「Shinkirow AITHRIA 88/92MHS」で挑む! レイクトラウトフィッシング@中禅寺湖

こんにちは、津田です!

少し前の話になりますが、2024年の春はシーバスポイント開拓の傍ら日光の中禅寺湖へ通っていました。

今回のレポートは、東京から片道2時間で狙える人気のターゲット「レイクトラウト」です。

奥日光の入り口に位置する中禅寺湖は、周囲約25km、最大水深163mで、およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷が堰き止められ原形ができたと言われています。

標高1200m超に位置するこの湖は避暑地として知られ、明治中期から昭和初期にかけて諸外国の大使館別荘等が多く建てられました。

それに伴い、そこまであまり魚の居なかった湖にマス類等の魚が放流され、現在ではトラウト釣りの聖地となっています。

ここで釣れるレイクトラウトはその時代にカナダから移入された個体が、自然繁殖して定着した個体だそうです。

中禅寺湖の遊漁期間は4月初旬から9月末まで(ワカサギ釣りは10月末まで)となっており、遊漁券の購入が必要となります(2,700円/日)

西側は禁漁区のため釣りをする事はできません。

詳細は中禅寺湖漁業共同組合のHPをご確認ください。

【中禅寺湖漁業協同組合HP↓】

http://www.chuzenjiko.or.jp/index.html

……2024年の解禁から2週間が経った4月中旬、深夜に東京を出発して中禅寺湖へ車を走らせました。

初めてのレイクトラウト釣行は2日の日程で、ミノー&スプーンとビッグベイトの2タックル。

【タックルデータ】

<ミノー&スプーン用>

Sinkirow AITHRIA 88/92MHS」 + TWINPOWER4000XG + PE1.0+フロロ16lb

<ビッグベイト用>

Dear Monster MX-75」 + CULCUTTA CONCEST 201HG + PE4.0+フロロ40lb

AITHRIA」(エスリア)では10~20g程度のミノーやスプーンを、「MX-75」では50~100gのビッグベイトを想定した組み立てです。

まだ暗いうちに到着し、遊漁券を購入してポイントまで徒歩で向かいます。

Googlemapと睨めっこしてこの日は湖の南側のエリア、駐車場から1時間程度の岬にエントリーしました。

既にご存知かと思いますが、上記の2タックルはどちらも仕舞寸法50cmアンダーで設計されている為、ロッドを畳んでバックパックに入れ両手をフリーにしてポイントまで向かう事が可能となります。

場所によっては山道を2時間以上歩く場合もある為、安全面からもモバイル性能は大きなメリットだと感じました。

ちなみに、バックパックの中身はこんな感じです。

・タックル2セット

・ルアーケース×5

・ガスバーナー/CB缶(SOTO)

・ケトル(トランギア)

・フリーズドライフード

・水

・カップ(スノーピーク)

・ドリッパー(ユニフレーム)

・コーヒーミル(Amazonで2,000円くらいの中華製)

なかなか車に戻れないポイントには簡単な食事とコーヒーセットを持ち歩きます。

上記はほとんどキャンプギアの流用です。

解禁当初等の寒い時期はCB缶よりOD缶バーナーの方が良いかな……と思いつつ、今の所そのまま使っています。

さて、肝心な釣りの方はというと……。

明るくなるまではビッグベイト・ミノーで手前のブレイクを攻めてみますが反応は無し。

日が登ってからはスライドスプーンも入れながら地形を確認しつつ目ぼしい岬を3箇所ほどランガンして……結果、2日間ともノーバイト!!!

