「GIGAS」の原点……「MX-8SW」を“プロト・ゼロ”から使ってみて。

怪魚ポエマーの古田です。

今回は11月27日に発売された「MX-8SW」について。

『Dear Monster』に新しくラインナップされたワイドガイドセッティング「W」シリーズ。

スピニングを意図する「S」と組み合わされて「SW」……その名の通り、ソルトウォーターにフォーカスを当てたブランク・ガイドのセッティングとなっています。

MX-8SW」、近年の自分的な使いどころは、東京湾でのコノシロパターン!

おかっぱりでビッグペンシルを遠投するのに使用しています。

その日の潮などによってベイトの回遊パターンが違うので、できるだけ広く探りたい。

ビッグベイトはベイトタックルの方が多いですが、自分としては軽い力で遠くに投げられるスピニングタックルを非常に重宝しています。

セッティングはSHIMANOの8000番台にPE4号+ナイロン90lb(自分はオフショアと共通で8000番台を使っていますが、5000~6000番の方がバランスとしてはいい気がします)

スピニングタックルは、回遊待ちのような長時間投げ続ける釣りで疲れにくい点もメリットの一つ。

たとえコノシロが回遊していたとしても、時合は一瞬であることが多いので、いかに投げ続けられるかに重きを置いています。

周りのテスターに倣って、今年からはヘッドショットも試したりしています。

過去に釣ったこの魚は「MX-9S」のガイドを大口径にした、いわばMX-8SW」の最初期プロト、いわば“プロトゼロ”で手にした一匹。

自分の中で加速していく海の大物釣りへの情熱を胸に、小塚さんに「とりあえず『MX-9S』のブランクままでいいので、とにかくガイドを大きくしてください!」とお願いしたのが5年前。

竿を受けとってからは、遠征の相棒として、伊豆諸島のキハダマグロ玄界灘のヒラマサなど、オフショアで使い込んでみました。

現行「MX-9S」の“ダウン”ロック(グリップエンド方向に下げるようにリールを締め込む)仕様だけでなく、当時から“アップ”ロック(ティップ方向に“上げる”ようにリールを締め込む)仕様もテスト……MX-8SW」ではあらためてアップロック方式が採用された形となります。

そして、オフショアだけじゃない。

地磯を歩いてのロックショア。

言うに及ばず、リュック一つに入れられる携行性は安全な釣行に大きなメリットです。

ショア、オフショア、こういった様々な経験をもとに小塚さんとも相談し、「長いは長いで、『MX-10SW』に振り切ろう」と。

MX-8SW」では、MX-9Sガイドサイズを大きくし、ガイド数を減らすに際し、必然的にレングスは若干のショート化、結果、より大型魚にも対応できるトルクフルな仕上がりとなっています(替え穂先も付属しました)。

個人的にオフショアでバシッとハマるのは、PE3~5号、ルアーサイズは130~190mm、ベイトのサイズが小さいときに使って頂きたいです。

キハダなら〜30kg、ヒラマサなら〜15kgぐらいが適正サイズのイメージです。

それ以上に大きい魚は「MGX」シリーズ、“GIGAS”の世界。

……その“原点”はこの竿、オフショアでの50㎝仕舞い寸・マルチピースロッドの挑戦は、この「MX-8SW」“プロトゼロ”から始まっています。

ぼくのオフショア人生で最初の相棒でもある「MX-8SW」、ぜひ手に取ってみてください!

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高校時代に小塚の著書「怪物狩り」を読み、それきっかけに大学進学後は南米アマゾンのジャングルや、アフリカの大地溝帯、果ては中東イスラム圏まで、計7ヵ国を旅する。学生時代の9回の釣り旅はすべて、行き当たりばったりの“旅的”スタイル(個人釣行)にこだわった。大学卒業後は一般企業に就職。ライフスタイルの変化に対応し、オフショアに目を向け、GTやヒラマサのキャスティングゲームに没頭。直感的に行動した結果、報われてこなかった半生を反省し、「感じるな、考えるんだ」と竿を振る。