「MZ-6S」の“北海道スペック”としての可能性。虹に桜……ディアモンで楽しんだ2024の春。

ご無沙汰しております、テスターの竹内です。

大怪我の手術をして、しばらく釣りから離れざるを得ない状況でした。

そんなわけで、今年の私の冬は、人並み以上に長かったです。

さて。

春の遅い北海道の道北部にも、すっかり雪が解けて生き物が活発となる時期がやってきました!

餌となるミズバショウが好きなんでしょうか?

特に山間部のミズバショウが群生する湿地帯でクマが度々目につきます。

クマは近年、めちゃくちゃ増えたなぁと日々感じています。

3月の雪解け水が増水し、本格的な雪代が入る前のほんの数日間、このタイミングが、私の春一発目の70オーバーのモンスターレインボー狙いのタイミング、2024年シーズンの開幕です!

日々の開拓釣行で得た手持ちの深場ポイントを整理し、潰しながらの釣行ですが、今年はその狙える期間も更に短く、すぐに大増水してしまい、その中でもなんとかシーズン初の1本、発色の美しいレインボーが釣れました。

<タックルデータ>

ロッド    「DearMonster MX-7S

リール    シマノ C3000番

メインライン PE1号

リーダー   フロロ4号

ルアー    シンキングミノー 6cm 10g

大物を狙ってはいるものの春から開始の釣りでもあり、魚の顔を拝めれば満足なのが本心です。

特にこの時期は重たい雪解け増水の淵から、そこにへばり付くニジマスを剥していくような釣りなので、ダウンの釣りも多くなる中でMX-7S」の操作性は言わずもがなとして、ブランクスのパワー感が重要となるなと感じます。

増水時なのでファイト中に足場が限られる状況もあるので無駄な立ち位置の移動を極力減らし、できるだけ早い段階で優位につきたいですよね。

ある程度重量のあるルアーもキャストできるので 細身のビッグベイトを用いる“遊び”や、大型ミノーにも対応できます。

怪我からの復調具合と相談だった今年の雪代の季節、モンスターレインボーへのチャレンジは、残念ながら最初の写真のレインボーをピークに季節が過ぎてしまいました。

これからの時期は道内の各本流河川で禁漁の遡上サクラマスが目立ち始めるので、本流は程々に。

名実共に“北海道スペック”と呼ぶに恥じない「MX-7S」ですが、以後はショートレングスの「MZ-6S」に持ち替え、水量が落ち着き始める上流部の支流にトラウトを求めていく予定です。

6フィートクラスのスピニングロッドとしては他に類を見ないバットの強さ。

一方で、渓流ミノークラスの小型ルアーも繊細に扱えるティップを有した、超ファーストテーパー

既存のトラウトロッドには見たことの無い、尖りに尖ったロッドですが、今シーズンの北海道での釣行で使用するメインロッドとして、新しい可能性を感じています。

トラウトを狙う合間に夜間では地元地域のローカル漁港でナイトロック。

小規模フィールドのニジマスで多用している「MZ-6S」を、海でも使ってみました。

普段身近すぎて行く事のない漁港を探検のような感覚で。

内港メインの釣りで魚種は想定範囲である為に、標準装備されている替え穂、ロング&ライトなティップを選択しています。

開始時期は沿岸部の河川から多量の雪解け水も流れたこともあり、あまり港内の状況が優れませんでしたが、日に日に水温も上がり港内の濁りもとれはじまると、エゾメバルを始め、クロソイやシマゾイも釣れ始め、常夜灯が照らす海面でもバチを捕食する魚も多く目にするようになりました。

フルキャストでジグヘッドなどの飛距離を必要とする場面以外は、その十分過ぎるパワーと、軽量のジグヘッドやプラグを思うようにコントロールできる繊細さを兼ね備えているので、北海道的ライトゲームにおいては、理想の展開を楽しめる竿ではないかと思います。

<タックルデータ> 

ロッド 「Dear Monster  MZ-6S

リール シマノ C2000番

メインライン  PE0.8号

リーダー    フロロ2号

常夜灯付近のシャローエリアでは表層でも良型のエゾメバルがヒットする場面もありました。

固くも短いレングスによる操作性と感度を活用し、マメイカ釣り(マイクロエギング)にも。

今の所、港内の釣りは「MZ-6S」1本で完結しています。

夜が明けるタイミングでは、外海へ。

サーフでの降海型のエゾイワナ(海アメ)狙いでは、ある程度長さのあるロッドが有利です。

昨年同様にMX-7S」のブランクスに「MX-9S」のグリップを組み合わせた、通称”MX-9SL”で使用しています(レングスは「MX-9S」とほぼ同じで、ブランクが柔らかく、ガイドが小径化し、全体的にライト化したイメージ)。

エゾイワナ(海アメ)は雪解けの河川の増水に伴い岸寄りし、長い冬を経てようやく釣れ出す癒し的な魚です。

しかし、やはりこの時期はその日の天候の影響は河川に大きく影響する季節。

茶濁りの水が何日も海に流れ、ただ真茶色に染まった広い海を眺めるだけの日も少なくありません……。

そんなロッドの振れるチャンスが少ない中でなんとか獲ることのできた良型のアメマス。

何箇所もポイント変更し、陽が上がりきった頃、140mmのフローティングミノーをジャーク後、回収直後にヒットしました。

変わって、私の住む道北エリアではGWの連休あたりから本格的に釣れ出した海サクラ。

こちらはサーフから30~40gのジグやシンペン、100~140mmのミノーを使用します。

今年2024年は活動拠点の道北エリアのサクラマスの数も少ない傾向にあり、オホーツク海に行ったり道北日本海に行ってみたり、どちらに転んでも1日ロッドを振り続けて一本釣れるか釣れないかの渋い状況。

海サクラにも”MX-9SL”。

MX-7S」由来のティップパワーと「MX-9S」由来のレングスにより、ブランクス全体のバランスが絶妙で、口元の柔らかいサクラマスから口切れを防ぎやすく、数少ないアタリからキャッチまで持ち込めています。

<タックルデータ> 

ロッド      「MX-7S」(ブランクス)、「MX-9S」(グリップ)

リール      シマノ 4000番

メインライン   PE1.2号

リーダー     フロロ4号

ルアー      40g前後メタルジグ

以上、手術から復帰以後、リハビリを兼ねてのシーズン序盤の北海道の釣りを報告させていただきました。

これから迎える渓流のハイシーズン、6月も「MZ-6S」で、トラウトをメインに、夏の北海道の全てを楽しんでいきたいと思います。

それでは!

北海道地方在住。26歳で脳梗塞で意識を失い、リハビリを兼ねて釣りをする日々を送る。その過程で底知れぬ北海道の豊かさに魅了され、回復後の現在も暇さえあればフィールドに足を運ぶ。 河川でのトラウト釣りを軸に、同一河川に通い込むよりは、未だ踏み入れた事の無いエリアを探索し続けるスタイル。モンスターキスの存在を知って以降、釣りの幅が拡大し、海でのトラウト釣りや、ライギョ釣りにも注力しはじめた。大地に深々と根ざした釣師を目指し、日々修行の毎日。趣味はキャンプ、山菜採り、テレマークスキー。