ノーガイドでレア魚を探す!台湾レンタカー釣行〜タナゴ編~

フィールドテスターの池尻です!

2024年のフィッシングライフもいよいよ後半戦となりましたが、ここまでを振り返ってみて、今年最もアツかったのが2度の台湾釣行です。

目的は現地でもレア種とされる『タナゴ』と『ライギョ』を釣ること!

巨大魚でもなければ牙のある怪魚でもない。

今回もマイナーすぎて伝わらない自己満足のイッピキを追い求めて……。

それらを探す過程で釣れた様々な淡水魚とともに、2回に分けてその様子をお届けしたいと思います。

というわけで、まずは「のべ竿編」から!

「台湾にもタナゴがいる」

それを知って、2016年に弾丸釣行で釣り上げた『タイワンタナゴ』。

最近では熱帯魚店でも見られ、実際に現地で釣り上げた人もチラホラと目にします。

そして、台湾には『タイリクバラタナゴ』も生息(おそらく移入種)。

で、この2種が比較的、生息範囲の広い普通種……つまり、”簡単に釣れるタナゴ”なのに対して、圧倒的に生息地が狭く情報も乏しいレア種がいます。

それが『キビレタイワンタナゴ』。

日本人が釣ったという話もほとんど聞かず、知る限り”ガイド付きで数人”というレベル。

「これはモンキスのタナゴ担当としては獲っておくべき魚だろう」

と、タイミング良く『Dear Monster』 の延べ竿系を近くリニューアル予定と聞き、プロトをお借りして、いざ台湾へ!

1月上旬、同行の尾後テスターとともに台湾に入り、まずはレンタカーを確保。

参考までに台湾での運転は国際免許ではなく、中国語翻訳が必要となります(日本ではJAFで発行可能)。

とりあえず、現地入りした証拠写真として街の食堂での1枚。

と言うのも、対象魚の性質上、場所がバレる風景や顔出しの写真がほとんどないので(笑)

ちなみに出発前、現地での迷走を避けるためネットで最低限のリサーチをしたものの……ない。

マジで情報がない。

『タイワンタナゴ』の情報量が10としたら、『キビレタイワンタナゴ』は0.1かな?というくらい。

そんな中、ある水系が唯一の候補地として浮上しました。

「逆にココがコケたら3日間、路頭に迷うことになるぞ……」

桃園空港から車を走らせて直行し、

祈るような気持ちで、Googlemapで目星をつけた用水路を覗き込んでいきます。

小雨が落ちる水面に目を凝らすと、キラっ、キラっと平打ち……。

「あ、タナゴいるわ」

これ、初日にしてビンゴ?

アブラボテの仲間なので、釣るのはさほど難しくないはず。

案の定、すぐに狙いの『キビレタイワンタナゴ』、しかも婚姻色のバッチリ出たオスが!

日本のタナゴにはない色彩とフォルム、最高すぎやしないか!

事前にネット写真を見て、「ノーマルのタイワンタナゴとの見分けがつくのかな?」と思っていたけれど、実物はまったくのベツモノでした。

この後も順調に釣り続け、同行の尾後テスターと2人で10尾以上のオスをGET!

苦戦覚悟で臨んだ釣行でしたが、あっさりと本命が釣れてしまい、結局のところ「行くか、行かないか」。

大切なのは、そこなんだと思わされた釣行でした。

決着が早かったとは言え、ノーガイド&レンタカー移動スタイルは”自力”の純度も高く、達成感はひとしおです。

おかげで夜市も楽しむことができました。

そして、せっかく台湾に来たのだから、のべ竿遊びをもう少し。

『カワイワシ(へミクルター)』

「THE・地味魚」だけど、大陸チックな顔面がそそられます。

餌はもちろんルアーにもアタックしてきます。

日本では岡山県に移入していますが本場で釣れて良かった!

『タイワンハナマガリ』

比較的どこにでもいる普通種ですが台湾の固有種。

幼魚はバンドが鮮明でカワイイですが、成長すると消えてしまい、ちょっと残念(笑)

『グリーンバルブ』

これは5月に出かけた2度目の釣行で釣り上げたものですが、タナゴ以外では一番釣ってみたかった小型美魚。

台湾には北部・南部で2種類いるようですが、これはどっちだろう?(ハイブリッドかも)。

サイズの大小関係なく、その土地にしかいない魚をその土地で釣る。

これぞ、釣り旅の魅力!でしょ?

さて、冒頭でもふれたとおり、現在『Dear Monster』の延べ竿ラインナップを再構築中。

発売はまだ先になりそうですが、ディアモンらしく国内外でテストを重ねていきます!

次回、「ライギョ編」に続きます!

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近畿地方在住。2センチのメダカから2メートルのピラルクーまで、そこに魚がいれば竿を出さずにはいられない釣りオタク。大人になり少しばかりの時間とお金を手にしてからは、小学生時代に作った「死ぬまでに釣りたい魚リスト」をコンプリートすべく、南米のピラルクー、北米のキングサーモン、アフリカのナイルパーチなど五大陸を旅する。海外遠征だけでも全21回、14か国を数えた。近年はオオサンショウウオに指を噛まれ、大怪我したのをキッカケに小物釣り(のべ竿)の世界にドハマリ。サイズや数以上に、とにかく「種」に重きを置いたスタイルは、ウルトラライトゲームへと拡大。マイナーすぎて価値が伝わらずとも、未だ見ぬ珍魚を求め釣り歩く。