テスターの田中です。
早いもので、テスター就任を仰せつかった2024年秋から丸一年。
この一年は、「GIGAS」シリーズをひたすらに振り続けた一年となりました。

今でこそ手に馴染んだ「GIGAS」シリーズですが、就任時点では数年来一緒に飛び回っている古田テスターの私物を試し投げさせてもらった程度(MXシリーズで淡水怪魚は色々釣り歩いてたんですけどね)。
GIGASシリーズの開発をメインに携わる以上、それらモデルでマグロ・GT・ヒラマサの所謂“キャスティングビッグゲーム御三家”を早々に釣るのが急務と感じました。
さてここで、皆さんは「ビッグゲーム・トライアスロン」って聞いたことがありますでしょうか。
某GPS関係メーカーさんのYouTube企画で、先述のマグロ・GT・ヒラマサ三魚種をキャスティングゲームのターゲットに据え、プロアングラーたちが各種の重量によるポイント争いをするというものです。



特筆すべきは、釣具メーカーの企画ではないからこそ、多様なメーカーのプロアングラーが同じ船上で競い合うのが見られる点。
また、一流船の操船やフォローを見ることができるのも良く、僕もよく視聴しています。
「……この業界トッププロたちと同船して競い合ったら、何位に食い込めるのかな?」
僭越ながら、そんなことを思いながら動画を見ることもしばしば。
そんな中、ちょうどテスター就任直後の2024年秋の一ヶ月内の期間で、GT・ヒラマサ・キハダと三連戦の計画があったので「ひとりビッグゲーム・トライアスロン」をやってやろうと思い立ったのでした。
日程は以下の通り。
① 2024年10月中旬 沖縄本島 (GT)
② 2024年10月下旬 玄界灘 (ヒラマサ)
③ 2024年11月上旬 相模湾 (キハダ)
もちろんそんなに簡単に釣れないのがビッグゲーム。
ただ、この3釣行だけは「それでも釣らなきゃ務まんねーだろ」という気持ちで、目を三角にして臨ませてもらいました。
<① 2024年10月中旬 沖縄本島 (GT)>
初戦は国内GTでも難易度の高い沖縄本島GTキャスティング。
実釣3日の日程ですが、乗合の日もありつつ全日異なる船で出船。
……そうなんです。
意外にも(?)我々も予約合戦に勝ったり負けたりしつつ、泥臭くやらせてもらってます。
もちろん、資金面も潤沢にあるわけではないので……。

……写真は古田テスターが押さえてくれていた、外国人オーナーのレンタカー。
受け渡し時点で何故かウィンドサーフィンの器具がどっさり載っていて、危うく釣具を積み込めないところでした(笑)
おおよその器具はオーナーの軽自動車に詰め込んでもらいつつ、空いたスペースに我々の荷物をイン。
写真こそないですが、もちろん両者とも竿はディアモンゆえ、どうにかなり一安心。
そんなこんなで翌る日から実釣。
ベイトは多くはないものの、チラホラ魚探には映ってる。
GT狙いならば、迷わず「MGX-∞S “G.T.Gorilla”」(以下GTゴリラ、適宜ゴリラ)。
……が、一向にGTは出ずあっさり朝マズメ終了。
その後、昼前にシイラが入ってきたので、手慰みがてら弟分「MGX-8S “King Monkey”」(以下キングモンキー、適宜モンキー)でキャスト。
ロングティップモードでも、重量100g前後のスリムポッパーは投げやすく動かしやすいですね。
記憶に薄いですが、メーターあるなしのシイラだったかな。
昨年中頃からGTキャスティングはPE10号で通しているので強ドラグ設定。
ほぼほぼ抵抗せずに寄ってきてます(笑)
その後シイラはおろかベイトの反応すらなくなり、沈黙の海へ。
“数流ししかできないけど良い?”という船長の提案に頷き、最後の賭けで大移動することになりました。
辿り着いたのは、ストラクチャーの絡む水深40-50mの比較的深いポイント。
ここぞとばかりにオハコのサブサーフェスルルアー (BlueBlue/スネコン220S)を手に取り一投目、ストラクチャーの奥に遠投。
着水フォールから、一気にルアーを水面まで急浮上させていると、水面を破る直前で「GTゴリラ」のティップを押さえ込むバイト。
そのまま魚が船の真下へ入って行ったので、竿はギンバルに入れずに脇抱えファイト。
ここで無理してもバレちゃいますからね。
1分半程のファイトで上がってきたのは船上計測19kgのGT!

まずは1stステージクリア。
ほっと胸を撫で下ろすと共に、久々に釣るGTの造形美にしばし見惚れる。
最近改めて実感してるのが、GTってこの20kg前後の個体が歯もゼイゴも1番鋭い気がします。
特にゼイゴで手を切ると腫れることもあるのでご注意を!
丁重に蘇生後、リリース。
体がデカい(180台後半0.1トン)と、魚が小さく見えらぁ!笑

その後2日間は誰も釣れずでしたので割愛。
後編(ヒラマサ&マグロ編)に続きます。
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