こんにちは、竹内です。
夏の釣果報告をお伝えしたいと思います。
緑が一層、濃くなった北海道の夏。
渓流を釣り上がっているとハルニレの倒木にびっしりと真っ黄色なタモギタケが視界に飛び込んできます。
北海道の渓流ならではの光景に握るロッドを休めてついつい見入ってしまいます。
その独特の甘い匂いと夏の茸である為に虫が入り易くなかなか良質なタモギタケは見当たらないものです。
深い山奥へ身を削りながら釣り上がる渓流釣り、「興味が無い」の一言で片付けず、晩のおかずに一握りの美味しい茸や山菜でも添えることができたのならば、それもエモノ(釣果の一部)として、また少し渓流釣りの楽しみ方が増えたり奥行も広がるかもしれませんね。
写真は同じく夏茸であるタマゴタケのバター焼き。
鮮度の良いタマゴタケは生食できる茸。
野菜と一緒にサラダにすることができます。
気になった方は是非チャレンジしてみてください(※タマゴタケは猛毒のタマゴタケモドキと似ているので間違えないようしっかり種の同定を行い食べてください)
渓流、源流域に生息する蝦夷岩魚や山女魚の魅力はなんといっても個体差!
特に蝦夷岩魚は、色や模様、顔付きが一尾一尾異なるので良いサイズを釣る事も重要かもしれませんが個体差を楽しむ事も私が岩魚釣りを楽しむ一つの大きな要素としています。
生息河川により胸鰭の淵が黄色かったり白かったりパーマークや白点模様も様々なタイプの蝦夷岩魚が生息しているので、より多くの渓流にチャレンジするきっかけにも繋がります。
今季からはルアーは主にセルビア製のマトルアーを使用しています。
河川の水量や川幅の規模や蝦夷岩魚や山女魚以外の魚種(虹鱒、イトウ、茶鱒など)が生息する河川によりロッドの使い分けをしています。
源流域に近い渓相には4g前後の小型ミノーでも操作性、手返しが良い4フィート台のショートロッド(プロト)を。
虹鱒などの大型トラウトも生息している、もしくは何が生息しているかわからない(新規開拓河川)河川では様々な状況に対応可能な「DearMonster MX-7S」を使用しています。
ベイトもスピニングリールも両方で楽しんでいます!
この夏一番の「おッ!」ときた蝦夷岩魚は河川残留型に見られる腹下の黄色の範模様が残り風格のある岩魚。
今年の北海道の夏は昨年の夏に比べると猛暑が続くこともなく、深刻な河川の渇水もなかったように感じます。
渓流で竿を出せばフル活性な渓流魚3匹程がじゃれるようにルアーにチェイスする光景も沢山見ることができました。
とある魚止めの滝から上流部に生息する陸風型蝦夷岩魚にも挑戦。
数が極めて少なく最初で最後にヒット、キャッチできたこれまた嬉しすぎる一匹。
山女魚狙いの河川ではプロトショートロッド、ルアーはMegabass HUMPBACKの4gを主に使用しています。
一本の流域から様々なタイプのヤマメをキャッチして、次にどんな山女魚を手に取ることができるだろうか……とワクワクが止まらない釣行でした。
一方で虹鱒釣行では上流域の開拓釣行がメイン。
良いサイズが釣れても釣れなくても、とにかく未知の上流域へと進む事を前提としていました。
この日は一昨日の雨の影響で増水の状況。
釣れまくるか釣れないかのどっちかだろうと感じていたがやっぱり釣れず……。
ところが、落ち込み直下に落とし込んだルアーにガツンと反応!
「結構良いサイズなんじゃない?それとも増水のせいか?」
なんて思いながら慎重に寄せる。
「ん?寄らない、でかいかも!」
強引に増水の中を巻きキャッチ。
ルアーのテールフックには上顎の薄皮にかろうじて掛かっていた体高のある雄の虹鱒。
魚体全体に広がる沢山の黒点と細いレッドバンドがいかにも上流の虹鱒を感じさせてくれました。
夏場の川釣りは低水温の方が魚の活性も良く、なるべく曇りや雨降りの場合を好んで行っています。
気温が30度前後となる日はフィールドを変えて雷魚をターゲットとし、沼地へ向かいます。
北海道の短い夏のあっと言う間の雷魚シーズン。
少ない釣行回数の中で新たに魚影の濃い沼も発見。
少しずつではありますがこちらの開拓も力を注いでいきたいと思います。
ロッドは「HUNTERS HT-7/8」メインフロッグはモンキスオリジナル「バトラクス」とメガバスさんコラボのBATRA-Xで挑戦。
まだ緑が大半の北海道、一足早く秋の味覚、マツタケも顔を出してきたというところでギアを入れ直して大自然に真向勝負していきたいと思います。
それではまた!