テスターのシュウヤです！(苗字が同じく先輩テスターの伊藤さんと被ってしまうので、今後名前で書かせていただきます）
今回から先何回か、 2月に行ってきた南米スリナム遠征をレポートします！
初海外ということもあるのか、受けた衝撃や感想などがデカすぎて書くのに苦労していますが……自分が感じたものを、できるだけ温かいうちにまとめていこうと思います。
最初に、初海外にスリナムを選んだ理由から。
自己紹介にもある通り高校入学と同時にコロナ禍に海外を遮られた僕は、2022 年の秋、事実上の鎖国解除を機に年度内(高校生のうちに)の遠征を決意。
小塚さんはじめ、先輩やモンキステスターの方々に相談にのってもらい場所や期間を計画していきました。
まず譲れなかったのが南米。
“アマゾン”という憧れ、響きに、初めての海外を捧げたかった。
単独ということに特に拘りはなかったのですが、吉田さんからのアドバイスもあり（「ひとりで行け」とまで言われた訳ではない）ひとり旅を選択。
結果、終わってみてその意味を実感、得たものはめちゃくちゃ大きかった！(時間を作って、それだけでレポート書きます) 。
日程は、高校3年の授業カリキュラムがが終わってから、卒業式までの 2 週間半。
憧れだった大型ピーコックバス（ブラジル・ネグロ川を代表としたてメンシス種）はアマゾンの王道ではありますが、でもだからこそ外したい気持ちも少々……結果的に同タイミングでの進行のある先輩方と日程が重なると分かり、それを避ける意味でパス。
もう一つの憧れ、ピライーバと、事前情報で確認し ていたタライロンの 2 種をターゲットに、南米北部、スリナムに行くことを決めました。
■入国できない?!
高校最終の授業を終え、その足で直前PCR 検査(3回目ワクチンが済んでいなかった為)後、成田空港へ。
旧オランダ領でもあるスリナムへは、フランス、パリを経由しオランダへ、そこから首都のパラマリボへ向かうヨ ーロッパ経由。
マスクを見ないヨーロッパ。
見知らぬ土地でドキドキの中、知っている食べ物で落ち着いた。
言葉の通じない世界に戸惑いつつも,
スマホと乗り換え時間に救われ順調な移動を進める……と思いきや、到着後 すぐに問題発生。
事前情報では“入国にビザは必要ない”と書いてあったのに(今考えたらあり得ない)、入国審査でビザを出 せ、と。
「入国できない?!」
Google 翻訳を駆使して、必要ないはず、と伝えると「2011 年までのルールだ」と言われ大焦り。
必死に自 分の立場と目的を説明し粘ること 30 分、「今日はホテルへ行っていい。明日、コレをタクシー運転手に渡 せ」と手書きの手紙を渡され入国……。
「え、いいの？笑」
どうやらどこかでビザを発行してもらえるらしかった。
わけもわからず、事前に手配していたタクシーに乗 り首都の宿(ゲストハウス)へ。
しかし難は続き、お金を下ろすために寄ってもらった ATM でお金が下ろせ ず……。
優しかったタクシードライバーが「今日は日曜だから空いていないのかも知れない。
支払いはあとでい いから明日また来よう」と、宿の人にも事情を伝えてくれて、いきなりビザなしカネなしの旅が始まりました.….(スマホの設定で海外のカード使用をロックしていたことがその夜発覚)
宿に到着後、クヨクヨしててはダメだ！と、街へくりだすも、ナゼかスラム街に足を踏み入れてしまい(これもあとでわかった)怒鳴られ、詰め寄られで更に追い込まれる。
急いで逃げ戻り、宿のベランダでいきなり挫折、その日の夕飯、アムステルダムの空港で陽気な黒人に貰った snickers と機内食のリンゴジュースを食べながら、街の景色など見る余裕もなく地球の裏側で絶望に浸った。
異国の鳥の囀りも、20 度以上の温度差にさえも気づけなかった……。
次の日の朝、時差ボケで大した睡眠もとれず宿横の水路を覗くと大量のプレコ！
すぐに「MX-1」を取り出しジグヘッドを口元に転がすと簡単に吸い込んだ。
30分ほどで3匹ほど釣り、だいぶ 癒されました泣。
沖縄では出会えなかったヤツ!
