こんにちは、津田です。
今回のレポートは、昨年の夏に釣り上げたアカメをテーマにしたいと思います。
とは言え、まだ1匹しか釣った事が無いアカメについて、釣り方やポイント選び等を僕からは伝えられないので、そこに至るまでのタックルセッティングの試行錯誤や、使用したブランク「Dear Monster MV-75」の使用感などをお伝えできればと思います。
僕にとってアカメは今までで一番思い入れの強い魚でした。
理由は、単純に「釣れなかった」からです。
それ故に色々考えて試行錯誤をしてきました。
今まで国内・海外問わず各地に遠征に行って、色々な魚を釣ってきました。
しかし、このアカメだけは2012年から通い続けていたにも関わらず全く釣ることが出来ず、昨年2021年でついに9年目となってしまっていたわけです…。
僕がアカメ釣りを始めたのは2012年の秋でした。
当時はアカメ釣り専用タックルも少なく、ルアーでアカメを狙う際のタックルの主流はシーバスタックルかショアジギングタックルの2つでした。
僕はシーバス釣りをメインにしていた事もあり、シーバスロッドのMHクラス+スピニングリール(ダイワ3012H)+PE2号+リーダー40ポンドを組み合わせていました。
タックルが少しライトな為、フックアップした魚を力で止める事は難しいと考えており、基本的にはオープンエリアのフィールドを選ぶようにしていました。
この部分は今でも変わりません。
使用していたルアーは100〜130ミリのミノーがメインで、それをストレス無くキャスト出来るバランスでタックルを選択していました。
この頃に使用していたルアーはこんな感じです。
その後、2015年〜2018年は少し大きめなルアーも扱うようになり、タックルセッティングを変更しました。
ロッドはそれまでのシーバスロッドから、シーバスロッド以上ショアジギロッド未満のパワー帯のスピニングロッドを使用しました
リールはシマノ製スピニングリールのSW4000番またはSW5000番に、PE2〜2.5号+リーダー40〜50ポンドをフィールドによって使い分けていました。
この頃に使用していたルアーの一部です。
当時のタックルは使用感も良く、長く使用しても疲れないので気に入っていたのですが、ある時、大きめのシーバスとのファイト中に障害物に擦られて50ポンドのリーダーを切られてしまった経験から、もっと太いラインを使えて強引にファイトが出来るタックルに変えようと決意しました。
これ以上太いラインを使えるタックルとなると、スピニングではかなりゴツくなって操作感が損なわれてしまいます。
そこでベイトタックルを導入する事にしました。
2019年からは本格的にベイトタックルを導入しました。
メインで使用したのは、仕舞寸90センチの「MX-71」(現行「Dear Monster MX-7」の前モデル)+シマノ・カルカッタコンクエスト201H+PE4号+リーダー60ポンドのセッティングでした。
気持ち良く扱えるルアーは2オンス程度までで、4オンスになると何とか扱えるという印象です。
この頃は、通っていたポイントの特性上、飛距離で広範囲に探ると言うよりも近くにいる魚に大きめなルアーをゆっくり見せて食わせる釣り方をしていました。
その為、スピニングよりもベイトタックルの方が適していると考えました。
当時使用していたルアーはこんな感じになります。
2021年はよりルアーの存在感を強める為に、4オンスのルアーをメインで扱えるタックルを導入しました。
それが「Dear Monster MV-75」です。
それにシマノ・カルカッタコンクエスト301H+PE5号+リーダー80ポンドを組み合わせました。
「MX-71」よりもパワー帯は1段階上がるイメージです。
このセッティングでは、下はBKF115のような20グラム弱のミノーから、上は30センチ6オンスクラスのジャイアントベイトま投げています。
「MV-75」は硬い・強いイメージが大きいと思いますが、キャスト時はティップが適度に曲がるので、20グラム程度のサイズのルアーでもストレス無く使用出来ます。
6オンスクラスになると、振り切らずに重さを乗せて投げるイメージで使用しています。
このロッドは純正でも十分使えるのですが、僕の場合は「MX-71」のリールシートと「Dear Monster MX-∞」のリアグリップを組合せて使用しています。
そうする事によって、「MV-75」のグリップよりもエンドが3センチほど長くなり、キャスト時に力が入れやすくなって、飛距離アップと長時間使用時の疲労軽減に繋がります。
写真上が「MV–75」グリップ、中央が「MX-71」(リールシート)+「MX-∞」(リアグリップ)の組み合わ背、参考までに並べたした下が「MX-71」(リアグリップ)です。
このように組み合わせる事で、より自分の体に合ったタックルセッティングを出せるのもディアモンスターシリーズの良所だと感じています。
このような試行錯誤の末に、昨年夏にようやく最初の1匹に出会えた訳です。
自分でもここまでのサイズを手にする事ができるとは夢程度にしか想定していませんでしたが、結果として135cmのアカメとも“闘える”タックルになっていました。
ヒットルアーはジョインテッドクローマグナム(4オンスクラス)でした。
フックはカンヌキ部分と目の少し上にかかっていました。ファイト時間は10分程で、リングやフックもタックルに合せて変えていた為、重量級の引きにも安心してファイトする事が出来ました。ヒットしたのがオープンエリアだった事もあり、無理に魚にプレッシャーを掛けないように意識していましたが、ロッド自体は多少強引にファイトしても大丈夫だと思えるくらいの余力はありました。
後にルアーを確認すると、リアフックのヒートンが少し曲がっていました。
時間が経ち少し落ち着いた今、これまでを振り返って思えるのは、最良のタイミングでこの魚に出会えて良かったなという事です。
仮に、シーバスタックルを使用している時にこのサイズがヒットしても恐らくキャッチ出来なかったでしょう。
ロッド・リール・ライン・ルアー・フック等全てのバランスが合ったからこそ獲れた魚では無いかなと、僕は思います。
僕のような遠征アングラーはアカメに限らず、いついかなる時に自分にとってのメモリアルフィッシュが振り向いてくれるか分かりません。
それはもしかすると一生に一度の出会いかもしれません。
そんな出会いを逃さない、掴み取る為にも悔いの無いタックルセッティングで挑める様に常に意識しています。
このように魚種、ポイントに応じてタックルセッティングを考えるのも釣りの楽しみ方のひとつですよね!
今回はあくまでも僕の一例ですが、これからディアモンスターででアカメに挑戦しようと考えている方は、参考になればと思います!