愛知の伊藤です。
愛知も雷魚シーズンも終盤となり、あの捕食音が聞けなくなるのも毎年ながら寂しく感じますね。
今回レポートさせていただくのは、前回のレポートの最後に写真をのせた“奴”の話です。
この魚は4月に発見したものの、口を使ってくれず……毎回見に行くもなかなか姿を現さず、とはいえ同じクリークをウロウロしている個体で、ただ何か変化がある時には必ず戻ってくる場所がある事がわかりました。
そして、発見から4か月後の8月、渇水に泣かされた今シーズンで最も水位が上がったベストタイミングに、ポイントに足を運ぶことができました。
ベイトとなるガダヤシ、メダカ、小鮒が多くベイトの群れの下に太く良いサイズの魚影が見える……「間違いなく奴だ」と確信し、そっとしゃがみ込み「MX-∞」を振り下ろして勝負の1投。
何十年やっても緊張しますね。
波紋を出し過ぎないようゆっくり「Giant Batrachus」を動かし、魚影の上を引いていくと、遂に奴が反応。
小さな音と共にフロッグが消えた。
ラインスラッグを取りフッキングも決まり、そのまま魚を抜き上げる。
久しぶりに90いったんじゃないかと……1センチ足りませんでした(笑)
見つけた時から90あるかと思ってたんですが、4か月狙い続けて獲れた事がサイズ以上に嬉しかったので、自分なりには納得の1本です。
<タックルデータ>
Rod:「MX-∞」
Reel:15カルカッタコンクエスト300(シマノ)
Line:アバニ キャスティングPE SMP 10号(バリバス)
Frog:「Giant Batrachus」
「MX-∞」のパワーなら、このクラスの魚でも余裕で抜き上げられましたよ。
オリジナルのサイズアップバージョン、「Giant Batrachus」のサイズ感によって、超スローアクションでありながらも、モンスターのスイッチを入れられたのかも……こればかりは魚に聞かないと分かりませんけどね(笑)
その後はちっこいのが1本で納竿。
このクラスのアベレージサイズでも、充分に咥えこんできます。
ベジテーションが濃くなり、オリジナルのバトラクスのサイズ感では物足りなくなるシーズン後半には、ローテーションで使うと良い釣りができると思います。
……以上、怪我と渇水に泣かされた2023年の雷魚シーズンでしたが、この89cmをもって自分なりには満足のいく形でシーズンを締めくくることができました。
シーズン最初の遠征の6kgオーバーから、シーズン〆の89cmまで、ジャイアントバトラクスに始まり、ジャイアント・バトラクスに終わった1年でした。
また来シーズンに期待しましょう。
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