「遠くから行こう!」自己記録のナイルパーチを追い求めてトゥルカナ湖へ。(ケニア2022前編)

テスターの川合です。

2022年12月、約2年9ヶ月ぶりの海外はアフリカのケニアへ再訪してきました!

飛行機に乗ること自体が新鮮でどこか懐かしく……まるで初海外の時に近いような感覚すらありました。

今回の本命は、2019年に手にしたことのある、大好きなラテス属(アカメ属)の世界最大種ナイルパーチ。

近縁種のアカメやバラマンディに魚体が限りなく近く、大きさでいうと上位互換になるような存在。

自分にとって海外へ旅に出るキッカケになった魚で、前回は149cmまでキャッチ。

何故再訪するのかと言うと……純粋にさらに巨大なナイルパーチを見てみたい!という想いが強いから。

時に100kgを超えて成長する大魚をルアー主体で狙えることも、この魚に大きな魅力を感じる部分。

今回、ルアーフィッシングの中でも、コロナ禍で気づいたビッグベイトがマイテーマ。

前回同様、トローリングを中心に隙を見てキャスティングもトライしてみよう!といった感じです。

持っていくルアーの数は……10個!(過去の旅ダントツで少ない)

これまでビッグベイトを海外に持っていくと荷物が嵩張ると感じていて持っていくことすらなかったのですが、ルアーの数自体が減り、それに伴いロッドも精錬し、結果的に全体の荷物を極端に少なくすることができました。

フライトは成田空港(日本)→アブダビ(アラブ首長国連邦)→エジプト(カイロ)→ケニア(ナイロビ)。

エジプトのカイロで長時間乗り継ぎ待ち。

釣りではなく、意気揚々とギザのピラミッドを見に行って来ました!

幼い頃から教科書やテレビで見ていて、歴史的にも素晴らしい価値のある観光地。

実際にピラミッドを見た感想は……無感動。

正直何も感じなかった。

むしろ思ったよりも小さい!と思ってしまったのが本音でした。

観光地は誰かと行くから楽しいはず(自分は本当に釣りに囚われているなと改めて気付かされました)

首都ナイロビの空港に到着したのは現地時間で夜中の2時過ぎ。

アフリカの中でも、凶悪都市とされるほど治安が悪いとされています(自身アフリカ自体3回目とはいえ、渡航国数は少なく実際のところは何とも言えませんが)。

到着して早々に首都ナイロビで長距離バスのチケットを購入します。

直行便があるにも関わらず乗り換え便だっとことに購入してから気がつく(汗)

翌日の明朝から、18時間程かけて中継地点となる町へ移動。

バスの合間に「ギブミーマネー!ギブミーマネー!」と押し寄せてくる人々(主に子供達)は、少し可哀想だけど、基本的にスルー。

向かう途中、休憩で立ち寄ったレストランでの昼食。

ウガリ(トウモロコシの粉を練ったもの)やピラウ(日本で言うピラフ)など、代表的なケニア料理が懐かしい!

食事の物価は安く、1食あたり日本円で約200円〜300円程度で楽しめたり。

アジアや南米には劣るものの、意外にも日本人の味に合う料理が多いです。


4時間遅れで中継地点の町に到着!

さらにバイクタクシーに乗って、中継地点の町→奥地の村→最終目的地のトゥルカナ湖を目指します。

ちなみにケニアに関しては、釣り場から町までの距離が比較的近く、トラブルさえなければ釣りを成立させること自体はそれほど難しくない印象です。

奥地の村へ到着後、必要な物資(主にガソリンと食料)を大量に買い込む。

トゥルカナ湖での釣りはトローリング基本で、ガソリンがこの旅で1番多くかかる出費。

残念なことに、現在ガソリン価格は跳ね上がっており、日本よりも遥かに高い。

東アフリカ=物価安いという考えは消滅。

以前と比べて1人旅に向かない国になってしまったなと。

翌日、意気投合した現地ローカル達と共に……最終目的地のトゥルカナ湖へ、帰ってきた!

消えゆく湖とされているだけあって、水位が少し低くなっているような?

無事に村へ到着し、日数分の釣りに必要な国立公園のライセンスを取得。

細々としたトラブルが重なり、日本を飛び立って9日目、ようやくトゥルカナ湖での釣りがスタート!

メインロッドは2023年、HUNTERSに追加ラインナップ予定の「HT-∞∞」(プロト)、6フィート半のロングレングス仕様。

出国前に小塚さんから貸りてきたビッグベイト、マスキーマニアタックルズのジェイク(写真上は14イン約35cm、下は10インチ約25cm)を中心にトローリングを開始。

釣りを全くしたことがない“自称ガイド”(笑)に振り回され、流すコースやスピードを細かく指示しながら広範囲を探ったものの、釣行1日目はノーバイトで終了。

以前と状況が変わっていなければいいなぁ……。

釣行2日目。

気になるポイントを一点集中で流すと、昨日の釣行が嘘のように、ジェイク(10インチ)で幸先良くヒット!

とりあえず、嬉しい再会!

ビッグベイトスタイルで、1本目からメーターオーバーのナイルパーチでした。

このサイズ程度なら、「HT-∞∞」はまだまだ余力が残っている印象で、ドラグを殆ど出さず一気に寄せてくることができました。

まだまだ試したいことが山積み、面白くなってきた!

この後、順調に釣りができるのかと思いきや……。

数日後、突然”釣りができない”事態に⁉︎

次回、「ケニア2022後編」に続きます!

1996年、富山生まれ。小学2年生で釣りを始める。程なくルアーフィッシングに目覚め、国内外に視野を拡大。19歳の時、職場での事故で右手を大怪我。利き手でロッド操作ができなくなるハンディを背負うが、釣りへの情熱を失うことなく、むしろ”労災怪魚ハンター”と開き直って、繰り返される手術の合間に世界を釣り歩いた。社会復帰後はほぼ毎日、「HUNTERS」を手に地元の海に”キトキト”の(旬の)魚を追いかけながら、遠征ペースも落とさない釣りジャンキー。 2022年現在、海外だけで計10回、9か国に釣行。好きな怪魚はラテス属(アカメ属)。