私的恒例・西表島長期キャンプレポート2023(前編・「MX-9S」をメインロッドに据えて)

こんにちは、北海道の竹内です。

北海道の厳しい冬から逃げている訳ではありませんが、今年も西表島に釣りキャンプに行ってきました!

以下、2022年の西表島のレポート(2022年前編2022年後編)の、その続編としてもお楽しみいただければと思います。


西表島の魅力、それは淡水域から海域まで魚種が豊富でオフシーズンにも関わらず訪問の度に初めて目にする魚に出会えるからです。

未だ対象魚種が定まらないのも西表島の豊かな自然のせいかもしれませんね。

昨年の釣行(前編後編)ではMX-7S」ブランクに「MX-9S」ブランクを組み合わせた“9SL”に、リールは4000番、ラインはPE1.2号と、ライトなタックルセッティングを検証しました。

リーフ帯や防波堤、港内で多種の魚が釣れたわけですが、パワー不足でキャッチに至らなかった魚がいたことも事実です

そこで今回は「MX-9S」をメインで使用し、リールは6000番、PE3号、リーダーはフロロ20号前後のセッティングで前回よりもタックル強化で楽しんできました。

毎年この時期の八重山諸島は決まって天候が不安定で、雨が何日も続いたり強い北風が吹き続いたり。

滞在前には外気が10度を下回り魚が仮死状態で砂浜に打ちあがったようでこの時期に岸寄りするはずのアオリイカも水温の低下でエギングは絶望的……。

今回の滞在期間では雨は少なかったけれど北風が強く、釣りは勿論、キャンプ生活も一苦労する場面もありました。

では、いざ西表島に出発!

新千歳空港から飛行機を乗り継いで石垣島に着。

そこから石垣島のフェリーターミナルから西表島へ。その前に石垣島で必ず立ち寄る海の総合スーパー島つりぐへ!

今回から「MX-9S」で打ち込みを新たに挑戦するので、シンカー、ハリス、などを現地でざっくり買い込むことに。

石垣島でレンタカーを借り、貨物船に乗せ乗船。

高速船に抜かされながらのんびり西表島へ。

初めての貨物船に胸が高鳴ります(笑)

乗船中、何やら船の両脇からワイヤーが伸びている!?

西表島の漁港に船が着くと作業員がそのワイヤーを見せてもらうとデカイタコベイトにぶっといハリス。

興味深々に話を聞くと「シイラがよく掛るよっ!」と。

そんな「楽しい事をっ!」と思ってしまいました。

そうして、毎度長期キャンプで利用しているミトレアキャンプ場に到着。

釣った魚を持ち帰りすぐに調理できることや、24時間いつでも釣りにスタンバイできるので、今回もベースキャンプとして利用させて頂きました。

数年間、今まで釣りキャンプで使い込んできた全室の広いMSRのハバツアー2は耐水性能も落ち、劣化が見え始めたので、西表キャンプ用にMSRハビチュードを購入。

妻との2人旅ですが、これまで4人用より一回り大きい6人用のものを選びました。

設営時、圧倒的大きさに衝撃を受けながらも総重量が6,350gと他社メーカーの同等サイズの物より遥かに軽く収納時はコンパクト。

室内は妻分も含めたコットを楽に二つ配置することができて、釣りに使用する「MX-9S」もばらさずにそのまま寝かせて室内に保管でき、ライン組みも室内でストレスなく組むことができました。

空気循環にも優れており、亜熱帯のじめっとした湿度も感じず過ごす事ができました。

高台に位置するキャンプ場では時おり強風が吹き、瞬間風速25m程の北風が二日間続いた場合でもペグも飛ばされず耐えきることができました。

釣りが中心の生活になるので、疲労の軽減が釣欲向上に繋がり最終日までメリハリのある生活リズムを継続することに一役買ってくれました。

自分自身、最近ではテントも釣り具の重要な一部であると位置付けており、自分のような長期釣りキャンプの機会があれば重宝しますので是非参考にしてみてください。


……話はずれましたが、「MX-9S」での釣果ですが、メインは防波堤のテトラからの使用になります。

防波堤からの景色からはだいたい全く魚ッ気が全く感じらず、たまにグルクマが、いくつもの群れを成して悠々と回遊している状況でした。

ただ、朝まずめや夕まずめ、潮が動き始める瞬間に可能性を信じ重点的にキャスト。

この日、朝日が顔を出した瞬間、ルアーの着水から一回目のジャークを止める強烈なバイト、貴重すぎるバイトに緊張感とアドレナリン放出でテトラをまたいだ片足がガクガクと痙攣。

ファイトは楽しめる余裕も無かったけれど、あまり馴染みのない青物に嬉しさは最高でした。


まさか陸ッパリからスマガツオ釣れるなんて(笑)

防波堤周りはテトラが何層にも積み重なっており格好の住処になっているのは重々承知、集中力が切れても毎度、足元ギリギリまで丁寧にルアーを通す心得が功を奏し、目の前で猛スピードでルアーに喰らい付きフッキング。

初めてのスジアラ(アカジン)を手にすることができました。


メチャクチャカッコイイの一言!

スジアラの他にもハタ類の種類は豊富。


ハタ類の他にもオニヒラアジをはじめ各種回遊魚……。

以外と西表島では珍しいシイラも防波堤から釣れました。

大物以外に常食としたのは、沖縄では別名「クサラー」と呼ばれるニジョウサバ。

名の通り臭い魚をイメージさせる名前。

素早く下処理をし、刺身で食べると少し臭く感じるけれど、揚げてみると臭みも消えとても美味しい。

前回の釣行で妻がキャッチ寸前で惜しくも逃がしてしまったカイワリも、今回は「MX-9S」でしっかりキャッチしてくれて嬉しく思いました

今回、「MX-9S」をキャスティング使用は勿論、夜間や、合間があれば打ち込み釣りにも少し挑戦、模索してみました。

妻分のロッドも含め2本の「MX-9S」を使いました。

セッティングは以下のような感じで。

リール/10000番

メインライン/PE8号

リーダー/フロロ25号~40号を8広

ハリス/フロロ25号~40号を40cm

シンカー/棒シンカー35号

フック/タマン針25号~30号

釣れた小魚や切り身などを餌に使用。

なかなか簡単には釣れてくれなくとも、突如鳴り響くアタリの鈴の音はたまりません。

夕まずめ、やっときたアタリを合わせると良い重量感。

釣り上げると直ぐに膨らみ始めパンパンに。

外道の概念の無い自分にはサザナミフグでもとても嬉しい一匹。

打ち込み(ぶっ込み)でしか出会えない魚も沢山いると思うので今後自分のスタイルに取り入れ挑戦していきます。

また楽しみが増えますね!

大潮の満月、夜釣りはこんな感じでのんびりも。

……後編に続きます。

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北海道地方在住。26歳で脳梗塞で意識を失い、リハビリを兼ねて釣りをする日々を送る。その過程で底知れぬ北海道の豊かさに魅了され、回復後の現在も暇さえあればフィールドに足を運ぶ。 河川でのトラウト釣りを軸に、同一河川に通い込むよりは、未だ踏み入れた事の無いエリアを探索し続けるスタイル。モンスターキスの存在を知って以降、釣りの幅が拡大し、海でのトラウト釣りや、ライギョ釣りにも注力しはじめた。大地に深々と根ざした釣師を目指し、日々修行の毎日。趣味はキャンプ、山菜採り、テレマークスキー。