ビッグベイトを投げ続けて、魚に遠い釣行を繰り返しています……野村です。
ビッグベイトは、豪快で、ビッグフィールドで有効な釣りと思われがちですが……逆に、用水路など小場所の繊細な釣りにも、方向性があります。
シチュエーション(写真背景)とのミスマッチが面白い、いわゆる“田んぼシーバス”……ならぬ、まさかの“田んぼチヌ”
モンキスロッドもお取り扱いいただいている「つり具のBunBun」さんのPB(ブライベートブランド)、ガラパゴス/グレイス240Fでキャッチ!
……前置きが長くなりましたが、今回はビッグベイトゲームの中でも今やシーンの中心になりつつあるシーバス&汽水域を念頭に紹介します。
以前、ビッグベイトゲームの魅力や、「MX-8+」を話題の軸にロッド選択等に触れたかと思いますが、今回のテーマは「ルアー」について3つの観点(タイプ、フック、アプローチ)からお話しします。
まず、僕のビッグベイトの選び方。
僕が購入するのは基本的に「フローティング」タイプです。
なぜフローティングなのか?
現場で浮くルアーをスローシンキングやシンキングにしたい場合、どうしますか?
……そうですよね。勿論答えは「ウエイトを増やす」です。
では、逆にシンキングのルアーを浮かすには?
……強いて言うなら「浮力材を張る」。
それでも浮かない場合や、求める動きが出ないことは考えられます。
フックやリングを軽く(=弱く、またはトレブル→ツイン、シングルフックなど)する方法もありますが、僕の場合、強化こそすれ、弱化はほぼやりません。
だから最初に買うのはフローティング。
ただし、元々シンキングのルアーにはその物の良さがあり、フローティングのルアーにウエイトを貼った付けたでシンキングモデルと同じ物が出来る事はまず無いです。
では、フローティングモデルを買ってそのまま使う?
全然普通に釣れます。
が!ルアーの浮力調整をする事でもっと釣れる(釣れる状況を増やせる)んです。
どう言う事かと言うと。
「塩分濃度で浮力が変わる」と言うこと。
汽水域の川筋でシーバスを狙っている場合、干満差がありますよね(日本海側の干満差は少ないですが)。
上流の塩分濃度が少ない場所は浮力が落ちる。
河口や漁港の塩分濃度が強い場所は浮力が上がる。
じゃ、どうすると魚に口を使わせやすいか。
時と場合によってまちまちですが、僕はとりあえずそのポイントで「サスペンド〜超スローフローティング」にウエイトを貼ったり追加してチューニングするとシーバスの反応がいいです。
沈むルアーを浮かせるのはひと苦労ですが、浮くルアーを浮くか浮かないかに調整するのは、まだやりやすい……突き上げバイトが多いシーバス、沈んでいくものより浮いていくルアーが、その捕食行動にマッチします。
ポイントの癖もあるので、そこは現場で色々やってみて下さいね。
2つ目、フックに関して。
新品購入時付属のフックも可能なら交換したいですね。
勿論そのままでも使用出来ますが、淡水用フックだとサビるのが早かったり、モンスタークラスにフックを曲げられたなどの目も当てれない状態になる前に……。
フック選びはビッグベイトゲームをやり込む程、悩みどころですが、フックの選択時にまず考えるべきは、フックを背負わない事。
キャスト時やルアーを操作中にフックが背中に乗って動きが破綻します。
フック装着時のラウンドベンドタイプのフックの特徴はシャンクが比較的長い為フックアップしやすい……反面、フックポイントがボディーより遠い為背負いやすいです。
一方、スプロートタイプのシャンクが短いフックは、その逆で背負い難い。
同シャンク長であれば、ラウンドベンドタイプよりワイドゲイブのため、フックアップ率上がる……けれども、個人的になぜかバレやすい印象。
この辺りは各社さまざま、トレブルフック以外にツインフック等もあるので、色々悩んで試してみて下さい!
最後3つ目は、アプローチに関して。
ビッグベイトゲームはスレやすいのでキャストも最小限に!
何より「ポイントをよく観察する」これが、魚を手にする一番の近道です。
特に橋脚絡みなどのシーバスが見えるポイントは、どこで食ってるか。
ベイトがどんな動きの時に反応するか。
ベイトの向きや追われる場所。
それらを把握し、ポイントに入り、ピンで流し込み、全てが思った通りに出た一匹……その価値は……誰にも伝わらないかもしれませんが、最高に嬉しい一匹になると思います。
・・・以上、シーバスを念頭に話を進めてきましたが、いつもの釣りに満足出来なくなった方は、対象魚問わずビッグベイトスタイルを是非!
地域・魚種問わず、タイミング次第でチャンスはあると思います!
ソルトに関しては過去写真多めでしたが、下写真は「MV-75」でビッグベイトゲームの近況@池原ダム。
どんなターゲットでも、ビッグベイトゲームは楽しいですね!
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