しゅうやです!
スリナム釣行記(前編、中編、後編、エピローグ)、お楽しみいただけましたでしょうか?
スリナム旅のエピローグでも触れましたが、帰国して以降も僕の“旅”は続いています!
帰国し、高校を卒業した3月末以降、高校生活で釣れなかった魚を釣りに行った“宿題旅”を一気にまとめようと思います!
僕自身、遠征のたびに場所やターゲットにあわせたテーマを決めることにしています。
今回は、
①関東では出会えない関西圏のポテンシャルを生かすこと
②充分にあった時間にあやかり、技術面でのアップデートと時合い(タイミング)を読むこと
以上2つを遠征の目標にしました。
“宿題”(ターゲット)は、産卵絡みで“重さ”のあるバスと、高知遠征の旅に惨敗していたコブダイ、因縁の魚ビワコオ オナマズの3種。
向こう 1 ヶ月ほどの予定がすっかり空いていた(空けていた?)僕は、「目標の3種、全て釣るまで帰らない!」と決めていました。
ひとつ前の遠征が南米だった影響で、国内という半端ない安心感から準備も日程もボロボロ…… それでも何とかなっちゃうのが国内旅の良さでもありでもあります。
ーーーはじめに向かったのは、今年 2 度目となる奈良県池原ダム。
事前に連絡を取って、池原をホームとしている辻テスター(以後いつもの呼び方「辻さん」で)に 2日間お世話になることに。
結果としては、バイトこそあったもののチビバス数匹のみ。
「あまり状況は良くない」と言いつつも、しっかり魚を揃えてサイズも出していた辻さんの釣りは、圧巻でした。
詳しくは今後の辻さんのレポートで!
……バス釣りでの惨敗分を取り返すかのように、初日の夜に初チャレンジしたエギングで初めてのアオリイカ!
イカがエギを抱くイメージすらできていなかったのですが、春イカのサイズもあってか、フォール中の、トンっという小さなアタリを感じ、しっかりフッキング!
なるほど、こりゃハマるわ!笑
▶タックル
「HUNTERS HT-6×4S」/PE1号+リーダー10lb
潮回りが良かったのか、ケンサキイカも!
イカって写真撮るのめっちゃむずいですね……。
ーーー濃厚な 2日間を終えたところで、諸事情で一度関東へリターン。
直前で高速バスを調べると恐ろしい値段に跳ね上がっていたこともあり、一度やってみたいと思っていたヒッチハイクに初挑戦。
夜に三重県を出発して、日が昇る頃には東京に到着できました。
東京湾岸に着いて5分、さっそく東京湾を満喫!笑
2日ほどのブレイクを挟み、もう一度関西圏へ!
サービスエリアで運転手さんに声をかける……海外のバスの時間を聞く練習になる、かも?
コトバが通じるだけ全然違うけど笑 。
この旅は移動のほとんどを優しい方々の車や大型トラック の助手席で揺られました。
サラッと書きましたが、ヒッチハイクは、モバイルロッドだからこそ可能な体験かと思います。
長いロッドを……それも嵩張るケース(いわゆるバズーカー)に入れては、「乗せてください」も難しい。
「壊れ物なんで、大切に扱ってください」なんて、言えるわけもない。
ヒッチハイクは荷物は膝の上に置くのが基本ですが、40Lバッグに収まる仕舞寸と、過剰とも言える強度により、時にはリュックごと荷台へ、ドカッと豪快に積載しても不安無し!
タフネス性能は、協力してくださる方に気を遣わせないという意味で、旅の自由度を全開にしてくれる必須条件です。
このボリュームのリュックに、4本!(HUNTERSの継ぎ竿3機種と「MX-1」)
100% 聞かれますが、「釣りするのに釣竿は?」なんて質問をいただくと、ついついニヤリとしちゃいます笑。
ヒッチハイクは運転手さんにも楽しんでもらう(運転の眠気を吹き飛ばす話をする)WIN-WINの関係が大前提。
ですので、嵩張らない“ネタ”は、どれだけ用意しておいても困ることはありません。
スリナム遠征の話などは、今の自分が持ちうる最高レベルの“武器”でした。
ーーー夜に神奈川県を出発し、翌日始発が動く前に到着したのは、大阪・梅田駅。
神戸に向かってコブダイを狙う予定でしたが、今回のテーマ“タイミング”を意識した僕は、言わずと知れた超メジャーリバー、朝イチの淀川へ!
1 時間ほど歩き、いかにもなポイントを発見。
池原ダムから新しい手として練習していた、ハドル系ソフトビッグベイトで丁寧に探ると、3 投目でズドンっ!
