2025年9月の西表島釣行、「前編・ビッグゲーム編」「中編・ミドル&ライトゲーム編」に続きます。
<小物釣り>
遠征先ではつい大物を狙ってしまうことが多くなりがちですが、足元に目を凝らすと、多種多様な魚が泳いでいます。
今回は空いた時間などで“種を釣る”小物狙いにも挑戦してみました。

袖針やタナゴ針などの小物仕掛けを常備して、色々な魚を狙いました。
メインロッドは、「MX-02」。
定番「MX-0」(6本継+グリップ)の穂先感そのまま、手元に5セクション増やした(11本継+グリップ)このロッド。
仕舞寸法は30cm、いわゆる“ハイテーパー”、“硬調”で、一般的な延べ竿に比べればかなり個性的な1本。
基本的な仕掛けはタナゴ針やサヨリ針の他に袖針などの小さなハリに、ガン玉、小さな玉ウキという一般的で、シンプルなものを使用しました。
まずは南方系小物の代名詞でもあるスズメダイ科の魚からです。





ナガサキスズメダイ、ダンダラスズメダイ、クロスズメダイ、オヤビッチャ、ロクセンスズメダイなどが釣れました。
中でも思い出に残るのは、やっぱりコイツ。
本州などでも比較的よく見られるルリスズメダイですが、釣れた瞬間の鮮やかさには見惚れてしまいます。

こちらも南方に多いニザダイ科の魚になります。

クロハギはたくさん釣れました。

こちらは初魚種のコクテンサザナミハギです。

ニザダイ科のニセカンランハギなどはトカジャーと呼ばれ、口を使わせる難易度と引き味から南方フカセのターゲットにされることも多い魚種です。
その仲間とあってサイズからは想像できない引き、バットパワーがある「MX-02」で小気味良いファイトを楽しめました。
お次は、サヨリの仲間です(おそらくマルサヨリ)。
この小さな口にタナゴ針がなかなか刺さらず、大苦戦しました。

サヨリ類は水面付近にいるのでサイトでの釣りが多くなり、人間側も丸見えなため警戒心が強く、想像以上に難易度が高い魚。
食ってもすぐに吐き出すことが多いため、手元でのアワセを時間ロスなく魚に伝えられる“硬調”の延べ竿が求められる種族。
こうしてスズメダイ類、ニザダイ類、そしてサヨリ……他にも散発的に、たくさんの魚種を釣ることができました。

ヒレの棘条に毒を持つヒメアイゴ。
アイゴの仲間も南方フカセではカーエーと呼ばれターゲットになることがことが多いです。

オキフエダイ。
ミドルゲーム(ジギング&キャスティング)でも多くの種類を釣りましたが、この種族も種類が多い。
延べ竿で狙える距離感、サイズ、でも大型種の稚魚含め多種多様な出会いがあります。

メギス。
ハタっぽくもあり、スズメダイっぽくもあり。
スズキ目、メギス属、メギス科……唯一無二的な魚も楽しいゲスト。

ホウセキキントキ。
深海魚のような外観ですが、南方では結構港内で釣れます。

ギンガメアジ。
アジ系も、元々よく引く種族、延べ竿だと小型でも楽しいです。

ヒメツバメウオ。
体長より体高がありそうな独特な形が魅力。

ハクセンタマガシラ。
側線上の黄斑が綺麗ですね。

オジサン。
南方では泳がせ釣りの餌として重宝されます。

少し変わり種のコクテンフグです。
なんとも言えないふてぶてしさがたまらなくかわいいです。


海での小物釣りの他に、河川ではヨシノボリを狙った小物釣りをしました。
オキアミを小さくちぎり、タナゴ針にちょん掛けし、狙ってみるも……かなり苦戦しました。
ガン玉の大きさを変えたり、針のサイズを変えたりと試行錯誤しながらなんとかアヤヨシノボリを釣ることができました。

1匹釣ってからはコツを掴み連発しました。


西表島は、ハゼ類の生息種数でも日本イチだとか。
“沼”は果てしなく深いと聞きますが、とりあえずは視界に入った一般種はキャッチ。
今回の小物釣りは、希少種や美種を狙い撃ちにする釣りではなく、出船時間前に港でちょろっと竿を出したり、潮待ちの空き時間や飛行機が飛ぶまでの暇な時間にしたのですが、そんな気負い無い使い方でも、多くの種類の魚と出会うことができました。
せっかくの遠征先で何もしない、できない時間を作りたくない、とにかく遊び尽くしたいという僕のでした。
……以上、今回のレポートでは、メインターゲットを決めることもなく、色々なロッドを使い遠征先を楽しみ尽くすという僕の遠征スタイルを皆様にお伝えできればと思い書かせていただきました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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