トラウトから雷魚まで……ディアモン&ハンターズで楽しみ尽くす、北海道の6月。

北海道の竹内です。

 若葉に覆われた6月。

魚も活発になり、どの魚種を狙うにも釣りやすい時期となりました。

そんな6月の釣行をまとめてみました。

……とその前に先月の5月レポートではサクラマスをとりあげましたがサクラマスシーズン終盤5月の末。

今日を最後にと、いつもサクラマス釣りを一緒に楽しんでいるライバルでもある妻が「MX-9S」グリップに「MX-7S」ブランクス(※正確には限定モデル「MSX-71」のブランクで。ガイドセッティングは異な流もののブランクは「MX-7S」と同じ)の“9SL”で60オーバーのビッグワン!

今シーズンもやられてしまいました……。

しかしショアジギングでのサクラマス釣り、“9SL”は大活躍!

また来年大いに楽しませて頂きます。

それでは6月の活動ですが、フィールドの川岸には春の山菜も芽を出し、山菜を採りながら魚も釣りつつ……。

あまり肩に力を入れず釣果に拘らず大物が釣れたらラッキーぐらいのラフな感覚。

水面だけの睨めっこは勿体ない。

360度しかり視野に入れるイメージで一歩一歩フィールドを楽しむような釣り。

と言いつつも気がつけばしっかり熱くなってしまいますが。

イトウ釣りでは私の北海道での釣りで使用するメインロッド「MX-7S」にセルビア産のmatoルアー。

Matoルアーはアピール力も良く、泳ぎはもちろんのこと、暖かみを感じるルアーなのでイトウ以外のトラウト釣りでも使っています。

その日の釣りはその日の天候で大きく左右されます。

一種の魚種に捕らわれず、一番良いコンディション、条件で釣行を決めるようにしています。

港に豆イカが入れば「MX-7S」グリップに渓流系ショートロッド(プロト)のブランクスを差し込んでマメイカエギング。

C2000のシマノリールにPE0.6号、リーダー2号、エギは1.5号を中心に使用。

その時の潮や風の加減でエギのフォールスピードが肝な繊細な釣り、終始集中力が必要なこの釣りはマメイカだけではなく他の釣りにも良い影響を与えてくれそうなマメイカエギング。

フィールドには年齢を問わずに小さい子どもからおじいちゃんまで地元に愛されている釣りだと分かります。

昨日は楽に3桁釣れたけど今日は2桁釣るのがやっと。

そんな気分屋な釣りに今季は大分熱くさせられました。

マメイカはその日の内に丸ごと炭焼きに、食べきれない分はキムチに漬けて冷凍保存しています。

6月に入れば雪解けの増水もすっかり解消され、河川でのニジマスも釣れ易くなります。

昨年の晩秋あたりから深みに入り込んだ魚が冬を越し、そのまま移動せずに居着いている事が多いと考えているので大場所だけのピンポイント釣行、また、入った事の無い河川や、途切れ途切れで通しで歩いた事ない河川の穴埋め釣行。

それらを自分なりにバランス良くやっています。

今季一番の良いサイズは66cm。

70cmにはもう少し届かなかったけれど、増水時の上流部という事もあり、運が良くキャッチできた嬉しい一本。

この日のターゲットはニジマスの一択。

増水でなかなか上流部へ足が進まなく、序盤から帰りが心配になってくる始末。

やっと辿り着いたポイントももはやポイントとは言えないぐらいの増水状況。

かすかな希望をモノにできた釣行でした。

 

入った事の無い河川の開拓釣行でもまずまずの釣果を得られました。

これまでの開拓釣行は、例え、良型の魚が期待できないような水量が少ない水脈、GoogleMAPでも確認できないぐらいの水脈。

でもそこに魚が居るのか居ないのか、何がいるのか。

遠回りの釣行を好奇心絶やさずコツコツと世界の幅を拡張させてきました。

川底が藻で覆われた全く釣れる気配が無く、ルアーを引けば毎度フックに藻が絡み着く河川でもやっと釣れた1匹がまさかの50up。

そんなことも。

6月の道内のヤマメ解禁エリア、解禁後早速綺麗なパーマークを拝見したく、尺ヤマメが棲む渓流へ。

渓流ではロッド、渓流系ショートロッド(プロト)にリールはカルコンBFSを装備、メインラインはPE1号、リーダーは3号が基本セッティング。

この日は水量も豊富でミノーアクションもし易く、立ち上がりから終始喰わせのタイミング。

しかしながら前日あたりの先行者の気配も感じられた為、手前から探りを入れずメイン所の流れ込み直下から流心ど真ん中の一本勝負、複数いたとしてもサイズの大小関係無くそこから一番食い気のあるヤマメ狙い。

