“最小”の下限が知りたくて。「HT-4T」メインで、ジャイアントベイトより小さな魚たちに熱くなる(2026上半期まとめ・後編)

前篇」では、主に南方における「MGX-∞∞ ”Giant-Syndrome”」および「HUNTERS HT-4T ”Quick Slinger”」という “最大”&“最小”コンビでの釣果について述べてきました。

特に“最小”の「Quick Slinger」(クイックスリンガー)の“上限”については、「67cmのオニヒラアジまではとりあえず行けたよ」、という報告でした(レポート内では”Fish Climber”という表記の初期プロトが多いですが、同じ竿と考えていただいて大丈夫です)。

硬めなテレスコロッドに仕上がっているということは「前篇」で述べた通りなので、気になるところは 「逆に下限はどれくらいなの?」という部分、すなわちこのロッドをメインロッドに考えるケースと思います。

結論を言ってしまえば、“人間側が頑張れば”源流なんかでも使えます。

専用タックルと比較すると快適とはとても言えないですが、そもそも、そこまで“快適”を追求する必要があるかな?と。

ティップの硬さ(とにかく破損防止目的)に対して、その分ベリーはある程度曲がるように設計されており、そのあたりに一定の配慮は感じます。

実際、超ショートレングス(3.9ft)故にクセの強さはありますが、コツをつかめば案外ピンキャストが決まるようになりました。

「1匹でも多く釣りたい」「人より多く釣りたい」「だから繊細な穂先に強靭なバットの専用タックルを……」気持ちはわからなくもないですが、日々ノーフィッシュ前提でシャイアントベイトを投げている自分とすれば、日に2、3匹もキャッチできれば大満足。

ラフに扱えて壊れない……“強靭な穂先に柔軟なバットで超汎用”という、あえて常識の逆をいくこと、そして、ジャイアントベイトとのスケール感の振れ幅の大きさに、気持ちの良い興奮を覚えます

これもまたマインドシフトで、「下限の魚たちには優しくするために、人間側にハンデを加えている」と考えれば楽しめるのではないでしょうか笑

新しい刺激を求めるという意味で、“最大”も“最小”も、考え方には共通する部分があるように思いますね。

源流では、自身初の(おそらく)純血ヤマトイワナをキャッチ。

派手な模様や色合いの魚もいいですが、こういうなんともいえない絶妙な表情の色彩もたまりませんね……。

同じ流域で釣れたネイティブアマゴ。

これもまた渋い色合いで美しい…… そして個人的にめちゃくちゃ嬉しかったのはこちら。

HYDRO(65mmプロト)でキャッチしたイワナ。

針はシングルフックのヘッドショット!

正直、源流域の小さい滝壺ではルアーを流せる距離が短すぎて「頭側をわざわざ狙って食べる 間を作れるのか?」と半信半疑でしたが、テールフックをつけていても掛かったのは頭側でした。

イワナたちは想像以上に俊敏なんですね〜。

2本目はテールフックも外した純ヘッドショット。

小型個体でも(だからこそ?)、頭からガッツリ食ってきました。

セッドショットスタイルは、どうしてもリップのある渓流ミノーでは試しにくいセッティングですが、リップレスの渓流ルアーに は全然アリなセッティングかなと。

明確に、ライントラブルが激減しました。

ちなみに、鋭い方は気付いたかもしれませんが、この竿はベイトでもスピニングでも使えます!

スピニングモードだと、リールのフード(締め込みパーツ)は1個でも2個でもOK、それぞれ仕舞寸法が22cm、24cmと変わります(写真は2個状態。プロトなので色が違います)

ベイトリールモードはこんな感じ。

こちらは明確に、フード(締め込みパーツ)を2個装着し、間に簡易トリガー(オレンジ色のパーツ)を挟んで仕舞24cm状態で使うことをお勧めします。

もちろん、トリガー無しでもベイトリールで使えなくはないですが、こんなシンプルなトリガーでも、結構使用感が変わります。

その微妙な位置設定のために、フード2個に挟み込むアイディアに着地しました。

モード切り替えの実用例として、渓流から一転、ボートゲームに話を展開しましょうか。

尾後テスターが船長を務める遊漁船エリンギにて、イワシ爆沸きの激アツな状況でのチニング釣行にて。

初手は軽量なHYDRO 75mm(プロト)やバクワキを、飛距離重視でスピニングモードで楽しんだ後に……

後半はベイトリールに入れ替え、トリガーを取り付けて大き目なプラグを試したりと。

ベイトタックルだと、キャスト制度も向上しますから、投げているだけで楽しい……。

仕舞24cm(フード2個装着時)と超コンパクトなのに、とんでもなくバーサタイルな竿ですね。

最後はライトソルト(ショア)での使用について。

時系列は前後しますが、春、日中の所用で北陸に伺った際、小塚さんに連絡して、夜間に自由時間が作れれば富山でホタルイカパターンを体験させてもらうことにしました。

そもそもが釣りする時間が作れるかわからない“ついで”釣行、北陸での移動手段は電車、必然的にタックルはこの1本だけ……。

こんな時、「HUNTERS HT-4T ”Quick Slinger”」(重量約70g)のポテンシャルが最大限に発揮されます(笑)

ナイロン16lb直結のダイレクトリール(115g)にルアー(約10g)と、タックルすべて合わせても200gアンダーで、かつ仕舞24cm。

缶ジュースより軽く、6ozクラスのやや大きめのビッグベイト程度の重量感、ボリューム感で、なんならウェストポーチに収まります。

ルアーは開発中のBAKUWAKI(ポッパー)、その逆付けのI字モード(小塚さんは“プッポ”と呼んでました)という変態スペック笑。

恥ずかしながら人生初メバリングでしたが、小塚さんのスーパーガイドもあり、初っ端から28.5cm でした!

ついでに富山クオリティのでぶでぶカサゴもキャッチ。

こちらはHYDRO(75mmプロト)にて。

カサゴが釣れてこんなに叫んだのはいつぶりでしょうか……笑

この時期、色々あって心が荒んでいましたが、一旦全てを忘れ、気分転換できるのも、釣りの良い部分ですよね。

体は疲れましたが心はスッキリ、始発列車で“クイック”に日常へ戻りました……。

……以上、今年2026年上半期の釣りをまとめてみました。

デカい魚には真っ向勝負、小さい魚には楽しくユルく、でも何かしらクリエイティブに……そんな感じで今後も釣りを楽しんでいきたいと思います。

なんだかライトタックルについてアツく語ってしまったブログ記事になりましたが、私の本業はコチラの方だと自認しているので……(アカメは見事に連敗中です )

夢は大きく、ルアーも大きく。

叶ってしまうと終わってしまうので……笑

それでは、また!

<関連ページ・レポート>

大学入学時に3Dプリンターを購入、以後3年間ルアー設計に明け暮れてきた頭脳派ルアークリエイター。都心への通学に際しモバイルロッドを導入、机上の空論ではなく、日々のアーバンフィッシングでトライ&エラーを繰り返す。2023年、講義中に閃いた構造アイディアを検証するため、ビッグベイトシーバスの世界へ。先入観に囚われない柔軟な発想と、自ら生み出したルアーの力で、初年度から高実績を重ねている。長期休暇は離島へのロックショア釣行など日本全国へ遠征、在学中に海外への挑戦も計画中。