「MX-7」と「MV-65」どっちがオススメ? ナマズ釣りで比較解説!

広島のなっつです!


届いた新作速乾Tシャツで、昼夜問わずフィールドに出ています!


さて夏本番のこの時期、私にとって外せない遊び相手がナマズです。

先日、ナナマルクラスをMV-65でゲットできたので、今回は春先から意識的に使い分けてきた「MV-65」とMX-7に関して、ナマズ釣りをベースに解説します

さてさて。

私のインスタにくるメッセージで多いのが「『MV-65』とMX-7、どちらがオススメですかか?」という質問です。

左が「MV-65」、右が「MX-7」です。


質問を頂いた方の理由を聞いていると、レングスが近いため(6フィート半と7フィート)、とはいえ単純にレングスだけで迷っている方が多いという印象を受けます。

ですが、そもそも「M“X”-7」と「M“V”-65」、レングス以外も違いがあるからこそ、“X”シリーズと“V”シリーズと、表記を区別しているわけです。

今一度、分割した状態で左が「MV-65」、右が「MX-7」です。

私が春から半シーズン、この2本を意識的に使い比べてみた印象、同じルアー・同じリール・同じライン・同じ場所でロッドだけ変えて使ってみたうえで、先の質問には「使用用途は共通します(=ナマズメイン)が、かなり違う釣り味です。レングス以外も注目していただければ!」とお答えしたいです。

使い比べてわかる違いの前に、先に写真(画像)でもわかる違いを説明します。

何よりグリップ周り、ここがXシリーズとVシリーズの大きな違いです。

上画像、MX-7」のグリップは分割式で、Xシリーズ(&Zシリーズ)の大きな特徴です。

一方で下画像、特別仕様のVシリーズ、「MV-65」のグリップは分割式ではありません。


Xシリーズのようにリアグリップを互換して使うことはできませんが、その分軽く、緩みやズレによるストレスも少なくなっています。

繋いだ状態では、「MX-7」の方が「MV-65」よりも1インチほどトリガー以下グリップエンドまでが長いです(下画像参照)

繋いだ状態での見た目上での最も大きな違いは、フロントグリップの有無でしょう。

上写真の「MX-7」はフロントグリップが有り、ファイトや抜き上げの際にブランクを握りやすくなっていますが、「MV-65」にはこの部分が無いので、“握る”というよりは”手で支える”といった使い方になります。


XシリーズとVシリーズで、ブランク(カーボン)自体の素材や製法には、大きな差は無いですよ。」とは、開発者のモンキス代表・小塚さん

「画像でもわかる部分では、グリップ分割構造の有る無しが分かりやすいけど……実際に使わないとわからない部分、その2本を比べればガイドの種類による“使用感”の違いが体感できると思いますよ」とのこと。

レングス(6フィート半と7フィート)やパワー感(MHクラスとHクラス)は、もちろん別のブランクのロッドだから違って当たり前なわけですが……“使用感”に関しては、数字だけで語るのは難しい。

「ステンレス?チタン?……先入観無しに、フィールドで使い比べてみよう!」と私は思いました(笑)

さて、以下は私がフィールドで実際に使い比べた“使用感”です。

ナマズだとラインはPEの4~6号を使用し、ルアーは「BATRA-X」をメインに、重たいルアーで25g前後まで投げ比べました。

MV-65」の印象を一言で言えば、”小回りが効く”

これがXシリーズ(ステンレス・SiCガイド)とは異なるVシリーズの特徴、チタン・トルザイトガイドがもたらす使用感なのでしょうか?

同じブランク製法・素材と聞いていますが、(パワー帯は違うとはいえ)「MV-65」は明らかに「MX-7」よりシャキッとした軽快感があります。

これまで「MX-7」を使いこんできて、わずかに思うところがあった状況……水路などの小場所、片手での操作なら、圧倒的に「MV-65」がルアーを操作しやすい。

一方、広い場所で、両手でルアーをキャストしてみた印象は、手になじんた「MX-7」の方が使いやすく感じました。

MX-7」に代表されるXシリーズは耐久性重視のスレンテス・SiCリングガイド、「MV-65」に代表されるVシリーズは軽快感重視のチタン・トルザイトリングガイドを搭載

