丹沢源流釣行-険谷イワナを探して-

こんにちはテスターの菅野です!

先日イワナを探しに首都近郊の人気フィールドである丹沢に行ってきました。

人気があると言うことは、人的プレッシャーが高く決して簡単な山域ではありません。

僕自身も前回訪れた際にボウズをくらったことがあります。

もし、釣り人が行けないエリアに行けるのであれば、魚がたくさんいるのでは?

という単純な考えの元、滝が多くかつ地形的に釣り人には途中からの入渓も難しい沢を選びました。

入渓してすぐにF1(2段10m)、同行者が沢登りの経験が浅かったので、2段目は念のためロープを出して越えました。

まずは竿を出さずに進みます。

前日から雨が降ってやや増水気味でしたが、遡行には問題ありませんでした。

次々現れる小滝を越え1時間ほど進むと綺麗な10m直瀑が現れます。

左壁から登れそうでしたが、ここは巻きました。(巻き=難所を迂回すること)

一つ難所を超えたので竿を出してみることに、右から滝が落ち小さくも深い釜がイワナの存在を知らせるような、見るからに一級ポイント。

答えは数投で出ました!

小さいですが初めましての丹沢イワナに自然と笑みが溢れます。

この先は時間がかかりそうなので、1匹釣って先に進みました。

イワナを釣ったポイントの先は斜瀑となり難しくはありませんが、綺麗な景観が続き遡行は飽きません。

竿を仕舞ってさらに進むと2段15mの滝が現れます。

奥に大滝が覗く美しい景観です。

まずはこれを登らなくては、大滝を望めません。

気持ちの良いシャワークライミングで直登し本日のメインディッシュ45m大滝です。

写真で見るより遥かにかっこよくパートナーと思わずニヤケます。

遠目で見ると登攀は難しそうですが、近づくと意外と傾斜は緩く登攀ラインが浮かびます。

しかし、ここで楽しみにしていたお昼ご飯を忘れたことに気づき絶望しました。

仕方がないのでパートナーが持ってきていたサーターアンダギーを分けてもらい登攀開始。

口はパサパサですが、滝前半は気持ちの良いクライミングでグイグイ高度を上げます。

しかし岩が脆く雨で滑りやすく気が抜けません、おまけに中間支点(落下を防ぐ安全確保)がほとんど取れ無いのでミスは一発アウト。

20mほど登ったところで一旦後続と合流しました。

良い高度感ですね。

簡単だと思っていた中段以降の登攀は意外といやらしく、泥臭い登攀となり充実した内容でした。

無事に“メインディッシュ”をいただいたところでお次は“デザート”といたしましょう。

大滝を登り切ってすぐに小滝があり釜にルアーを投じるとなんと1投目で着水バイト!

このエリアでは難しいと思っていた、まさかの尺イワナが飛び出しました。

緊張感のある登攀を終えて、一気に開放感に浸ります。

どう言う経緯で45mもの滝上に魚がいるかは不明ですが、やはり釣り人が立ち入ることのできない領域にはフレッシュな魚がいました。

しかも東北や北海道でしか見られないような1投に10匹近くがワラワラと出てくる光景も見ることができ、狙い通りの山行となりました。

今回使用したタックルは以下。

ロッド・「DearMonster MX-39

リール・アルデバランBFS

ライン・PE1号+リーダー10lb

一般的なラインシステムより遥かにオーバースペックかもしれませんが、ラインの軌道がはっきり見えることやバックラッシュの早期修復、ラインブレイク防止等、太いことでかなりメリットが多いように思います。

ラインの太さにより食いの良し悪しは確かにありますが、良い場所に行けてしまえばあまり関係ありません。

そう言った場所は、必然的に容易にアクセスはできず転倒や滑落のリスク等、衝撃が加わることが多々あります。

MX-39」 は小さくともディアモン、安心の耐久性で遡行に集中することができました。

今年はこのような険谷にいるイワナを探す旅を、いくつか計画しているので、またのレポートを楽しみにしていてください!

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1999年茨城生まれ、青森育ち。小学5年生で釣りを覚え、コイやナマズを釣りながら“怪魚”への憧れを膨らませて成長。高校1年生の冬に「まだ誰もやったことがないことをしよう!」とタイへ単独釣行。以後、高校在学中の3年間で計4回、5か国を釣り歩く(資金はすべてアルバイト代)。一応は大学に進学したものの、ムベンガを釣るために半年で退学し、コロナ禍で足踏みを余儀なくされるまでに計7回8か国へ釣行した。海外釣行が難しい現在は、「HUNTERS」を手にシーバスをライフワークとして日本各地を飛び回っている。趣味はルアー作り。