「サメも都会に憧れる?」街中に潜むアーバンモンスターを求めて。

フィールドテスターのターザンです!

今回は大都会・東京のシャークフィッシングについて紹介していきたいと思います。

人・モノ・カネが集まる魅惑の街東京。

高層ビルが乱立し人で溢れかえる街は、生き物達にとっては過酷な環境に思えるが……冬になると1メートルを越すサメがやってくるらしい。

こんな面白そうな話を聞いたら行かないわけがない!

■エサの調達

サメ=生きエサのイメージがあるが、スーパーで手に入る魚の切り身で問題ない。

投げ込む際に身切れを防ぐためイカなど身がしっかりしたエサと、青物のような匂いの強いエサ(身は多少柔らかくもサバがイチオシ)、両方持っていくのがオススメ!

■タックル

 今回は「MX-7」、「MX-∞」を使用。

メーターオーバーのサメを相手にする事や30号以上のオモリとエサを投げる事を加味すると、ある程度強度のあるロッドを使用するのが良いかなと。

メインラインはPE5号、ハリス80LB、タマン針24号を使用。

決して繊細な釣りではないので、写真のような適当な仕掛けでぶっ込めばOK!

■ポイント

港湾部や河川の河口がメインポイントとなる。

都会は立ち入り禁止の場所も多いので注意が必要。

■タクティクス

昼間でも釣れない事はないが、暗くなってからがチャンスタイム!

都会の夜景に酔いしれながら優雅に(?)アタリを持つ。

こんなシチュエーションなら「夜景を見に行こう‼︎」ってな誘い文句で女の子が来てくれるかも?

眠らない街東京というだけあって、深夜であっても人通りがあるのだが、時折不審者らしき人も現れる。

冬の寒さと不審者に震えるのも、この釣りの醍醐味なのかもしれない!笑

でも、ある時ふと冷静になった。

まるで自分は普通かのように扱っていたが、深夜の川で寝転んでいる自分が一番不審者じゃないか!

僻地を旅してるとその辺の感覚がバグってくる!

『チリリン♪』

眠気で意識が朦朧とする中、鈴の音で一気に目が覚める。

少し食い込ませてから思いっきりフッキング!ズッシリと重みが乗った‼︎

トルクはあるがサメにしてはスピードがないような……。

はい、正体はアカエイでした!笑

MX-∞」だったので良型サイズでも一切主導権を与えず。

ただ油断は禁物DEATH!

間抜けで可愛い顔してますが、尻尾には立派な毒針が。

ノコギリ状の毒針が複数本並んでおり、刺されるとかなり激痛らしい。

その後アカエイが連発し、疲労と眠気で再び夢の国へと落ちていく……。

『ジーーーーーッ‼︎』

けたたましいクリック音で現実世界へカムバック!

飛び起きて合わせを入れると、今までとは明らかに違う首振り。

強烈な走りをいなし、上がってきたのは……。

“通称 ベイシャーク” 今回狙っていた良型のドチザメでした! 

サメの厳つさとキュートな顔立ちが愛おしくてたまらない。

MX-7」でマンタップ(インドネシアで「最高!」の意)な一匹‼︎

ネコザメ同様おとなしい種類で基本的に人を襲う事はない。

ただ歯は鋭く噛まれれば大惨事。

取り扱いは慎重にね!

決してサイズやフォルムだけではない。

「こんな所にこんな魚が⁉︎」……こういった違和感も釣りの楽しみだと思っている。

今回の「都会の街中×サメ」といった組み合わせは、“怪魚”(大型魚)を釣ること、そして“怪しい釣り”(違和感、ストーリー性)であること、その両方を兼ね備えており、“怪魚釣り”が好きな方ならきっと心が擽られる一匹ではないでしょうか?

皆さんも“強烈なサメの引き”と、通行人からの“怪しむ目線”を、一度味わってみてください!

では、また。

関東地方在住。大学時代に訪れたタイの釣り堀りをきっかけに海外釣行に開眼。卒業後「働き出したら出来ない釣りと冒険をしよう!」と就職を3年遅らせ、南米、東南アジアをバックパッカーとして釣り歩く。資金捻出にインドネシアで半年間働いた際、現地言語を習得。以後、語学力を武器にジャングルの最奥部まで入り込む様は、名は体を表す“ターザン”(田山)のそれ。自称“華より泥が似合う、茶色系マルチアングラー”として、魚種問わず国内外を駆け巡る。