ハンターズ3機種の再販との事ですので、川上的な視点で、サクサクっと紹介していきたいと思います!
■「HUNTERS HT-6×4S」(以下“ロクヨン”)
まずは“ロクヨン”から。
「これ、どう呼ぶの?」って声も聞かれますが、小塚さんは「シックス・バイ・フォー」と呼んでますね(建築用語の“2×4”、“ツー・バイ・フォー”工法に着想を得たみたいっす)
今一度確認ですが、6フィート前後で4段階に長さを変えられるということでと“6×4”という表記です。
6フィート4インチでは無いのでお間違いなく。
実際、5’7″ft、6’0″ft、6’7″ft、7’0″ftと4段階に可変するのですが……いざ表記の際に「HT-57/60/67/70」のように書くのは長すぎて読みにくいと、なので“6フィート台前後で4段階”を意図する“6×4”という表記になったんだとか。
この竿は僕の中では「なんでも竿」になりつつあります。
皆さんの中にも、”何にでも使うバスロッド”的なのをもっている方がいるかと多います。
海のサビキ釣り、ライトゲームからちょい投げのキス釣り等々、上は小型青物まで。
バス釣りやチヌなどのライトゲーム。
さらに身近なスプーン遊びや鯉釣り、ハゼ釣りなんかのお遊び等々。
渓流までこの一本で。
「なんでもこの一本でやっちゃう!」的な竿を、以前は僕も持っていました。
中坊の時(とはいえまだ5年程前)に友人の自転車がロッドに倒れてきて死亡しましたが……。
時流れ、ガキンチョも年齢を重ね、やる釣りも増え、“この1本でなんでも”が、2本になり、3本になって……いきたくない(笑)
ロクヨンは可変長システムの恩恵が非常に大きく、”1本でなんでも出来る竿”を高次元で実現した竿だなーと感じています。
実際は雷魚のカバーゲームなんかは無理ですが、とはいえロクヨン一本でかなりの釣りをカバーできる。
僕の中での最近の出番は、沖縄のライトゲームや、
シンガポールのアーバン系でハイプレッシャーのピーコックバス(近くレポートします)。
足場や立ち位置でサクっとベストセッティングに長さを変えれる点は、”なんでもバスロッド”には無い快適さを感じさせてくれます。
少しでも感度がほしい場面では、ロッドを短くすると手元に伝わる情報をある程度まで増やす事ができますので、ある程度まではライトゲームもカバーできるようです!(川合テスターや、なっつテスター、池尻テスターの過去レポ参照)
少しでも飛距離が欲しい場面では最長モード(7フィート)に。
7フィートの竿の汎用性は、恐らく皆さんも知るところ。
僕の釣果の中であればサーフからのミズウオなんかが汎用性伝わるかな?と。
ミズウオ……約120㎝、45kmにわたるランガンの末、波打ち際でヒットしましたw
尖った竿で無い故に、15㎝ほどのカサゴからピーコック、120近いミズウオまでを守備範囲に収める事のできる懐の深~い竿が、僕の中での“ロクヨン”こと「HUNTERS HT-6×4S」の印象です。
■「HUNTERS HT-6/7」(以下“ロクナナ”)
僕がハンターズシリーズで最初に手にしたのがこの”ロクナナ”。
これまた今一度確認ですが、6フィートモードと7フィートモードに可変できるので“6/7”という表記、6フィート7インチではありませんのでお間違いなく。
ベイトタックルにおいて一番出番の多いであろうパワー感の“ロクナナ”。
7フィートモードにベイトフィネスリールと合わせて新潟県ウケクチウグイ。
アンバサダーと合わせてハクレンなんかも(笑)
オフショアではスロージギング的な事もできる竿です。(6フィートモードにて)
実はちゃんとしたオフショアの釣りはこの時が初めてだったのですが、当然専用タックルなんて持ってませんでした。
「とりあえず“ロクナナ”でできるだろ!」と、触った事のないような重さのジグを小塚さんのタックルボックスから拝借したのはいい思い出です(血抜きバケツに入れたままにしたら、小塚さんにキル&リリースされてしまったのも思い出……笑)
そして、キャスティングの際にはロッドがしっかりと重みを乗せてくれるのでバックラッシュなどのトラブルも少ないように感じます。
トラブルの多いオールドアブを用いて、比較的軽い30グラム程度のジグをフルキャストする、なんちゃってショアジギング。
突発的な衝動に、まぁ、付き合ってくれる。
この統一感の無さこそがハンターズの懐の深さを代弁してくれるかなと!
有りわせのタックルで目の前に急遽発生したナブラに対応する事ができたのも、ハンターズを特徴づける可変長システムのおかげでした。
とりあえず、なんとかなった……僕みたいな行き当たりばったり野郎を助けてくれるのが“ロクナナ”こと「HUNTERS HT-6/7」です!
■「HUNTERS HT-7/8」(以下“ナナハチ”)
僕が一番握っている竿。
個人的に出番が多いのは”漆黒”7フィートモード(オレンジに着色された♯5を抜く)です。
あ、一応、“7/8”が7フィート8インチではないことは、もうお分かりいただけましたよね?
7フィート(私的ニックネーム“漆黒”)と、8フィート(オレンジ色のセクションが入る)の可変レングス。
自分の場合、都市河川の小場所や、いわゆるドブ……ちょっとカッコつけていうなら”アーバン系河川”での出番が多い為、必然的に短い竿がドンピシャになるのです。
地元であれば雷魚をメインに(プロトフロッグも黒で統一!)。
僕の好きな日本国内のアーバンモンスター等々。
個人的に思い入れのある魚のほとんどはこの”ナナハチ”(の“漆黒セブン”)で獲っています。
気に入っている点の一つが、ロッドに強い負荷が掛かってからの粘り強さ。
スプールを抑えてライン強度ギリギリの負荷をかけてもバットが受け止めてくれる安心感。
大型の魚を掛けた際の高負荷をかけた状態で相手がヘッドシェイクや首振りのようなの動作をすると、手元にかな~りの衝撃が鈍く伝わってきます。
高負荷をかけた状態から更にもう1段階をバットが吸収してくれることで、釣り人側は安定した負荷を魚にかけ続けられる事ができます。
そしてラインシステムにも瞬間的な負担がかかりにくくなるのかなと。
「この竿でなければあの魚は獲れなかったです!」とまで言うつもりはありません。
しかし、”信用して”高負荷を掛け続けることの出来るパックロッドでなければ獲れなかった魚がいる……かもしれません。
信用できる一本を探している……僕みたいな若者に強く推したいのが“ナナハチ”こと「HUNTERS HT-7/8」です!
以上、再販されたHUNTERS・ガイドモデル3機種についてサラサラっと書いてみました。
この価格帯で、ここまでの”安心感”を手にできるのであればコスパはかなり良いのでは……?
パックロッドにおいて、安心感は”超”重要!
握ると夢を追いかけたくなる……そんな竿達ですゼ!
“ナナハチ”のサブネーム、“Pioneer”に(こっそり)込められていた思い、物語も、また近いうち……。