仕舞50cmでスマートにオールインザック。「MGX-∞S “G.T.Gorilla”」でショアGT。

学生テスターの松政(まつまさ)です!

夏も終盤に差し掛かり、秋が近づいている感じがしますね。

例年にも増して暑かった2024年のこの夏、皆さんはどんなアツい魚に出逢えましたか?

私はというと初夏から8月中旬にかけて、定期的に沖縄のとある島を訪れていました。

ロッドは9月初旬に再販される「Dear Monster GIGAS MGX-∞S ”G.T.Gorilla”」(以下適宜ゴリラ)を持参。

これまでは「MX-9S」を持って南方遠征に行っていたのですが、よりパワフルな釣りをショアからしたく今回導入に至りました。

以上、「MX-9S」による南方遠征時にキャッチした主な魚(トカラ、小笠原etc……)

高弾性モデル「MGX-8S”King Monkey”」(以下適宜モンキー)との比較はまた次回以降のレポートでということで、GIGASシリーズの基軸となる1本、「『MGX-∞S』ってこんな感じかぁ」っていうのを、今回の沖縄レポートでお伝えできればと思います。(ゴリラとモンキーの比較は、直近の殿河テスターのレポートからどうぞ!)

さてさて。

行き先は沖縄本島から船で行った場所にある、とある島。

狙うはロウニンアジをメインとしたヒラアジ系。

といっても、今まで行った島と比べて釣り人が極端に少ないのか情報が皆無。

行ったことある人から聞いていたのは良型のカスミアジが良く釣れるという話だけです。

初めて上陸したのは5月。

“カスミに嫌われている男”などと仲間内から揶揄されるほど、毎釣行自分だけカスミが釣れないワタクシ……。

サイズこそ大きくは無いもののあれだけ釣れなかったカスミがライトタックルでサクッと!

HUNTERS HT-7/8」にて。

プレジャーで1日だけ沖に出てみると、ダイビングペンシルで数キロサイズのロウニンアジ!

MGX-∞S」(8’3” ftのロングモード)にて。

別日には磯にてマズメ時にGT他、大型イソンボが猛チェイス!

自分の身長ぐらいはあるイソンボを掛けるも、走った先が悪く痛恨のラインブレイク…。

当初カスミを釣る程度の理由で1度だけ行くつもりだったこの島。

いざ上陸してみるとマイナーな島というのもあってフレッシュな魚が多く、想像以上に魚影が濃い!

気づいた時にはすっかりこの島の虜になっていた私は、結局この夏、月1のペースで通うこととなりました。

8月の釣行では殿河テスター(以下トノさん)も同行。

南方の遠征先では毎度と言っていいほど必ず良型のカスミを手にする、“カスミに愛された男”。

この島のカスミも、これまで打率10割なのだとか。

リーフエリアへ行くと開始早々トノさんにカスミがヒット。

ボアー195丸呑み……凄い……。

情けないことに、小型プラグでカスミを狙うためにこの時は1段落としたタックルの準備をしていた私……(笑)

私も流れに乗るべく、タックルを急いで取りに戻って早速ミノーをキャスト。

カスミだけではなくオニヒラ、GTのチェイスもあったみたいで、次何が食うかわからないトレバリーガチャ。

回収間際、1投目でヒット!

足場と体格を考慮した自分の中で最大限かけれるドラグが「ジッジッ、ジジジッ!」と出て行きます…これは大きそう!

沖まで走られるとブレイクがあり、ラインが擦れる可能性が高いので適宜スプールを手で押さえて横へ走るように誘導。

ギラッと見えた銀色の魚体。もしや……。

「ロウニンや!」

この時たまたまトノさん不在で助けを呼べる人もいない中、一人発狂(笑)

慎重に岸際のスリットに誘導した後、波の力を利用してズリ上げ!

目標の一つだったショア(リーフ)からのロウニンアジ。

今夏来島3度目にしてようやく実りました!

10 kg超えてるから“ショアGT”って呼んでもいいのかな……(笑)

その日、この魚に懲りずに夕方からプレジャーで沖から狙ったり、ナイトゲームにも挑戦したりしましたが、オフショアで日没後に掛けてフックアウトしたのみで続かず……。

「やっぱり “あのパターン”しか無いのか」と、翌日に同じ条件でエントリー。

サイズはかなり落ちたものの2日続けてロウニンキャッチ!

再現性、ありましたね。

3度の遠征を通してようやく何か見えてきたこの島のヒラアジゲーム。

夏以外のパターン探し、ロウニンのサイズUPとイソンボのリベンジで今後も通うと思います(笑)

今回メインで使用した「MGX-∞S」(9月初旬再販)。

替え穂が標準付属されており、柔らかいロングティップ(8’3″ft)と硬いショートティップ(7’10″ft)の2つのパターンに変えられる様になっています(古田テスターのレポートに詳しく)

単にレングスが変わるというのもありますが、荒れている状況でのルアーの飛び出しを抑えたいときは前者、ポッパーをしっかり入力したい時は後者、という使い方が出来ます(私はトップルアーではダイペンを使うことが多いのでロングティップ率が高いです)

また、今回使ってみて200gを超える大型GTプラグも投げることができるパワースピニングでありながら、60g前後のミノー等も扱え、魚がヒットした際にはしっかり曲げて魚と対峙できるロッドだと感じました。

そして勿論、ディアモンを冠する通り、仕舞寸50cm!

市場では海用大物竿は仕舞70cm台でも“モバイルロッド”、マックスサイズのスーツケースに対角線(斜め)に入ったり、リュックサイドに縛りつけ、古いガラケーのようにアンテナが立ったような状態での移動が可能になるだけでも評価されている印象ですが……であれば、50cm以下のGIGASは、利便性のステージが1つ上がる。

今回は台湾で釣り以外の用事(学業関係)を済ませ、韓国経由して那覇入りするという無茶な予定も立てたりしましたが(笑)、ザックにロックショア装備が一式すべて収まることでこう言う事も可能になるわけです。

長いロッドケースをかついでの移動、渡礁が苦に感じる全ての南方ビッグゲームアングラーに是非手にしてみて欲しいロッドです!

以上、松政でした!

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大阪生まれの北陸育ち、友釣りアユから釣りをはじめ、サクラマスでルアーを覚えた異色の釣り原体験は、大学時代に南西諸島に移り住んで超マルチアングラーとして覚醒。モンスターキスが位置する富山にもルーツを持ち(小塚の幼稚園の後輩)、黒部川源流・標高2400m超の“日本最高のイワナ”から、ホタルイカパターンまで国内のニッチを語れる一方、アマゾンをはじめグローバルスタンダード(怪魚)の話もできる超新星。2024年夏以降は海外の大学院に進学、現地から情報発信予定。