今期最後の渓流、コマイ祭りに磯ロック……晩秋〜初冬の北海道の愉しみ。

こんにちは、北海道の竹内です。

北海道はいよいよ本格的な冬となってきました。

2022年最後のレポートは、全てが凍り事実上のオフシーズンを迎える直前、晩秋〜初冬の北海道の釣りを紹介したいと思います!

……11月末、今季最後となる渓流釣りに行ってきました。

この時期ではめずらしく積雪は無く、運よく釣りが出来そうな雰囲気。

選んだ河川はイワナの生息がメインでオショロコマがたまに混じる河川であるため、区切りとしてオショロコマが釣れるまで釣りを続けようと決めていました。

いつも気が付けば終わり無く、とことんやり込んでしまうので……。

ロッドは「渓流ベイトフィネス系ショートロッド(プロト)」にリールはBFS、ハイギヤタイプ。

メインラインは0.6号、フロロリーダー2号、ルアーはマトルアーを選択。

河川は落ち葉が流れ、ルアーをトレースする際、アクションの妨げになってしまう為、テール部のみシングルフックを使用しました。

思いのほか魚の活性は良く、ポイント毎でパーマークの綺麗なイワナが釣れる状態。

しかしながらオショロコマは釣れず、さらに上流域へ。

ここぞという淵でイワナとは違う腹下の赤い魚がチェイス。

2投目でヒットした魚は狙っていたオショロコマがヒット!やっと!

全体が黒ずんでいて朱点が綺麗に引き立つ良い魚体。良い区切りで釣りを終えることが出来ました。

数日後、一面冬景色の道北河川へ。

狙うはイトウ!

タックルはロッドは「MX-7S」、リールはハイギア3000番スピニング、メインラインはPE1号、フロロリーダー5号。

ルアーはマトルアー12cmのシンキングジョイントを使用。

ジョイントミノーは低水温でイトウの活性が低い状況でもデッドスロー時もしっかりイトウにアピールでき効果的、そして大きすぎない12cmを選択し、イトウのスイッチを入れやすくするために使用しました。

ポイントは大きな淵から数百メートルにかけて深みが続くストレート。

流れ出しから細かくキャストポイントを刻みながら徐々に下流へ。

丁度流れが落ち着いたポイント、ここぞというポイントで足を止めて更にトレースラインの間隔狭め、攻めていくと、ルアーが止まり、ここで根がかりかー!と思っていたらその後じわじわと動く生命感・・・おっ、これは魚のアタリ!!

興奮しつつも、手前に慎重に寄せ無事ネットイン!

白銀世界に合うビカビカなイトウでした。

そして河川から変わり、海での釣果。

この時期の旬のターゲットであるコマイ。

港内でのコマイ釣りは胴付き仕掛けやサビキを使った釣りが主流ですが、今年は一回り小さい魚体が多かったため一回り大きいコマイ(オオマイ)を狙うために、前回のレポートのホッケ釣りでも紹介した「チタラMAX20g」を「MX-7S」でキャスト。

リールはハイギア3000番スピニング、メインラインはPE1、2号、フロロ5号を使用。

軽くキャストし底から中層までをトゥイッチやジャークを交えながら誘うとコマイがヒット。

横でサビキ釣りをしていた妻は、バンバンコマイを釣りあげるがやはり型の小さいコマイばかりがヒット。

一方でチタラを使用した自身は、ヒット数は少ないものの、良型のコマイが選んで釣れました。

この時期に釣れるコマイは大小問わず美味しさが増し、調理法も豊富であるので、処理がやりきれる必要分をキープ。

あっというまにクーラーボックスいっぱいになったところで終了。

帰宅後、コマイのフルコースで美味しく頂きました。

12月中旬頃は、旧知の友人である藤田テスターに案内してもらって、アイナメ狙いで磯ロック。

ポイントまではゴリゴリの急斜面の岩肌の隙間を縫うようなコース取り。

岩肌はサッと雪が積もり足元が滑り、寒さ対策で着込んだインナー、更にネオプレンウエダーを着ていたので、関節の稼働範囲も狭く余計に苦戦。

「俺はちゃんと生きて辿りつけるのだろうか?」そんな事ばかり考えていました。

こんなストイックな釣行を繰り返し、慣れた足取りで進む藤田テスターに関心しつつようやく目的地に到着。

ハードな磯歩きには、安全管理の意味でも、コンパクトロッドが適していると改めて感じましたね。

ロッドは「MX-9S」、リールはハイギア4000番スピニング、メインラインはPE2号、フロロリーダー6号を使用。

今回はテキサスリグを使用しシンカーを20g前後、3インチのクロー系ワーム、ホッグ、カーリーテールワームを交互に使いリフト&フォールをメインに時々フォールからゆっくりトレースを交え魚の反応を楽しみました。

開始早々からテンポ良く良型のアイナメをキャッチする藤田テスター。

自分もようやく出遅れて手応え感じる大きなアタリと引き。

MX-9S」のバットの強さでアイナメは根に入らずすんなりと海面へと上昇。

キャッチしたのは51cmのアイナメ。

その後も良型のアイナメや綺麗なアイナメや激渋のアイナメが沢山ヒット!

ガイドしてくれた藤田テスター、北海道の大自然には本当に感謝です。

二日間の藤田テスターと磯修行を終え、車中泊を繰り返し、そのまま更に遠方へ向かいました。

初めて入る磯を探検しながら、来年度の立ち回りを考えたり、良い時間を過ごせました。

……駆け足になりましたが、晩秋から初冬にかけての北海道は、こんな感じでした。

それでは来年も宜しくお願いします。

良いお年を!

北海道地方在住。26歳で脳梗塞で意識を失い、リハビリを兼ねて釣りをする日々を送る。その過程で底知れぬ北海道の豊かさに魅了され、回復後の現在も暇さえあればフィールドに足を運ぶ。 河川でのトラウト釣りを軸に、同一河川に通い込むよりは、未だ踏み入れた事の無いエリアを探索し続けるスタイル。モンスターキスの存在を知って以降、釣りの幅が拡大し、海でのトラウト釣りや、ライギョ釣りにも注力しはじめた。大地に深々と根ざした釣師を目指し、日々修行の毎日。趣味はキャンプ、山菜採り、テレマークスキー。