悲願達成・地元富山でメーターオーバー釣獲!!「HUNTERS」で追い続けた“怪魚”としてのシーバス(前編)

テスターの川合です。

地元・富山で悲願のメーターシーバスをキャッチしました!

コロナ禍の2020年以降、秋のテーマにしているビッグベイトシーバス(以下BBシーバス)。

今年は秋の気配に釣り人達が動き出す前の夏の段階から、足繁くフィールドに通ってきました。

まだ夏真っ只中という時期から河口周辺でメガドッグ220(モンキスオリカラ・富山イエロー)縛りの釣りをしばらく続けていましたが……取れたバイトは2回のみ。

残念ながら両方ヒットには至らず。

ここ数年間のデータを見返し、その上でそれより一足早く、落ち鮎を意識したポイントへシフトしました。

使用したロッドは「HT-6/7」の「7フィートモード」。

適合ルアーウエイトの守備範囲が広く、2オンス前後のルアーが最も扱いやすいです。

今シーズン1本目となる魚は、メガドッグ180の首振りを抑え気味なアクションで水面爆発!

富山BBシーバス2022、嬉しい“開幕”。 

ただ、それ以降数日、魚から反応が途絶えます。

他のアングラーに話を聞くと8センチ〜14cmのルアーでなら、数はコンスタントに釣れていることのこと。

そんな状況の中、今期2本目のBBシーバスは、今シーズン水温低下+前日のまとまった雨により変化を感じたタイミング。

ルアーは自分の中で、秋の標準的なサイズに感じる元祖S字系ビッグベイト、ジョインテッドクロー178F(ルアーサイズがインフレする今の時代、ビッグベイトかどうかも怪しくなってきましたが……笑)

モンキスオリカラの「MKトーマン」でGET。

しかし、連発はしない。

落ち鮎を意識してゲームを組み立て始めて2週間で、ビッグベイト縛りとはいえ、この2本のみ。

「時期的にまだ早いのかなぁ?」

と思いつつ、落ち鮎を強く意識したドリフトで流すこと数時間、ダウンクロスに入った瞬間にそいつは突如水面に割って出た!

掛かった直後、手元に伝わるトルクフルな引き。

とてつもなく重いエラ洗い。

これまで地元で感じたことのないアドレナリン。

総合的に見て「モンスターだ!」と確信。

「早く魚を見たい」という想いを抑えつつ慎重にファイト、手前に寄せてから何度も足元の障害物に巻かれそうになりましたが、「HT-6/7」のバットパワーを信じ、耐える……ここぞというタイミングで一気に魚の頭をこちら側に向かせて、なんとかボガでランディング。

ついに……ついに獲った。

地元で他の魚種に例えると、まるでブリのような顔つきでした。

小塚さんの言葉(基準)を借りて、怪魚を1m10kgと定義するなら……それ相応に匹敵するサイズ感。

なんとタイミングの悪いことにメジャーを忘れてきており、とはいえ見たことの無いサイズということで周辺で釣りをしているであろう友人に連絡すると、駆けつけてくれることに。

「(メーター)あるかな、ないかな……」なんて思いつつ、魚を水中で蘇生させながら友人の到着を待ちます。

メバルをライフワークとする釣友のメジャーは、一本モノの金属定規。

凸凹した自然地形でも、ごまかしようがありません。

さぁ、並べてみると……確かに超えている!

超えた分は、約2センチほど?

とにかく自己記録を大きく更新する、紛れもないメーターオーバーのシーバスでした。

撮影からリリースまでサポートしてくれた友人には、感謝しかありません。

秋シーズン、地元・富山での目標に定めていたビッグベイトでメーターシーバス。

タイミング次第ではさらに大型のビッグベイト(20cm以上)でも反応させられるだろうなぁと思いました。

大きな達成感とは裏腹に、反省点も多く、現在は装備に更なるひと工夫を加えて継続釣行中です。

コロナのおかげで気づいた、“ビッグベイト”というスタイルに拘る愉しみ、そしてついてきた結果。

今後も自己記録を更新するシーバスを追い求めて、日々フィールドに立ちたいと思います。

だってこんな“怪魚”が、毎日行ける近所に潜んでいるんだから!

(後編に続く)

【タックルデータ】
ロッド:「HT-6/7」(7フィートモード)
リール:カルカッタコンクエスト200HG
ライン:怪魚PE Si-X バモス3号
リーダー:バリバスフロロカーボン40LB
ルアー:ジョインテッドクロー178F

1996年、富山生まれ。小学2年生で釣りを始める。程なくルアーフィッシングに目覚め、国内外に視野を拡大。19歳の時、職場での事故で右手を大怪我。利き手でロッド操作ができなくなるハンディを背負うが、釣りへの情熱を失うことなく、むしろ”労災怪魚ハンター”と開き直って、繰り返される手術の合間に世界を釣り歩いた。社会復帰後はほぼ毎日、「HUNTERS」を手に地元の海に”キトキト”の(旬の)魚を追いかけながら、遠征ペースも落とさない釣りジャンキー。 2022年現在、海外だけで計10回、9か国に釣行。好きな怪魚はラテス属(アカメ属)。