キャッチできたヤマメはまずまず。久しぶりの綺麗なパーマークに満足し、一匹のみで渓流を後にしました。

後日、解禁エリア内の別河川のヤマメ開拓釣行。

先行者はまず居ないだろう車でアクセスできる林道止めから遥か奥深く……。

険しいゴルジュであるわけでもないが、この先大丈夫か?と思わせるぐらいの羆の快適空間。

羆は年に何度も目にするが、鉢合わせの恐怖ったらない。

腰が抜けないようにするだけで精一杯です。

本当に出そうだなって思う時は高確率で羆に遭遇している傾向があるので、そう思った時は細心の注意を払いながら進んでいきます。

まさに今回の開拓河川はそれそのものでした。

そんな思いをして釣れたヤマメは深い山を印象付ける不揃いで腹下までに及ぶ細かなパーマーク。

心から綺麗だと感じ自然に口から出る「ありがとう」

ヤマメとくればイワナ。

イワナ狙いの釣行も。

年に1、2回、毎年訪れる渓流。

数年前の大雨による水害で河川崩壊した河川。

今はずいぶんと魚が戻り崩壊前と変わらない程に回復。

本当に嬉しいことです。

尺を超える個体でも消える事の無いパーマーク持つイワナや上流のとある境から源流域にかけてガラッとイワナの風貌が変化するなんとも魅力的な河川です。

また、本河川に入り込む支流も無く源流域まで水量や川幅の減少も少ない為に思う存分釣り進んでいける河川。

今回はセルビア産のMatoluresのルアーが北海道の岩魚にどんな反応を示してくれるのか、そんな事も楽しみとして源流手前まで楽しんできました。

10cmに満たない幼魚のイワナも多く小場所とよばれるような小魚が着くポイントは全てスルーし、また、目視で幼魚がルアーにチェイスがあれば要所、ルアーを止める、水面からルアーを上げる。など、極力小さい魚は釣り上げないよう気を遣いました。

といってもそこまで魚を選ぶ余裕の釣りはしていません。

深みがある淵をメインに粗打ちでザックリとポイントの立ち回りをしました。

大体いつも渓流釣行のテーマは限られた時間内でできるだけ上流へ。

納得のいく魚が釣れようが釣れまいが精一杯やって楽しむ。がテーマです。

開始早々に尺イワナ。体全体が黄金色でうっすらパーマークが残る良い魚。

暫く人が入っていなく警戒心がほとんど無い、そして前日の雨によりフル活性、ルアーに複数の魚がチェイスする場面も。

ばっちりパーマークの綺麗な個体。

一本の河川から様々な模様、個体差が一目見て感じとれるのもイワナ釣りの魅力です。

年をとるにつれパーマークが消えている魚も錆が入り、なんとも“川の色”とも言えるような言葉で言い表せないイワナも釣れました。

その活性の高さゆえ、ミノーが着水と同時にフッキングの現象“ポチャパク”その為、ルアーボックスに忍ばせていた福蝉も使用。

アップで瀬にキャストし流れに任せてトロ場の表層でバイト。リップが付いていてシャローでもアクションが簡単に行えるが、一切ルアーアクションはしない方法で自分は使っています。

大きさにこだわりがちな渓流魚、それ以上に大自然に身を置き自分の足で稼いだイワナの価値は大きく、ポケットの奥底にあるスケールは忘れさられ、夢の続きの夢を見ているかのような楽しすぎる釣りでした。

今回釣れた一番のイワナ。

鰭が大きく野生味が感じられるイワナでした。

時間が足りなく目指す更なる上流域には辿り着けなかったので次回こそは!

6月は手広く思うままに様々なフィールドに出向きました。

北海道の雷魚シーズンも既に突入し幸先の良い雷魚をハンターズ「HT-7/8」の7フィートモード、フロッグは「バトラX」でキャッチ。

楽しい釣りが増えるとなると7月はどうなってしまうのか……。

また北海道での釣りを報告させていただきますね。

北海道地方在住。26歳で脳梗塞で意識を失い、リハビリを兼ねて釣りをする日々を送る。その過程で底知れぬ北海道の豊かさに魅了され、回復後の現在も暇さえあればフィールドに足を運ぶ。 河川でのトラウト釣りを軸に、同一河川に通い込むよりは、未だ踏み入れた事の無いエリアを探索し続けるスタイル。モンスターキスの存在を知って以降、釣りの幅が拡大し、海でのトラウト釣りや、ライギョ釣りにも注力しはじめた。大地に深々と根ざした釣師を目指し、日々修行の毎日。趣味はキャンプ、山菜採り、テレマークスキー。