「MX-0」メモリアルフィッシュ?録。珍魚から甲殻まで……アップグレード&再販に寄せて。

最近植物が面白くてあれこれやっています。

フィールドテスター酒巻です。

特に好きなのが写真のユーフォルビアという植物達。

一見サボテンのようですが、サボテンの特徴でもある刺座(しざ)という棘の根元の器官がない事で見分けがつきます(棘のないサボテンがいるのがまたややこしいところではありますが、刺座の有無でサボテンかどうかはわかります)。

中でもお気に入りなのがこのユーフォルビア・デシドゥア!

このなんなのか分からない風貌、何がどうなったらこんな進化をするのか。

常識の外から殴ってくる感じがたまりません(笑)。

さてさて、毎度の事ながら話が逸れましたが、今回はMX-0」と「MX-1」が近くアップグレードして再販予定ということで、今まで釣ってきたメモリアルフィッシュ達を紹介させていただこうと思います。

MX-0」と「MX-1」の使い分けについては以前書かせていただいたのでこちらも併せてどうぞ。

自分がフィールドワークに目覚めた初期は「MX-7」を片手に全国周りましたが、両生類探しや登山も兼ねて遠征をするようになってからは、行った地にどんな魚がいるのかな?なんて前情報無しで水辺を探るには「MX-0」&「MX-1」の気軽さが僕は気に入っていてよく使っています。

今回は「MX-0」の釣果に絞ってご紹介します。

一番思い出深いのはなんと言ってもこちら、青いニホンザリガニ。

ザリガニ釣りだしな!という事で鈎先を出さずに餌を目の前に垂らして釣獲。

咥え込んだまま水上にあげても離さないくらいには獰猛なおかげで全く傷つけずに釣ってリリースできました。

実物は写真以上に鮮やかで感動。

自然って凄いですよね。

こちらは九州でタナゴ釣りをしていたら混じってきたカワヒガイ。

あまりに鮮やかな魚が上がってきたので、誰かが捨てた熱帯魚が釣れたのかと驚いたのですが、よく見たら日本在来種のカワヒガイでした。

婚姻色の鮮やかもそうですが、こんなに大きくなるのか!というのも実際に手にしてみると強く感じるところでありました。

国内のタナゴで最も好きなゼニタナゴ。

好きだと思うからには前情報なしで自力で探したい……なんて拘りを捨てきれずに気づけば8年くらいかかってようやく手にできた魚です。

見たいだけなら水族館へ行く、感動を味わいたいからフィールドに出るんだ!というめんどくさい性格のせいでかなり遠回りしてしまいましたが、後々振り返ってみるとそういうアツさ・妥協をしなかった事は良い思い出になります。

このきめ細かい鱗を持つタナゴはおそらく本種だけ?そんな生き物達が大好きです。

これまた何年もかかって釣り上げたムギツク。

東日本に住む自分からすると西日本に分布する本種には憧れがあり、姿は何度も見かけていたものの食性なのか口の形状なのかなかなか鈎掛するほど咥え込んでくれないので釣るまで時間がかかってしまいました。

上手くいかなければいかないほど自分の中での価値は上がるばかり。

手にした時は思わずガッツポーズをしてしまいました(笑)。

西日本のカエル探しのついでにどんな魚がいるのかな?なんて竿を出したら釣れてくれたアカザ。

こんな大きな個体が釣れると思わなかったのと、周辺エリアであまりいい生き物に出会えていなかったのもあり思い出深い1匹になりました。

こう見えてナマズの仲間で、個人的にはこの大きな鼻の穴を何に使っているのか気になるところ……なんてしげしげ観察できるのは捕まえた人の特権ですよね。

日本最大のテナガエビであるコンジンテナガエビ。

沖縄県の石垣島でカエル探しのついでに森の中で糸を垂らして手にした一匹。

ラインよりもヒゲの方が太いのが面白いなあなんて深夜の沢でニヤついていたので完全に不審者でした。

パッと出てくるだけでこんな感じ。

せいぜい手のひらに収まる大きさの魚達にアツくなれる、そんな「MX-0」を片手に全国回るのもまた乙なものだなと個人的には思います。

子供が産まれてから一年ちょっと、想像以上の育児の大変さと仕事との両立の難しさに、フラリと外に出れる機会が全くなくなってしまいましたが、こうして振り返ってみると今まで全力でやってきて良かったなあと思うばかりです。

子供ができると子供のリズムで日々が過ぎてゆくので、動ける時に全力で打ち込む事を強くオススメします

ではまた。

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関東地方在住。生物飼育好きの引きこもりだったが、小塚が熱帯魚雑誌に寄せたムベンガの釣行記を読んでフィールドワークに開眼、ディアモンスターを手に日本各地を回るようになる。際限がなくなる海外はあえて手をつけず、国内にこだわり、その深みを追求。一般企業の会社員として週末限定ながら、自家用車の年間走行距離は毎年4万kmを超え、定点観測的に訪れる都道府県は毎年30以上。魚の大小問わず、魚以外も両生類や爬虫類などいずれも1匹との感動を大切にして、山頂から深海まで、金曜の夜から月曜の朝まで、フィールドをウロウロしている。