巳(ヘビ)年2025。在来”ガ”ムルチーを求め、ちょっとそこまで韓国へ。

テスターの川上です!

なんやかんやで季節が進み、いつの間にかシーズンオフになっていた巳年ですが、6月に韓国まで在来カムルチーを求めプチ釣行していたので、自分の文章で書いていきたいと思います。

さてさて、在来カムルチー。

向こうでの発音は”ガムルチー”となるのですが、小塚さんとスケジュールを合わせて釣行。

レンタカー等々の手配を日本国内でチャチャッと済ませ関空から出国。

小塚さんとは韓国の仁川国際空港にて現地集合。

レンタカー会社のスタッフと空港で落ち合い、立体駐車場内でレンタカーをピックアップ。

傷の確認やデポジットの支払い等を済ませ、いざ出発!

川上「うし!行きますか!俺が運転するんで小塚さんは助手席で仕事でもしてて下さい!」

ワイパー「ウィーンw」

そう。

日本車と違い、ウィンカーとワイパーのレバーが反対なのです。

立体駐車場内で2、3回このくだりを繰り返し、いざ出口へ。

……の前に川上のWhatsAppに現地のレンタカー会社から電話が。

(停車中)

レンタカー会社「ミスターカワカミは若すぎるので運転できません」

川上「オーケー。アンダスタンド。」

どうやら韓国のレンタカーにおいて、25歳以下は保険や保証の関係で運転できないらしい。

はい!ということで、ボスにドライバーを任せます笑

小塚「前回シュウヤと来た時も俺ずっと運転してたんだよな笑」

そう。

シュウヤさんとも同じくだりをしたそうで。

前回も保険の関係で小塚さんがフルタイム運転。

シュウヤさんはその間休息。

ポイントに着くなり元気になったシュウヤさんは飛び出し、小塚さんは力尽きてたそう笑。

川上「スンマセン!今回も、小塚さんを足として使わせてもらいます笑」

小塚「またかよ~!笑」

笑って済ませてくれるボスで良かったです笑

ワイパーのくだりを小塚さんも何度か繰り返し、いざポイントへ。

「前回、テレビの撮影だけど、ガチでゼロから開拓したんだよなー」なんて、案内されたポイントは胃もたれするくらいのロケーション!

シチュエーションはヘビーカバーに時々オープン、おまけに有刺鉄線。

そう。

北朝鮮との国境なのです。

そんなわけで我々の釣りは、文字通りのボーダーパトロール。

ランニングに勤しむ軍人?を尻目に、新作ゲームチェンジャーのファーストプロトと初対面。

橙色の狂気。

極まった新作。

詳しいことはまた後々書くとして、前作以上に大型魚にフォーカスしたモデルになります。

前作での不満点……とまではいきませんが、ブラッシュアップしたかった点等、いい感じです。

結論から書いちゃいますが、実釣の方はかなり苦戦。

大場所なりにある程度の着き場所は見つけたのですが、水温の低下も相まってか食いがかなり浅い。

フッキングの体制までもいかず、フロッグが消し込むことはありませんでした。

すぐ裏、佐賀まんまのクリーク帯の浮き草周辺へ狙いをチェンジ。

絶対あそこだろ~と睨んだ場所、ファーストキャストでワンバイト!も、食いが浅い。

続いての小塚さんもワンバイトと、いかんせん活性はかなり低い様子でした。

コンビニで辛ラーメン、軽食をとり。

安定の車中泊で体を休めました。

翌日、朝イチから同ポイントで釣り進めるも、相変わらず半端な手応え。

似たようなロケーションが多いとの事で、大きく状況が改善するとも見込めませんが、”ダレ”防止の意味も含めてエリアを変更することに。

やってきたのはこれまた大場所。

ビミョーに魚が浮き切っていないようで、姿がちらほら見える訳でもなく。

ここで小塚さんは日本と定例会議との事、運転からの会議という小塚さんを置いて独り釣場へ向かいます。

日も上がってきた事ですし、シェード内に魚入ってるかな?と苦手なブラインドでテンポ良く探っていきます。

んで足元で「ッポン!」と捕食音。

「ん?俺のフロッグ食ったんか?」でとりあえず”聞き”を入れると確かな生命感。

フッキングで吹き飛んで来たのは小型ながら原産国初”ガムルチー”!!