63cm、3.5kgの自己新記録!
タイミングとエリア選択、アプローチが全てガチっとハマった、“釣った魚”と思えるイッピキでした!(後で分かりましたが、毛馬クリークというメジャーポイントだったみたい)
▶タックル
「HUNTERS HT-6/7」/PE4号+リーダー30lb
朝散歩のシニアたちが行き交う河川敷で仮眠をとった後、友達と待ち合わせて神戸に向かい、コブダイにチャレンジ。
過去4回挑み、惨敗していただけに場所や仕掛けはバッチリ。
ちなみに過去4回の敗因は、全て夏か秋だったことと分析。
水温の高い季節だったために、餌取りの猛攻を凌げなかったが……春なら少しはマシだろう!
仕掛けを投入後、コツコツと細かいアタリ。
竿を持ち、グンっと入ったところで鬼フッキング&ゴリ巻き!
噂通りの突っ込みをロッドパワーでがっちり抑え込み、上がってきたのは……“中”ブダイ!笑
“小”(コ)ブダイではないが、このサイズでもこんなに引くのか!
▶タックル
「HUNTERS HT-7/8」/PE6号+リーダー60lb
“ナナハチ”では、まだまだ余裕がありましたね!
その後も数回アタリと突っ込みがありましたが、キャッチまで至らず。
ポイントを変えて、次の日も粘ってみましたが、そこでは無。
サイズを出したい所でしたが、気持ちを切り替えビワナマを求めて京都へ向かいました。
初めてチャレンジの中 2 の時から、計6度目の挑戦となるビワコオオナマズは、今回の旅のメインターゲット。
初アカメやイトウは、先輩方のお力を借り、いわば釣らせてもらった部分がほとんどだったので、ビワナマだけは極力自分の力で出会いたく、ポイント探しからできるだけ情報を得ずに狙ってきました。
しかし、悪天候やタイミングに悩まされて惨敗続き。
その中でも少しずつヒントを拾い集め、前回5回目のチャレンジではバイトが得られていました。
ポイント近郊にはありがたいことに知り合いが多く、高校の友達や先輩にお世話になりながらタイミング狙いの長期戦を覚悟。
春に訪れるのは初めてだったのですが、思わぬ障害が!
スポーニング絡みのシャローに着いたバスに熱中してしまい、肝心のビワナマを前にいきなりプリバスをキャッチ……笑
やはり関西圏、当然のようにロクマルクラスが泳いでいるのは圧巻です。
タイミングを重視していたビワナマですが、ルアー釣りにこだわる場合、自分自身が苦手とする夜釣りがメインの魚。
さらに、界隈では有名な話ですが、夜は出るとか出ないとか(以前、川上テスターのレポートにもありましたね)
ソレ系は特に苦手ではありませんが、成り行きで先輩も同行、初めて夜釣りで挑戦しました。
日没後の小雨のなか、水面を照らすと、川の中央付近にユラユラと泳ぐ魚体。
イメージ通りのシチュエーションに興奮を抑えながら、鼻先にルアーをかすめるコースをリトリーブ。
「この辺かな…あれ、ミスったか…?」
ズドンッ!
食った!
フルフッキングしてそのままゴリ巻き!
そのままずり上げ、先輩とハイタッチ!
「よっしゃぁぁぁぁ!!!!」
まだまだ小ぶりなサイズでしたが、正真正銘のビワコオオナマズ!
▶タックル
「HUNTERS HT-6/7」/PE4号+リーダー30lb
“高校生のうちに三大怪魚を”という菅野テスター(以後いつもの呼び方「菅野さん」」で)からの宿題。
期限こそ守れなかったけど、ずっと思い続けてきた魚であり、辻さんや菅野さんをはじめ多くの旅の先輩方との出会いをもたらしてくれた魚。
(少しオーバーしたけど)“高校時代”の集大成的なイッピキになりました!
海外旅はもちろん魅力的ですが、1万円あれば 1 週間以上の遠征ができちゃう貧乏国内旅もめちゃくちゃ楽しい。
もちろん、ヒッチハイクに協力いただいた運転手の方々をはじめ、目上の方々の生暖い目があってこそ成立した旅……だからこそ、“今だからこそ”に全力でぶつかった。
ある意味で期限付きのスタイルなので、ワカモノと呼ばれる年代の皆さんにだけ(小さな声で)オススメします!
……僕も、逆の立場になった日には、未だ見ぬワカモノに恩返しするぞ!