爬虫類マニアの怪しいおじさん……オーシャンバガボンド・西垣匡人。

私、おっさんです。(皆さんもなりますからね?女性は除く)

西垣 匡人(にしがき ただひと)、昭和50年生まれ。最近メインの釣りは、ソルトでのトップウォーターゲーム。40年前に一人で釣りに出かけてヘドンのトップウォータールアーで釣った1匹のブラックバスから、私のトップウォーターでの釣り人生が始まりました。その頃の釣り道具は全て頂き物でしたが、バンタム100とフルーガー2600にチャンピオングリップ仕様のノーブランドグラスロッドを2本……そう、未だにほぼベイトリールしか使えない私のルーツは、最初からベイトリールしか選択肢がなかった事から始まり、そのまま今のスタイル(海の大物も船岸問わずベイトタックルメイン)に至ります。

現在(最近、になってしまうのか?)の本業はというと、運良くか悪くか出張ばかりの職種であった為、海外に行った回数は数え切れず。パスポートに増え続ける出入国スタンプ、ページが足りなくなりホチキスでページを追加される始末。それだけ出張に出かけてれば、そりゃあ釣り好きが出張の度に釣り道具を持っていかないワケもなく。毎度スーツケースに忍ばせていました、が……なんせ昔のモバイルロッドは出来がよろしくなく。現地に持っていって破損しては、リールに巻かれたナイロンラインと接着剤でロッドを繋ぎ合わせるなんてザラにありました。

そんな折、技術も進歩し、堂々とメインロッドとして役割を果たせるパックロッドが出回り始めた近年。比較検討を当たり前に実施する職業柄、手あたり次第に入手しては各国各所での実釣を繰り返し、多角度から吟味した上で、自分はモンスター製のディアモンスターに辿り着きました。愛用ロッドはズバリ「Dear Monster MX-∞」。

これ1本(同モデル2本を使いまわし)で、地元・東京湾でのボートシーバスから、南国遠征のGTやカジキ狙い、シケの際の小物釣りや、時にはグッピー相手にまで使っています。

モンキス製の代物は、使ってみれば、飛距離、軽さ、持ちやすさ、強さ、粘り、破損しにくさ、疲れにくさといった良操作性に加え、言わずもがなの携行性と耐久性、魚と対峙した際の安心感と……不思議な、親しみに近い楽しさを感じます。一方、スペックの表記を意識的にしていない事により、つかみどころのなさを感じる方もおられるでしょう。でも、それはある意味で“∞”(無限大)の可能性を持っているということ。その象徴ともいうべきロッドとして、改めまして、私の推しは「MX-∞」なのです。

さて最近の釣果報告ですが2021年の年末は、沖縄本島へ行きました。

沖縄へ行った理由は船の修理・改造と、釣り!

ちょっと長くなりますが、我々と密接な関係のある“魚による生活を営む方”の死活問題である実情をお知り頂きたく、またそれは私たち遊漁者の安全にもつながるという視点で、以下お目通しを頂ければと思います。

沖縄以外でも今なお問題となっている海底火山噴火により母なる海へ噴出され拡散してしまった軽石。これが海流に乗り沖縄本島付近へ漂流し、この軽石により沖縄の船は出船できずに大打撃を受けています。漂流した軽石が邪魔で船が前に進まない!? 浮遊する軽石が船にぶつかり船体が破損する!? 軽石がスクリューに当たってスクリューが減っちゃう!? 軽石が船のエンジン内に入っちゃう!? まぁ、どれも少なからずあるかもしれませんが。最たる理由は船底に取り付けられたキングストン(給水弁の先にあるフィルターのような物)の軽石によるフン詰まり。