竿からぶら下げたまま、車内で会議中の小塚さんのところまで小走り笑。

「原産国でサクッと90釣って、美味い物でも食いましょうや!」なんて、舐めた事言ってましたがこのサイズでも嬉しい初物となりました。

なんともダサい釣れ方でしたが、これもまたリアルという事で笑

ロッド:「HT-∞∞“GameChanger”」 (プロト)

リール:アンバサダー 5600C

ライン:バリバス ヒラマサチューン 8号

ルアー:「バトラクス

初物を一本釣った所で、このポイントは撤退。

この日の午後のフェリーを使い、韓国の離島に向かいます。

行き先は雷魚に関する情報が殆ど出てこない(現地の釣り人が生息しているとは言っている)レベルのエリア。

水域自体はそこまで多くないので1日で開拓も済むだろうと言う考えです。

パパっととテンポよくエリア全体を観察巡回して雰囲気を把握。

この時点で雷魚を一本キャッチしていた僕はカメラを回す事に。

微妙に小雨が続き、なんともナマズ釣りな天気。

一応雷魚を狙ってフロッグをピッチングし続ける小塚さん。

クリーク沿いに落ちてる散弾銃の薬莢とパシャリ。

50mほど水路を吊り歩いた所で、水面が盛り上がる。

惜しくもバイトならず、でしたが、その魚体は雷魚ではなくナマズのシルエット。

2025年の6月段階で、韓国内でのトップウォーターでのナマズ釣果は発見できず。

この国にシルルス・アソートス(日本と同種の、景気良く水面を割るナマズ)がいるかどうかも怪しい……なんて状況下、僕らが見たのは確かにナマズだったのです。

しかもシルエットは”マ”ナマズそのもの。

大興奮。

小塚「今の、ナマズだったよね!」

川上「多分カメラ映ってます!」

いるかどうかも分からない国の、よく分からない離島の水路。

確かに日本であれば十中八九ナマズがいるであろうエリア。

地元新潟、三条なり黒崎なんかに近い景色ですが、情報の出てこない魚が異国のこんなところに生息しているとは。

その後、水路を釣り歩くも、どう言うわけか中々乗らない。

10バイト以上あって、キャッチはゼロ。

釣り人が極端にヘタクソという事ではないはず……完全に食い方がおかしい。

日本のマナマズなら2,3バイトもあれば一回はフックアップする印象。

しかしながらここのナマズはルアーのフック?をヒゲで触って反転。

そしておかわりバイトが極端に少ない。

「地域個体群特有の捕食傾向みたいなのがあるのかな? いずれにせよナマズ釣りで熱くなれるの、いいね~笑」と小塚さん。

どうやら相当楽しめてるみたいです笑

小塚さんに関しては「ナマズは一年に一匹!」とセルフレギュレーションを設けてるらしく(地元のナマズはもはやペットのように感じ、可哀想だから釣らないらしい)。

僕自身も日本のナマズを意味なく釣りまくるフェーズは終わり、何か理由や新規性を見出せないと狙わなくなりました。

我々、ある意味でナマズに対して不感症になっていた訳ですが、まさか今一度、ナマズに燃える事が出来るなんて!!

水系を周り、細い三面護岸のクリークに差し掛かった時、遂にナマズがフックアップ!

アワセも決まり、優しくぶっこ抜き!

小塚拓矢・ナマズで吠える!!笑

これがお隣の国のナマズ。

日本のマナマズに比べて若干違う気がする。

なんというか、細い。

曇ってたのもあるかもしれませんが、ビワナマ的な、青みも感じます。

ロッドは小塚拓矢別注のディアモンスター”FOGO”

ノスタルジーな旅の雰囲気に、総塗りのブランクスって映えますね。

ディアモンのFOGOにゲームチェンジャーのオレンジ。

総塗りの色味については語りたい事は多数ですが、とりあえず実物相当カッコ良いです。

さて、ここからはゆるいバス釣りに!

引き続きクリークを撃ち続けるとなんだかナマズとは違う魚のバイト!