置物みたいだな……。
ビザなし、カネなしでも、とりあえず最初のイッピキに出会えました笑（その後、お金の問題も解決）
■旅のキーマンとの出会い
1日目、ビザ取得と情報収集を考えると初日の移動は厳しいと考え宿をもう一泊とり、昨日いわれた軍の施設へ。
そこで紙をもらい、「ココへ行け」と。
おそらく市役所のような場所にたどり着くと、今度は銀行へ行け……。
ポケモンのストーリーを進めていくように次から次へと場所を指定され、紙をもらい、戻る。
ひたすら街を歩き回り、午前 8 時に開始したビザ取得ストーリーは 13 時ごろようやくクリア！……できたのか曖昧だったけど、最初の施設に戻ってOK と言われたので、もうういいやと笑
それから、何故か親近感の湧いた中国人の経営する店で食えそうなカップ麺と水を買い休憩。
午後からは、明日の移動に備えて聴き込みを開始しました。
バス停で値段と時間を確認して釣具屋へ。
大きな店舗でものすごい品揃え。
値段は高くピライーバに使えそうなオモリだけ購入し聞き込みするも、（ピライーバは）知っているが釣り方は知らないとあまり相手にしてもらえなかった。
釣具屋の2 階は銃がたくさん。
スリナムの海は、サメもたくさんいるらしい。
川沿いの街に行けばなんとかなるだろうと、宿へ戻ると、前夜に事情を話していたフロントの女性が釣りをするならいい男を知っている、と。
手がかり皆無だった僕は飛びつき、すぐに連絡をとると明日迎えに来てくれることに。
男の名前はジオ（以後長い付き合いになる）。
希望の光に期待して、次の日の朝 8 時に店の前で待つも、来ない。
9 時半過ぎに連絡が入って 12 時に変更。
「こののんびり具合が、温暖地域だよな」と少しの間、街沿いの川へ。
沿岸沿いの表層を泳ぐ謎の魚にココまた「MX-1」で毛鉤をいれると、群れで取り合いヒット！
特徴的な目、ヨツメウオ！
変な泳ぎ方！
適度にフッキングが難しく、サイズも狙い始めるとなかなかにハマってしまった笑。
11 時半ごろ、着いたから来いと連絡が入り(笑)小走りで宿へ戻ると待っていた長身のメガネ男、名前は発音が難しすぎたため、ジオと呼ぶことにした。(スリナムでは殆ど名前を発音することはできなかった)
彼によると、家族がとある川沿いの街に住んでいるらしく、知り合いに漁師はたくさんいるとのことで案内してくれると。
街までは車で 4 時間ほど。
途中、目的地に考えていた川を通ったものの、ジオとの出会い信じることに。時間はあったのでダメなら戻ってこようと思ってい ました。
首都のバス停、活気がすごかった 。
夕方に辿り着いた目的の街でジオの家族に会い、事情を説明。
ピライーバも知っていたがあまり見ることはないと難しい顔をされた。
ただ、釣るまで日本には帰らないと伝えると、笑いながら「協力するよ」とハグをしてくれて滞在中の食事と送迎を約束してくれ、一泊 1000 円ほどの宿を紹介してくれました。
街の人たちの反応的に、ピライーバの可能性は低いと考えてジオには 先4日間でこの街を出ると伝え、スリナムの3日目は終了。
次の日には漁師を紹介してもらい、ボートに乗ることができた！
漁師の名も発音が難しく、疲れで低脳化していた僕は、小学生みたいな服装をしていたことから“ポコ◯ン”と呼ぶことに。
けれど、自分でバカバカし くなり次の日には“ポコ”と呼んでいた笑(結果的に最後までポコにお世話になる)
■君の名は？
釣りを始めた川は、そこまで大きな川ではなく河口域がメイン。
ポコによればラウラウ(ピライーバの現地名)はかなりいるらしくよく網にかかるらしい。
ただ信憑性はなく、街で聞いても首を傾げる人が多かった。
「チキンイズベスト!」 と連呼するポコを信じ、あたりを待つも小さなバイトのみ……。
ハリを小さくすれば釣れそうだったのですが、 「ビックフィッシュイズビッグフック!」と言うポコ(わかりやすく伝えてくれる)を信じてそのままに。
そのまま半日が過ぎた頃、「魚を餌にしたい」と伝えると、近くを通った船に声をかけて餌をもらい、それ まで粘っていた反転流から場所を変えて激流の中に投入。
すぐに強いアタリがあり、あわせると布のような 重量感。
なんだコイツ!!
口デカ魚フェチな僕にはどタイプのフォルム 。
思わぬ“怪魚”に大喜びで宿に戻り、すぐに調べました。
アンコウ？ナマズ？
近い種は居ても、どれも少しず つ特徴が重ならず、個人的には“ガマアンコウの一種”として着地。
分からない方がより“怪魚”感あって嬉しい感じがしました笑。
この日、アタリを待つ僕らの船の横でバシャンッと跳ねた 1.5m ほどのターポンと、その魚影の濃さに可能性を感じ、4日間滞在を予定していたこの街での生活を10日間に延長。
漁師にも「BIG ONE、自分より大きな魚が釣れるまで、船を出し続けてくれ!」とお願いし、日本円で1日4000 円程度で交渉成立。
不安続きの旅から、入国4日目にしてやっと釣りのできる環境が整い「憧れはすぐそこに!」と高揚しました。
が..…。
ここからがなかなか遠かった……。（中編に続く）
＜参考レポート＞