「ガイドサイズもほぼ同じ(トップガイド6mm〜バットガイド12mm)……比較するには良い2本ですよ」とのことでしたが、ステンレスSiCガイドが、(より高額の)チタン・トルザイトガイドに必ずしも“劣る”ガイドではないと実感しました。

ルアーを軽くしていくに連れ、H(ヘビー)クラスの「MX-7」より、MH(ミディアムヘビー)クラスの「MV-65」の方がやはり投げやすくなっていきますが、これはそもそもブランクパワーが違うので当たり前です。

25g、20g、17g……だんだん使うルアーを軽くしていくと、14gくらいまでは両番手とも問題無く投げれますが、そこから更に軽いルアー(15g以下)を使う場合は、私は「MV-65」の方が投げやすく感じました。


一方分かったのは、より強いブランク(Hクラス)でありながら、10g台の軽量ルアーでも使用感が大きく変化しない特性、MV-65」と比べたからわかったXシリーズの「MX-7」の“懐の深さ”です。

「重いステンガイドでブランクを“柔らかく”するというか……軽いガイドを乗っければ使いやすい竿になるってわけでも無くて、面白いんですよね(笑)」

そんなことを小塚さんはおっしゃってましたが、これまでずっと使い続けてきた「MX-7」が絶妙なバランスで仕上がっていることも実感しました。


手に馴染んだ「MX-7」同様、ナナマルクラスも問題無く釣れる(抜ける)……その辺は「MV-65」しっかり“モンキス”です。

ナマズ釣りでの使い分けは、水路や幅の狭い川など片手で投げるシチュエーションが混じるなら「MV-65、広いポイント、足場が高いなど、両手投げメインのシチュエーションなら「MX-7って感じじゃないかなと思います!

「どちらが良い?」という質問から始まった検証、様々なシチュエーションでナマズを釣ってみましたが、日本の“マ”ナマズであれば「MV-65」と「MX-7」の2本で完結するな、と思いました(笑)


参考までに、Dear Monsterにはもう1本、似たようなレングス(6フィート半)で「MZ-7」というモデルも存在しますが……この竿(Zシリーズ)は、ブランクそのものが違う“完全な別物”です。

XとVに加えて、新たにZ……話が複雑になるので、「MZ-7」に関してはまた別の機会に、ということで。

さて。


MV-65」に関してもう1つ多い質問が。

それは「『MV-65』でも雷魚までやれますか?」というもの。

正直なところ、雷魚まで考えてのセレクトであれば、「MX-7」をお勧めします。


シチュエーション的にナマズに混じってくるポイントでは、私自身は「MV-65」でも雷魚をキャッチしていますが、ナナマル以上でカバーが絡むと結構やり取りはしんどくなります。

上写真は、初夏のまだカバーが薄い所での雷魚でしたが、カバーが濃くなる夏以降や、ハチマルクラス以上を狙うなら、雷魚には最低でも「MX-7」、本気なら「MX-∞」が間違い無い(過去レポート参照)と思います!

この点、先述したように、両手でブランクを握り、引き寄せる時に力が入りやすい点で、雷魚ならフロントグリップのあるXシリーズをお勧めします。

「操作性重視のVシリーズ(チタン・トルザイトガイド搭載)で、雷魚釣りも結構使いたいよ!」という方には「MV-75」というモデルもありますのでこちらも過去レポートを参考にしていただければと思います。

……以上、今回紹介させていただいた「MV-65」をはじめ、モンキス直営ECサイトでは「SOLD OUT」表示の製品でも、取扱店舗では在庫があることも多いので、気になった方はSHOP LISTから最寄りの店舗で問い合わせてみてください!


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バスフィッシング好きの母の影響で釣りを始め、幼少期からサビキ釣りなど手軽な釣りはもちろん、乗合の船釣りも経験する。学生時代に参加した国際交流サークル活動では留学生達との異文化交流を通して、釣った魚を食べる楽しみにも気づく。サークル仲間と軽自動車をカーシェアして移動することが多く、混み合う車内での快適性を求め、様々なパックロッドを模索する過程で「ディアモンスター」に出会う。メインターゲットはライギョ・ナマズ・タコ。釣り以外の趣味は読書、映画鑑賞、キンギョやライギョやナマズなどの飼育。