南側のエリアは全体的に急深の地形が多く、普段の釣りから離れすぎていてなかなかイメージが合わせにくい……。

周囲の方も釣れている様子は無かったので、エリア選択をミスったかな?という感じでした。

おおよその想定で組み立てたタックル設定は、この2日間釣行で大きく外してないなと実感し、次回以降も引き継ぐことに。

初回の挑戦は南側エリアの地形確認と普段使わないスプーンの釣りに体を慣らす期間と割切り、次回チャレンジまでの間更にイメージを膨らませる事にしました。

初挑戦から2週間後の週末、再度中禅寺湖へチャレンジしました。

どうやら北側エリアが良さそうだという情報を得て、前回とは大きくエリアを変更してみました。

今回選択したエリアは全体的に遠浅な地形となっていて、魚が回遊するブレイクの位置も南側よりはイメージしやすい印象を受けました。

タックル設定は前回同様、下記2タックルを使用。

<ミノー&スプーン用>

Sinkirow AITHRIA 88/92MHS」 + TWINPOWER4000XG + PE1.2+フロロ16lb

<ビッグベイト用>

Dear Monster MX-75」+ CULCUTTA CONCEST 201HG + PE4.0+フロロ40lb

天候は生憎の雨、前回同様夜明け前にエントリーして明るくなるまではビッグベイト・ミノーで広範囲をサーチします。

日が登ってからはスプーンに切り替えてボトムをスローに。

今回からよりボトムを意識してデジ巻きを取り入れてみました。

スプーンをフルキャストしてボトムまで着底させて、ボトムバンプさせる様にデジ巻きでリトリーブしてアピールします。

イメトレで見たYou Tubeの動画を思い出しながら、スピードを変えつつリトリーブしていると一瞬ラインに違和感が。

反射で合わせを入れるとグングンと首を振って抵抗する魚……。

ラインテンションを抜かないようしっかりロッドを曲げてファイトし、ネットイン!

8’8″ftと9’2″ftと2レングスで使える「エスリアですが、この魚は8’8”ftの短いほう、通称“88ショートモード”でキャッチ。

サイズは小ぶりですが嬉しい初レイクトラウト!

雨の中頑張った甲斐がありました。

ヒットルアーはロデオクラフトのNOA-G 14g。

ボトムの小魚やエビをイメージして暗めの色をチョイス。

1匹目の感覚を忘れないうちに、確認の意味も込めて同じポイントでデジ巻きを続けてみるもなかなか次が続かず。

次にアタリが出たのは8時間後でした。

ロッドは同じくエスリア」 の88ショートモード、ルアーはNOA-Gにて。

2匹目は少しサイズアップ!

1日中雨に打たれていた事もあり、2回目の挑戦はここで終了としました。

魚の位置、誘い方、アタリの取り方からキャッチまでイメージが間違っていないと実感できた釣行となりました。

そこからも何度か通い続けて……。

同じ「エスリア」でも、エクステンションシャフトを使用した9’2”ftの長尺仕様、通称”92ロングモード”でもキャッチ、1ルアーは少しウェイトアップして、NOA-Gの17gを合わせました。

ポイントに合わせてより遠投に特化させたかったり、ラインの角度を付けたい場合には92ロングモードを使用。

ケースバイケースでレングス対応させ、狙い通りにキャッチした気持ちの良い1本。

”AITHRIA”の名に相応しい「青空」の下で!

そして、続きます。

またしても”92ロングモード”が湖畔で弧を描きます。

ルアーはメタルジグ30gでフルキャストした先、ボトムのアタリでした。

可変レングスは、長さが変わることはもちろんですが、同時に”可変パワー”も可能にします。

長くすればパワーが1段階アップ、短くすると1段階ライトになるので、キャストするルアーウェイトによっって使い分けることで、シビアな状況でも嬉しい1本に辿り着ける確率が高まりますよ!

色が濃くて模様もハッキリしたカッコいい個体。

こうして見ると我ながら、なかなか雨率高いなと……笑

広島から関東への転居に伴い、今シーズン初めて挑戦したレイクトラウトでしたが、なんとか魚に出会うことが出来ました。

改めて、今回使用した「Sinkirow AITHRIA 88/92MHS」について。

中禅寺湖におけるスプーン・メタルジグの釣りは、エスリアで問題なく対応できるかと思いました。

適度にハリのあるブランクスから、当初は少しオーバーパワーかな?と思う部分もありましたが、シーズン通してフックアップ後のバラシが0だった事もあり、遠方や湖底でのでのヒットに際してしっかりフッキングできると言う点で、むしろ有利に作用していると感じています。

状況に応じて柔らかく誘いたい、もう少し長さが欲しい場合にはエスリアよりもロング&ライトな「NEW-DAWN 810/94MS」と使い分けると、より良い釣りを展開できるかと思います。

来年はスライドスプーン、ビッグベイトの釣りも深掘りしていきたいです!

首都圏から日帰り可能な距離に潜む怪魚、レイクトラウト。

皆さんもぜひ挑戦してみてください!

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中国・四国地方在住。釣りは幼少期から始め、小中高とシーバスやショアジギングに明け暮れる。20歳から海外遠征を始め、アジア諸国・オーストラリア・パプアニューギニアなどに釣行を重ねる。魚のみならず生き物全般が好きで、初めてのターゲットとの出会いは、そこに至るまでの過程を大切にする。アカメを手にするまで9年間高知へ通い続け、紆余曲折を経て巡り会った初めての1匹が、135cmであった。趣味はキャンプ。釣りがオフになる冬の週末は、山に籠っていることが多い。「考えるより感じろ」がモットー。