船のエンジンは海水を取り込んで、その海水がエンジン内部に張り巡らされたウォータージャケット(簡単に言うとエンジンの外周)を通過する事により取り込んだ海水がエンジンの熱を奪い、その熱せられた海水は排出され熱交換しているという仕組ですが、その海水の吸い込み口が軽石により詰まってしまうことで、海水の取り込みが出来ずにエンジンを冷やす事ができなくなり、結果エンジンがオーバーヒートして停止してしまうという問題です。

海上の沖に出たあとでのオーバーヒートは死に直結します。

エンジンを止めて(オーバーヒート後では、エンジンがかからなくなる事も多々)漂う事になる為です。

逆洗機構(逆噴射して詰まりを強制的に除去する機構)がある船ならまだしも、一般の方でも仲間内だけでワイワイと乗れるような遊漁船クラスとなるとそうそう付いている機構ではなく、オーバーヒート気味となった場合は、その場で船を止めて命綱を体に縛ってサメのウヨウヨいる海に飛び込み、船底に取り付けられたキングストンの給水口を清掃……。考えられますでしょうか……。簡単にできる事ではありません。

そこで改善策として遊漁船によくある生け簀の中にキングストンに代わる給水口を設置し、そこから海水を取り込みエンジンへ冷却水として海水を送り込む機構へと改造。

そうすることで生け簀のスペースは減りますが、フィルターが船上にある為にキングストンに詰まった軽石の除去の為に船底に潜って軽石を除去するなんていう必要もなくなり、軽石の詰まり具合もしょっちゅう目視で確認できるようになり、メンテナンス性が格段に向上して出船可能となる……というシステム作りの為に沖縄へ行ってきました。

説明が長くなりましたが、我々釣り師が非常にお世話になる船が気持ちよく不安な思いをせずに海へ出れるようになる事を思えば、そしてそれが我々の楽しい釣りにもつながるわけで、ね。

ここまで出来たら船はテストラン。

実際に船を走らせました。水温計と睨めっこしながら生け簀へ導かれる新鮮な海水流入口のスリット角度(向き)を調整。

徐々に速度を上げていき、水温がある一定以上に上昇しない(オーバーヒートしない)事を確認!

「やった!やった!OKOK!!!」

ほっと胸を撫で下ろすとはこの事。心底良かったと思いました。

他に出船できずに停留している船にもこの構造を見せて同様のモディファイを施してもらうよう促し、修理・改造ミッションは、めでたく完了!

さぁ~て釣りやるぞ~!!

っと思ったのもつかの間・・・、天候不良で沖に出れませ~ん(泣)

3日間の釣行スケジュールで沖縄に来たものの釣りはテストラン時にちょろっと遊ばせてもらってミーバイ少々と、「Dear Monster MX-9S」でシイラのみ。

こんな日もありますね(笑)

せっかくなので、昨年末の話からさらに遡って沖縄での釣果を少々お知らせさせて頂きたくと……。

推し竿「MX-∞」に加え、「Dear Monster MX-8+」を持参し、初めて使ってみた南国の海では、10キロ20キロオーバーどもとガチンコトライ!

ショアからGT27キロ、その後オフショアでも、

わずかにサイズダウンしたものの、26キロを釣獲。

やばっ!このロッド達!

でも、わたくし……それでも、今後も「MX-∞」推し続けますよ(笑)

さて釣り以外では、最近、自宅を爬虫類カフェ化しはじめました。本気で。

元々、雨風凌げるガレージを所持していた事と、多種多様な爬虫類や今となっては絶滅危惧種(ワシントン条約のCITESⅡ)に指定され流通(輸入)困難となった数々の爬虫類達を飼育していたので、ガレージを改装して小さいながらもふれあいカフェをやってみようかと進めています。

今後のビジョンとしては、機械的・数値的な目線でモンスターキス製品をテストしながらも、「釣り人」ではなく「飼育屋」の立ち位置から、

『爬虫類カフェにモンスターキス製品を全商品を展示する』

ことを目標として生きてみたいなと思っています。

こんなおっさんをモンスターキスと共にどうぞ、よろしくお願い致します。

西垣 匡人