

急いで次のフライトに乗り込む!

約9時間お尻の痛みに耐え、ようやくケニアの首都ナイロビに到着。

アフリカ=南国を想像していたが、ナイロビは標高が高く、夜は半袖だと肌寒いくらい涼しかった。

空港のATMで現金を入手。

秘境に行くような釣り旅では都市部で現地通貨を準備しておかないと、釣り場の近くで現地通貨が入手出来ず、大幅なタイムロスとなる事もしばしば。

1ヶ月以上の長期旅ならそんなトラブルもネタとなるが、社会人の短い休みでは無駄なタイムロスは避けたい。

空港を出てタクシーに乗り、国内線が出る別の空港に向かう。

途中夜犬の群れがうろついていたりと、東南アジアの都市部のように中心地以外はさほど発展していなさそうだ。

場所が分かりにくくタクシーが何度も迷ったが、無事飛行場に到着。

セスナより一回り大きいくらいの小型の飛行機に乗り込み釣り場から最寄りの街に向けて出発。

空港を出るやいなや大勢に囲まれる。

これだよ!想像してたアフリカ!笑

その中で良さげなドライバーを選び、湖畔の村まで移動。

少し車を走らせると、アフリカらしい景色が広がってきた。

野生のライオンやキリンに会いたいところだが、今は数が減ってしまい国立公園にいかないと会えないらしい……。

道中頭の上に荷物を乗せている女性を何度も見かけた。

本当にアフリカの人は頭に荷物乗せてるんだなぁ……。

伝統的な住居を発見し挨拶をして家の中を見学させてもらった。

外は日差しが強く灼熱だが、家の中は涼しく日本の夏より快適。

小さい頃にウルルン滞在記で初めて観たアフリカの記憶が蘇ってきた。

湖畔の街に到着。

珍しい外国人の訪問にキラキラ目を輝かせた子供達が集まってきた。

子供達に何か言われてたけど意味が分からなかったが、携帯の画面が割れてるのをイジられてたらしい!笑

腹ペコだったのでとりあえずローカルな食堂で昼ご飯。

山羊の煮込みを頼んだが、少し臭みがあるくらいで味はシンプルに美味しかった。

衛生面は悪そうだが、お腹が強い方なので特に問題なし!笑

今回の釣り場は国立公園の中でなのでパーミッションの取得が必要。

現地のオンライン決済のみで現金やクレジット支払いが出来ず、外国人にはかなり面倒。

現地の人に手伝ってもらって何とか支払いをする事が出来た。

パーミッションを無事取得した後は買い物。

基本キャンプでの釣りとなる為、数日分の食料や燃料を買い込んでいく。

日本のように予定通り行くことは少ないので、途中無くなって困る事がないように多めに買っていく。

次はボートを出してくれる漁師探し。

湖畔にいる漁師らしき人達に話しかけていく。

金額の交渉が面倒だったが何とかボートマンを見つかり、無事冒険に出かけされそうだ!

数時間ボートで走り、今回拠点とするベースキャンプに到着!

雨を防げる屋根があるのは非常にありがたい。

荷物を降ろしてから日没まで少し時間があったので早速釣りに行くことに。

憧れの魚に会えると思うとワクワクが止まらない!

今回メインで使用したのはタックルは下記の通り。

ロッド:「HT-∞∞」「MX-∞

リール:新旧カルカッタコンクエスト400

ライン:PE8号

リーダー:ナイロン180lb

HT-∞∞」と「MX-∞」はどちらもパワーがあるロッドだが、HT-∞∞」は負荷を掛けるとバッドまではすんなり入るが、バッドパワーが強く曲げて獲る粘りのロッド。

かと言って決して船竿のようなベナンベナンに柔らかいわけではなく、ルアーのキャスティングも可能。

一方「MX-∞」はテップから張りがあり、ルアーのキャストを快適にする事ができる。

国内だとビックベイトをメインで使用するシーバスやアカメ、ヘビーカバーの雷魚ゲームで活躍している。

ルアーはトローリングで深場を狙う為、ラパラのカウンドダウンマグナムやエックスラップマグナムをメインで使用。

フィーディングタイムでシャローに差してきている時間帯にはスーパーシャッドラップなどレンジの浅いルアーも使用した。

今回の釣りはトローリングがメイン。

ボートの左右2本体制で岩礁エリアの深場をディープダイバーで流していく。

トローリングを開始して早々に何かが掛かる。

岩とは違うが明らか魚では無い。

ラインを手繰り寄せていくとその正体は捨て網。

基本的に国立公園内での刺し網漁は禁止されているが、違法で漁をしている人達がいるらしい……。

その後トローリングを続けるもアタりが無く、もうキャンプに戻ろうかと話していた時にロッドが引ったくられた。

「ヒット!ヒット!」

船中緊張が走る。

何度か走られながらも慎重に巻いてくると、白い魚体が水面に浮いてきた。

そのままランディングに入ろうかと思うと豪快に首を振ってエラ洗い!

「バレんなよ!」

と心の中で願いながら、ロッドを水中に突っ込んでエラ洗いをいなす。

ボートマンが口に手を突っ込み無事ランディング!

