北陸のソルトに秘密兵器!? “スプーン・キジハタ”を約1年やり込んで。

富山の川合です!
肌寒かった北陸もすっかり暖かくなり、釣りモノも増え良い時期になってきました。
僕が地元で最も大好きな魚、夏が旬なキジハタのレポートです!

見た目のカッコ良さやゲーム性といった部分はもちろん、僕自身ルアーフィッシングで初めて釣ったのがキジハタだったということもあり、個人的に思い入れの強い魚。

現在、キジハタに使用しているロッドはハンターズの「HT-6/7」がメイン。
可変長レングスにより1本で二役、ショアからは「7フィートモード」、ボートからは「6フィートモード」で使用しています。

これまでは写真のような一般的なワームリグ(テキサスリグ、ジカリグ、フリーリグ、ダウンショットリグなど)をあれこれ試行錯誤して楽しんできましたが、昨年からは北陸では新たなスタイルで狙うことをテーマに釣りを楽しんでいます。
それはずばり……スプーンを使った釣りです!

ソルトでスプーンというと沖縄でのリーフフィッシングや北海道のサケ釣りなどで定番になっているのは知っていましたが、「スローフォールやブレードが効くキジハタにも効果があるのでは?」と。

まずは”単体”から。

十分釣れましたが、ジグヘッド的にトレーラーをセットして“スプーンリグ”で使うと、より効果を発揮できそうかなと煮詰めることに。

多彩な使い方ができアクションも細かく変えられるので新しい発見も多く見つかりました!

現在、状況に合わせて使い分けている組み合わせは大きく分けて3タイプ。

下写真手前から、フェザーチューン、タコベイトチューン、ワームチューン、です。


“フェザーチューン”はスプーン本来のアクションを損ねずアピールさせたい時に使用。

フェザーチューンで釣れたこのキジハタは、なんとキジハタを吐き出し、びっくり!

北陸のキジハタは偏ったベイトに依存していない傾向が強く、目の前を通過し口の中に入るサイズならお構いなしに捕食する印象。

スプーン単体に近い操作性で、かつボリューム感を得られるフェーザーチューンは、一つの答えかなと。

“タコベイトチューン&ワームチューン”は、トレーラーの形状やサイズによってフォールスピードを大きく調整できたり、”アピール力とナチュラルさの両立”でヒットに持ち込めたりする印象です。

そして、スプーンの堅いボディより、トレーラーの柔らかい部分(フックポイント)を狙って食いついてくるのか、キャッチ率が向上しました!

タコベイトとワームを使い比べると、タコベイトの耐久性が頭一つ抜けて高く、何十匹と釣っても壊れません。

耐久性の高さという意味で、“タコベイトチューン”が2022年現在の最適解です。

スプーンのウェイトは、ポイントによりけりですが、1/2~3/4オンス(15〜20g程度)が基本で「HT-6/7 」の最適操作重量と一致します。

市販のスプーンの多くが真鍮(ブラス)製で、同重量なら鉛製のメタルジグよりボリュームがありスローに誘うことができるので、アピール力の強さやボリュームがあることがプラスに働くことの多いキジハタ釣りには理にかなっています。

北陸はサイズを出すのがなかなか難しいですが、個体数自体は多く日々の検証が楽しいです。

冒頭の画像の2022年シーズン最初の1匹も、タコベイトチューンでキャッチした魚でした。

別の日、もう1本良型をキャッチ!

先述したスプーンのメリットを活かして、マズメの地合いを逃すことなく良いタイミングをモノにできました。

さてさて。

2021年から取り組み始めたキジハタのスプーン釣法。

ショアからは今のところ、「HT-6×4S」の「7フィートモード」にスプーン(単体)で手にした44cmが自己記録です。


スプーンを使い始めて早々にショアからの自己記録を更新したことが、その後に使い込むモチベーションとなりましたが……2シーズン目に突入して、実際かなり理にかなっているリグだと感じています。

いつか北陸で、スプーンで50cmアップをキャッチしたい。

そして、キジハタ以外のハタ族も視野に入れて、“ハタ・スプーン”の可能性を追求していけたらなと思っています!

まだ他にも試したいことがあるので、今後のレポートもお楽しみに!

【タックルデータ】 
ロッド:HT-6/7 “Bushman”(7フィートモード)
リール:バンタムMGL XG
ライン:シーガーX8、2.5号
リーダー:シーガー船ハリス7号
ルアー:スプーン(1/2~3/4オンス)+各種チューン

1996年、富山生まれ。小学2年生で釣りを始める。程なくルアーフィッシングに目覚め、国内外に視野を拡大。19歳の時、職場での事故で右手を大怪我。利き手でロッド操作ができなくなるハンディを背負うが、釣りへの情熱を失うことなく、むしろ”労災怪魚ハンター”と開き直って、繰り返される手術の合間に世界を釣り歩いた。社会復帰後はほぼ毎日、「HUNTERS」を手に地元の海に”キトキト”の(旬の)魚を追いかけながら、遠征ペースも落とさない釣りジャンキー。 2022年現在、海外だけで計10回、9か国に釣行。好きな怪魚はラテス属(アカメ属)。