3度目の正直。「NEW-DAWN 810/94MS」で遂に手にした“有明入道”@熊本

フィールドテスターの定廣です。

10月にシーバス狙いの熊本遠征に行ってきましたのでレポートしたいと思います。

さて、熊本といえば今回でもう通算3度目。

初回の熊本遠征は激しい干満差に翻弄されまともに釣りにならずにボウズ、再訪した2回目は5キャッチしたもののフライト1時間前にようやく魚に辿り着くというギリギリっぷり。

そして未だランカーサイズは出せていないという体たらく。

熊本と言ったら巨大なシーバスの宝庫というイメージでしたが現実はなかなか厳しいもんだと痛感していました。

そんな中での3度目の熊本遠征。

2度目の遠征の際にはようやく干満差にも慣れて終日釣りが成立するくらいにはなるようになって来たので、今回からがようやく魚を出すことに全神経が注げるよう釣行になります。

◾️DAY1

前日夜に名古屋経由にて熊本入り。

レポートには上げていませんが、今年夏に行った福岡遠征を短日程で組んでしまい後悔しか残らなかったのでその反省から今回は実働丸2日間を確保した三泊四日のちょい長めのプランニングです。

深夜帯からのスタートでしたが何も無いまま夜が明けてしまい、朝マズメも空振りに。

朝マズメ後のタイミングにて前回連発した潮位になったので車を30分程走らせ小規模河川河口に到着。

毎回遠征の度に来ているので既に実家のような安心感があります。

オープンエリアをひたすら絨毯爆撃をするゲーム展開になる為「Shinkirow NEW-DAWN 810/94MS」にバイブレーションをセットし1キャスト毎に移動しながら撃っていくと早速ヒット。

小型ですがとりあえずボウズはなくなって安堵。

遠征時の一匹目は毎回ドキドキします。

その後は更に小型をバラしたところでそろそろ危険な潮位になってきたで急いで脱出。

有明海の上げは本当に早いので初めていく人は十分に注意してください。

潮がだいぶ高くなったのでとりあえず大型河川の河口部へと移動。

ここでもオープンエリアの為「NEW-DAWN」を選択。

トップ、ジャーキング、バイブレーションをローテーションしつつ河口付近を小移動しながら探っていると船のスロープに潮が当たり反転流ができているポイントを発見。

有望ポイントと判断しバイブレーションでレンジを刻んで探るとヒット!

90を……超えている!

富山で言うところの“入道”サイズ!

3度目の遠征にしてようやく手にした有明入道

興奮のあまり5回ほどガッツポーズをしていました(笑)

ファイト中、桟橋のようなスロープの下の空間に潜り込まれそうになったのをドラグフルロックでロッドパワーで溜めて溜めて浮かせて穫れたのは、テスト中含めこのロッドで何本も90オーバーを取ってきた信頼感があったからこそだと思います。

この有明入道をもって「NEW-DAWN」による釣りはひと段落、気分も新たに「Dear Nonster MX-7S」に持ち替えて釣り再開!

休憩後の潮位が下がったタイミングにて小河川へと移動。

満潮時はポイントが絞り辛いですが干潮付近になると地形変化が露出する為的が絞りやすくなるのでランガンしながらめぼしいポイントを撃っていくと夕マズメ付近で群れに遭遇。

サイズは50~60cmなものの連発モードとなりました。

水位がなくなるまで撃って初日は終了。

夜はラーメンで〆!

◾️DAY2

2日目も深夜帯からのスターするものの1バラしのみで終了。

その後前日同様、小河川河口のオープンエリアに移動しバイブレーションゲームを展開。

ロッドは7’4”ftの「MX-7S」に、有効レングス6インチの「MX-PROGRES 15R」を合わせ、7’10”ft仕様で。

70オーバーを含めて連発モードとなりました。

満潮付近では昨日の有明入道の再現を求めて大河川河口部にエントリー……しようとするも既に先行者が。

仕方なく近隣ポイントを回るもノーバイト。

そのまま河川内をランガンするも反応のない時間が続く。

夕マズメでは昨日の連発を再現すべくまたも小河川へエントリー。

川幅が狭く、また背面に壁がある為ショートロッドの方が有利と判断し、再度「MX-7S」を選択。

目標潮位まで待ちつつ撃っていると干潮付近で前日をも超える連発モードとなりました。

シャローランナー、ミノーの早巻きで50~70cmが入れ食い。

サイズはそうでもなかったのと、根が荒いポイントだった為「MX-7S」のシーバスロッドとしては強めのパワー感でゴリ巻きし、スピーディーに数を稼ぐことができました。

“得意が多いというより、苦手が少ない”と謳われたこのロッド。

NEW-DAWN」が先発のエースならば、「MX-7S」はリリーフ、抑えのマルチプレイヤー。

昨日からバイブレーションにシャローミノーと、“遠征ロッド”(怪魚ロッド)として、シーバスに限ってみても、必要充分な守備力です。

反応がなくなるまで撃って終了し一人焼肉へ。

既に完勝ムード(笑)

◾️DAY3

三日目と言っても8時フライトなので深夜帯から朝マズメのみの短期決戦。

初日、2日目と深夜帯はフラれ続きなので三日目はポイントを変えて前日夕マズメに好調だった小河川のポイントへ。

着いてみると想定よりも潮位が高い。

このポイントに関しては潮位が低くならないと反応がないのは2日間で確認済みの為、フライトまでに潮位が下がりきってくれるかどうかの時間勝負に。

フライトまでの時間が刻々と迫る中、目標水位を待つ。

早く……早く下がってくれ……!と祈りながらシャローランナーを巻いていると突如水面爆発。

タイムリミットまで残り30分。

間に合った。

入道(90up)には届かなかったものの、最後の最後に得意なシャローランナーでのゲーム展開でランカーを手中に収められたので個人的に凄く満足度の高い1尾。

3日目短日で見れば先発、3日間通して見れば〆のクローザーとしても「MX-7S」が活躍。

ダメ押しでもう1本、旅を締めくくる良型(78cm)を手にし、3回目の熊本遠征は終了となりました。

そして恒例の「おべんとうのヒライ」にてカツ丼を堪能。

染みる。

……といった感じで、3度目にしてようやく本領を味わったと思える熊本。

流石に3度目ともなると潮位によるポイント選定、移動時間の振り分け等もようやくわかってきたので非常にスムーズに釣りができたのも今回良い釣りができた要因だと思います。

やはり通うことこそがシーバスゲームの本懐だと改めて認識しました。

一旦目標だったランカーキャッチも果たせましたが、まだまだ熊本通いは終わりません。

4度目となる次回は、メーターオーバーを目指し、また来ます。

<関連ページ・レポート>

モンスターキスの地元・富山で、年間250日以上フィールドに立つシーバスジャンキー。身近に釣れる大型肉食魚というギャップ、非日常感に魅了され、そこに飽き足らず全国各地のシーバスを求め遠征。「自力で探し出す魚」を重視し、ノーガイド、ノー情報でアウェイの地を駆け巡る。過去3年の釣獲シーバス(全て岸釣り。ランカーは80cm以上)は、2022年309本/ランカー37本MAX100cm、2021年211本/ランカー32本、2020年216本/ランカー20本、北陸・甲信越地域に展開する量販店「FISHERS」が夏と秋に主催するシーバスダービー過去3年間全6回で4回入賞(優勝1回、準優勝1回、3位2回)