「よっしゃーーー!」

憧れのナイルパーチに手にする事ができ思わず叫んだ!

辺りも暗くなり始め急いでキャンプに戻る。

夕食は網に掛かっていた魚の煮込み料理とアフリカ伝統の主食ウガリ。

ウガリはトウモロコシ粉(キャッサバ粉の場合も?)が原料で、蒸しパンを少し固くしたような食感で個人的には甘くした方が美味しかった。

僻地で見る星は本当に綺麗。

幸先よく目的のナイルパーチも釣れたし今夜はぐっすり寝れそうだ。

釣り2日目。

やる気満々の私は夜明けと共に起床したがボートマン達はまだ寝ている。

布さえあればきっと彼らはどこでも寝れる!笑

ちなみに毒持ってるサソリもいるよ……。

彼らが起きるまでキャンプの周りを散策してたら魚がいる湿地帯を発見!

早速キャンプに戻って小物釣りのタックルを準備。

MX-1」と小型スピニングリールを組み合わせたタックルで魚が溜まっていそうな水草の際に浮き仕掛けをキャスト。

投入してすぐに浮きに反応が!

しっかりく食い込ませてから合わせを入れるとフッキングに成功!

アフリカでははじめまして、お馴染みのティラピア!笑

日本にも外来種として沖縄や温排水域に定着しているが、一度原産地のアフリカでネイティブ個体を釣ってみたかった!

ティラピア釣りを終えてキャンンプに戻ると、ボートマン達も起きていた。

朝マズメの時間はとうに過ぎているが、バナナで腹ごしらえをしてようやく釣りに出発できそうだ。

現地人が何か葉っぱを食べているので貰ってみた。

苦味があって唾が出る感じがパプアのビンロウのようで決して美味しくはない。

現地ではタバコのように趣向品として一般的のようだ。

少し口の中が痺れる感覚があったので、軽い幻覚作用とかあるのかもしれない……。

湖でのトローリングの経験が無く、慣れるまでは根掛かりが多発して苦戦。

リップが軽くスタックしているだけなら反対に回り込めばにすぐに外れるが、岩にガッツリスタックしてしまうとロストする事も……。

例えロストしなくてもフックがすぐに鈍ってしまう。

一通り流すも午前中はアタリが無く終了。

休憩&昼食にキャンプに戻る。

今日の昼食はパスタ。

ただ麺の量に対して明らかに水が少ないような……。

……なのにナゼなんだ、出てきたのは麺ビチャビチャの卵パスタ!

ただ腹が減っていれば何でも美味い!笑

(編者小塚注:アフリカの辺境では、パスタ等の乾麺の茹で方は「水分が無くなるまで」がデフォルトかと)

首都のナイロビとは違い、この地域は日差しがかなり強い。

湖に飛び込んでお風呂代わりに水浴びをしてクールダウン。

水浴び中に現地人のアレを見せつけられたが、全員立派すぎて自信を無くしたのはここだけの秘密…笑

一旦昼寝休憩したてから、午後の釣りに出発。

午前より少し浅めのポイントを流してみる。

すると待望のヒット!

サイズは小さいが二匹目GET!

ヒットした直後はさほど暴れないが、水面近くまで巻いてくるとジャンプしたり急にアグレッシブになる。

ルアーをスーパーシャッドラップに変え、さらに浅いレンジを流してみる。

すると続けざまにヒット!

上がってきたのはアベレージサイズのナイルパーチ。

午前中の状況が嘘のように状況は好転してそうだ。

夕方がフィーディングタイムで活性が上がるのかも?

陽が落ちて辺りが暗くなり始め、最後のひと流しでまたまたヒット!

重量的にまあまあサイズが良さそうだ。

上がってきたのは良型のナイルパーチ。

メーターを超えてくると怪魚感が増してくる。

最後に良い魚も釣れて2日目の釣りは終了。

今日は釣ったナイルパーチを夕食にするとの事でさっそく捌き始める。

肉厚で身が多く食べ応えありそうだ。

胃袋の中をチェックすると消化されかけた小魚達がたくさん出てきた。

これだけ巨体は維持するには相当な量を食べないと生きていけないのだろう。

蚊帳の中でゴロゴロしながら待っているといい匂いが漂ったきた。

空腹を我慢しながら待っているとようやく夕食が出来上がった。

念願のナイルパーチを実食。

身も柔らかく厚みがあり非常に美味しい!

エネルギーチャージ完了で明日も全力で釣り挑めそうだ!

後編」に続く。

<関連ページ・レポート>

関東地方在住。大学時代に訪れたタイの釣り堀りをきっかけに海外釣行に開眼。卒業後「働き出したら出来ない釣りと冒険をしよう!」と就職を3年遅らせ、南米、東南アジアをバックパッカーとして釣り歩く。資金捻出にインドネシアで半年間働いた際、現地言語を習得。以後、語学力を武器にジャングルの最奥部まで入り込む様は、名は体を表す“ターザン”(田山)のそれ。自称“華より泥が似合う、茶色系マルチアングラー”として、魚種問わず国内外を駆け巡る。