みなさんこんにちは!
新人テスター宮尾です
今回のレポートは9月の釣行の際のものになります。
公開時には短い秋が終わりに向かっているタイミングですね。
先日初海外釣行が無事に終わり帰国したばかりなのですが、もう次の遠征が始まります。
フィリピンから帰国した2日後の早朝に羽田空港から石垣空港へと飛び立ちました。
石垣島からフェリーに揺られ小一時間、今回の目的地である西表島に到着しました。
今回で大学生になってから13回目の西表島ということで、目新しく感じることこそありませんが、独特の空気感が心地よく、毎回ワクワクしてしまいます。

まだまだフィリピンの思い出にふけているのですが、いざ到着するとすぐにでも釣りをしたくなってしまうのが釣り人の性というものですね。
今回の西表島釣行では、これといってターゲットを決めていないので、のんびりと色々な釣りをすることができました。
時系列がごちゃごちゃになりますが、ジャンルごとに分けて紹介していきます。
<オフショア>
まず初めにオフショアからです!
ボートはいつもお世話になっているビートロピカルさんに乗り、自前で持ち込んだSUPも用いて釣りを行いました。
オフショアでは、GT狙いのキャスティング、大物狙いのグルクン泳がせ、なんでも狙いのジギングとやりたいこと全部やっちゃおうプランでした。
◎キャスティング

西表島のGTキャスティングでは今までに何度も悔しい思いをしてきたので、今回こそはと思い、キャストを繰り返します。
潮風は逆だか、いいスピードで船は流れる状況。
ここで奄美大島以来のリトル宮尾が囁くのです、逆風の中で飛距離を稼ぎ、レンジを刻むんだ」と……。
はいそうです、「ヘビーシンキングを投げろ」ってことです。
ルアーの引き抵抗を考えガチスラ230HSにルアーをチェンジし2投目のこと、カウントを刻んでいるとラインが止まる、急いでリールを巻く。
重みが手元に伝わる。
ここで魚が一気に反転する。
この頭の振り方はGTだ、それもかなりデカい。
潮下に向かって走り出す、首振りでのされ竿は寝ている……潮下にはゴツゴツの瀬がある。
これはまずいと思い、スプールを押さえに行くが止まらない……プツンっ。
あっ。
根ズレでのPEブレイク。
ただひたすらに天を仰ぐことしかできませんでした。
今まで30キロまでのGTは危なげなくキャッチできたのに……首振りのデカさからも、今回かけた魚は自己記録間違いなしといったところ。キャッチできなかったことはもちろんですが、魚の口にルアーを残してしまったことへの後悔が強く、なかなか立ち直れませんでした。
シングルバーブレスなので外れてくれていると信じてます。
GTキャスティングでは「MGX-8S “King Monkey”」を使用しました。

ブレイク後に萎えながらリーダーを組み直してます。
気合いを入れ直して再びキャストを繰り返します。
水深30mから一気に5m程にかけあがるリーフ絡みのポイントで、僕の引いているルアーに激しいチェイスが!
ショートジャークに切り替え、ルアーをノンストップで引くと水柱が上がり、竿が曲がる。

表層を猛スピードで右往左往する魚、GTではない……以前釣ったイソンボとも異なる引きに困惑しながらファイトを続けると、魚の姿が見えました。
なんか細長いなぁ~。

南方ではお馴染みのワフーことカマスサワラでした。
これがなかなか太くて長い、15キロほどでした。

その後も10キロほど小さいGTのバイトはあるもののフックに触ることはなくキャスティングは終了しました。
今春にも西表島でGTをキャッチできておらず、再び悔しい思いをすることとなりました。
余談ですがワフーとのファイト中に足を滑らせて思いっきりコケました(笑)
ファイト動画を撮ってくれていたので一部始終が写っていました。
ファイト中の足元には注意しましょう。



◎グルクン泳がせ
グルクン泳がせとは名前の通りグルクンを餌にした泳がせ釣りです。
グルクンとはタカサゴという魚の地方名です。
沖縄系の料理屋さんとかに行くとグルクンの唐揚げとかよくありますよね、僕は大好きなメニューです。

まず餌となるグルクンをサビキで釣るのですが、これがまぁ楽しい!
サビキだから落としたら釣れるなんてことはなく、コマセと同調させるためのしゃくりや、見切らせないための早巻きでの誘い、食わせのためにてゼロテンションの誘いを混ぜ、連掛けを狙ったりと、腕の差が明確に出るので最高に面白いのです。
グルクンサビキでは「MX-65」に「MX-RG37」をつけて使用しました。
サビキでグルクンの他にオジサンやフエフキダイを確保することができたのでいよいよ泳がせ釣りがスタートです。
泳がせではNEWハンターズの「HT-∞∞」(プロト)で挑みました。
中通しオモリをつけた仕掛けでグルクンをボトムまで落として数mボトムから離してアタリを待ちます。
早速グルクンが暴れ出しブルブルと振動が手元に伝わります。
魚がグルクンを咥えたら違和感を与えないように竿先を下げ、しっかり口に入るのを待ちます。
グルクンが完全に口に入ったら全力でフッキング!
ゴツゴツしたボトムから少しでも早く引き剥がさなくてはならないので、とにかくリールを巻き、上がってきた魚は……。

オオアオノメアラでした!
スジアラやコクハンアラと同じスジアラ属の魚ですが、他の2種類と比べると圧倒的に個体数が少なく、ややレアなハタです。
その後まさかの2投連続でのオオアオノメアラがヒットしました。

5年間狙い続けて全く釣れなかったのに、2投連続で……。

その後もコンスタントにアタリがあり色々な魚が釣れました。

暴力的な引きで上がってた来たのはアカナーことバラフエダイです。
ボガ計測で約9キロでした。
美味しい魚ですがシガテラ毒を持っている可能性があるため、船縁で蘇生してリリースしました。

こちらはツチホゼリです。

タイ類のような体高ですが、ハタの仲間で最高に美味しい魚です。
口からエサにしたフエダイが飛び出してます。

ゆうに30cmを超えたフエダイを丸呑みにするのすごいですよね……。
こちらはナミフエダイです。

ボガ計測で約8キロでした。
幼魚は比較的よく見るのですが、大型個体は割とレアな気がします。

シャローで掛けたこともあり、最後までよく引きました。

他にもスジアラ、バラハタ、マダラハタなどをキャッチすることができました。
なにが食うのかわからないドキドキ感がたまらなく楽しいグルクン泳がせ釣りでした。
グラスコンポジットブランクスの真骨頂、泳がせ釣りには柔軟なティップに強靭なバットの「HT-∞∞」がドンピシャでハマって非常にやりやすかったです。

途中で50キロほどのサメが掛かりましたが、主導権を与えることなくスイスイと寄せてくることができました。
(「中編・ミドル&ライトゲーム編」に続く)
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