2022年6月下旬、久々に小笠原諸島、母島を訪れました。
以前訪れたのは2017年、実に5年ぶり。
実は2021年にも小笠原諸島への遠征を予定していたものの、感染状況はもちろん、医療体制に限度のある環境であることを鑑みて、延期していました。
2022年現在も入島に際しては、乗船前のPCR検査を行いました。
検査&陰性を証明するリストバンドを装着して乗船!
かれこれ24時間越え!の船旅を経て到着した母島。
変わることないBONINBLUE!
思わず「美しい」と息を呑む絶景の景色が続きます。
到着し、前回の遠征で仲良しになった漁師さんに「調子はどう?」と尋ねれば「天気はサイコーになったんだけどさ、逆にここ数日で磯から魚が離れてるんだよなぁ」と、苦笑い。
出た、「先週までは」…の遠征あるあるパターン!
そんなジンクスを払拭すべく、タックルをセットアップ。
「MX-9S」でヘビー系のキャスティング系のルアーとジグを、「MX-7S」でライトゲーム全般。
そんなプランを立て、キャスティングゲームはこの2本がメインとなりました。
翌日からは堤防から、沖磯から……徹底してダイビングペンシルと大型のミノーを投げ倒すも、チェイスまであれどバイトには至らず。
チェイスの影は決して小さく無い。
「ちょっとレンジいれてみるか?」
とダイビングペンシルからジグに変えると、「魚いるじゃん!」。
小笠原ではおなじみのバラハタからカッポレまで。
「MX-9S」、ブルーランナーのみならずこの辺りの釣りも十分楽しめます。
<タックルデータ>
ロッド:「DearMonster MX-9S」
リール:ツインパワーSW HG 10000
ライン:バリバス アバニマックスパワーSi-X 6号+オーシャンレコードリーダー 100lbs
ルアー:別注ヒラマサ220、ボアーSS195、ロックライダー120gなど
この後も投げども投げどもビッグバイトは手にできず。
遠いところに行けば釣れるとも限らず。
とはいえ、結果を出す人はどこであっても出してくる。
「難しいなぁ。」
と、難しさと楽しさが交互にやってくる日々は一瞬で過ぎていきます。
と、やはり魚の顔は見たいもの。
切り替えてロッドを「MX-7S」に持ち替えます。
というのも、性格柄、こっちの方が得意なんですよね……。
沖磯では、捲し立てるように連発!
遠浅の地磯からでも……。
次々に魚が続くのだけど、どの磯も足元に強烈な根(岩場)が張っていて、加えて小笠原諸島の磯は溶岩系の荒い岩質。
気をつけないと擦れて即ラインブレイクしてしまう。
がしかし、前回訪れたのと同じ磯であっても、同等のサイズの魚を相手にしてもラインブレイクが減少していることに気づきました。
道具は大差無し、変わったのは状況に対しての対応力。
「MX-7S」のブランクが粘り、曲がり込む特性とドラグを生かして、ジワジワとロッドを曲げ込み耐える。
パワーで魚を引き剥がすのではなく、ロッドで魚の自由を抑え込み、寄せてくるスタイルのファイト。
この数年でどれほどの魚を掛けて、どれほどミスして、どれほど悔しい思いをして考えて釣りをしてきたか?
そんな、少なからず“腕”の向上、何よりもこのロッドを使い込んでロッドのクセを掴めたのだと実感しました。
同じ場所を訪れると、こんな発見もあるんだな……と、感じた2022年の夏。
<タックルデータ>
ロッド:「DearMonster MX-7S」
リール:ストラディックCi4 3000MHG
ライン:バリバス アバニマックスパワーSi-X 2号+リーダー30~40lbs
ルアー:Switch rider30g、Susrider 28g、ワインド系ワームなど
シャローエリアならこのままのタックルもSLJも可能でした。
なお、キャスティングと同等かそれ以上に楽しみだったジギングはといえば……。
サメの猛攻に泣いた遠征となりましたが、プロトモデルのテストにはバッチリ!
また、このロッドが世に出るタイミングでお話しさせていただきます。
島への遠征となると、魚種の幅の広さや荷物量の制限など、いつもと異なる環境に道具選びに悩む方も少なく無いと思いますが、ショアからのキャスティングゲームならとりあえずこの2本でなんとかなる!と自信をもってお勧めできるタックルだと再確信した遠征となりました。
南国への島旅なら、竹内テスターの西表島レポート(前編/後編)も多いに参考になると思います。
今回私は純正のまま2本で通しましたが、竹内テスターのように組み替えて使うのもアリですね!
この2本で不足なく、ライトゲームからビッグゲームまでお任せ……年末に遠征を考えておられる方にもオススメのタックルです。