「今度こそ雷魚か?」と思いきや、次はバス!笑

往年の名作フロッグ……契約の関係で小塚さん自身では公開できない写真らしく、僕のレポートで供養。

デカすぎず、小さすぎず、適切なバスです笑。

そしてこの日の夕まずめは上流域の貯水エリアに。

浅瀬には小バスが多数。

……であれば、「ビッグベイトだな!」

PE直結、“ガ”ムルチーに狙いを絞っているので、リーダーというものはもってきてもいません。

先端に結んだは、この旅に唯一持ち込んでいたプラグ(ビッグベイト)。

小塚さんから「タイリクスズキ用のルアーも一応ね」と言われて1個だけ選んだルアー(フロッグ以外、スピナーやらスプーンやら金属製小魚冷やかし用以外、いかにもなプラグは置いてきました)

「どうせ手前のブレイク周辺回遊してるだろー」とアンダーでキャスト。

開始から約3投目。

さすがのシャイングライド、勝負は早かった。

45くらい?

ビッグベイトの良いところは食う気がある奴が居ると勝負が早い部分。

僕自身、一昔前は毛嫌いしていたビッグベイト。

実はサーチベイトとして優秀なんですよね。

シャイグラ(サベージギア/シャイングライド)みたいにテンポのいいリップレスのグライドタイプなら尚更。

竿で叩く連続首振りで使用、旅先でS字を描かせるかったるいことはしません笑。

ちらっとシャイグラの良いところを自分なりに紹介すると、このルアー、結構雑にリーリングしてきても中々姿勢が崩れないのです。

フックサイズもそこまでシビアでなく、時と場に応じてフックサイズをちょいと弄っても無問題。

脱線します、国内でも自宅から車で5分くらいのギル池でもサーチベイトとして活躍してます。

さて、話を韓国に戻して。

小塚さんの泳がせるメガバス製バトラクスに超ビッグバイト(バスなら久しぶりに聴いたレベルの捕食音)があるも、フッキングせず。

かといって必死になる事もなく「まぁ、こんなもんでしょ笑」と。

自分「なんかゆるくていいっすね笑」と……。

今夜もいつも通り車中泊&ペットボトルシャワーでスッキリし、翌日。

フェリーの時間ギリギリまで水路を撃つ事に。

俺もサクッとナマズ触っておきたいな~。

なんて思いながら、小塚さんに借りて適当にメガバス製「BATRA-X」(メインの太フックを折って、細いアシストのダブルフックだけにしたナマズ仕様)投げてると…。

程よいバス!!

ロッドは次世代ハンターズのプロト、うち一番短く柔らかいやつ

軽快で、こういうナマズやバス相手に小規模水路でショートキャスト多用系の釣りにおいて、すこぶる快適でした。

ブランクスも前作に比べてかなりブラッシュアップされた印象を受けました。

分かりやすく、軽いですわ。

ーこれにて韓国の離島内水面開拓は終了ー

バスは2人でフロッグで1本ずつ。

雷魚は川上キャッチ。

ナマズは小塚キャッチ。

絵面が日本と全く一緒なのですが、韓国にて”ご近所三大肉食魚”コンプリート!

四方山話は話せばいくらでも長くなるので、その辺りは既に公開中の動画でフォローしてください。

以後、エリアを大きく変えて、同タイミングで渡航しているシュウヤさんをピックアップに南下します。

……の前に、道中ぼちぼち遊んでおきます。

高麗ハスと呼んでいた、要はハスなんですが、別種だとか?

これも小塚さんから借り物、川合さんとこの「キトキト75」(富山ブラックカラー)にて。

ここから、この大陸で某スズキに挑戦する訳なのですが、この先は「シュウヤさんのレポート」で是非!

滞在中にスマホに来た通知。

怒涛の警報でした笑(読めない)

動画では既にアップされていますが、そんな状況下で旅は続きます笑。

<関連ページ・レポート>

中部地方在住。幼少期の海釣りにスタート、中学時代はライギョ釣りにハマり、以後淡水魚釣りに傾倒する。高校2年時から釣りや生き物に関するライター活動を開始。卒業後もバックパッカースタイルで日本中を駆け巡り、持ち前の意地と諦めの悪さで憧れの魚たちを抱きしめてきた。2021年には、日本国内では過去最大級と思われるアリゲーターガー(167cm)を釣り上げ、地上波テレビにも出演。好きな飲み物はドクターペッパー。