柔らかくてもディアモン。「MX-5S」他で色々釣ってみた離島遠征2024(海水編)

この記事では前編に引き続き、「MX-5S」を用いた釣りをご紹介します。


前編は淡水でのライトな釣りを主にピックアップしましたが、今回はもう少しヘビーな、ソルトシーンでの利用について、ほかの竿での釣果も交えながらご紹介します。

今年の9月に、大学の研究室の合宿でとある南の島に行く機会がありました。

釣りがメインではないので、あまりガッツリ釣り具を持っていくのは良くないかなと思い、「MX-5S」、「HUNTERS HT-6/7」「ディアモン系プロト」の3本のみ持っていくことにしました。

こういった場面では、仕舞い寸法の長い竿を持っていくのは流石に気が引けるので、パックロッドのありがたみを強く感じます。

それぞれの竿が結構広いレンジをカバーしてくれるので、竿の本数を抑えられるのも特筆すべき点ですね。

初日の夕マズメ、休憩時間に抜け出してマングローブ河川に。

小型のプラグをマングローブの際でチョンチョンさせると、小型のマングローブジャックやメッキが遊んでくれました。

河口の方に向かうと、コトヒキが無限にバイトしてきます。

なかなか乗りませんが、日が暮れるまでになんとか一本キャッチ。

翌日は釣り好きな教授と、自由時間に船をチャーターしリーフのミドルゲームに。

ここでは「HUNTERS HT-6/7」とGIGAS系プロトで色んな魚に遊んでもらいました。

「ディアモン系プロト」では、ミノーのジャーキングで鮮やかなカスミアジをキャッチ。

HT-6/7」に持ち替えて、アオノメハタやクマドリモンガラをキャッチ。

モンガラは縄張りを守るためなのか、体調とほぼ同じサイズのダイペンに食ってきました(笑)

3日間の研究室の合宿が終わったのちに、自分だけ近くの島に遊びに行くことにしました。

前から気になっていた、今まで行ったことのないエリアに向かってみました。

島の青年にお世話になり、急遽オフショアをやらせてもらうことに。

「ディアモン系プロト」でロウニンアジ、バラハタなどを釣ることができました。

帰り際に、「宿に持ち替えるための魚を釣って帰ろう」ということで、「MX-5S」で30グラムのジグをしゃくってみると…

ライトスピニングロッドで掛けていいサイズじゃないって(笑)

いいサイズのナンヨウカイワリが釣れてくれました。

MX-5S」はかなりブチ曲がってましたが、そこは柔らかくともDear Monster を冠する1本。

バットの粘りは通常の“ライトスピニング”ロッドの比ではないので、魚は意外とすんなり上がってきてくれました。

翌日はSUPに乗ってマングローブ河川を目指しました。

道中のオープンエリアでは「HT-6/7」、マングローブ河川内の狭いエリアでは「MX-5S」を用いました。

マングローブ河川では、ナンヨウチヌや良型のマングローブジャックが相手をしてくれました。

35㎝弱のマングローブジャック。

金属的なバイトからのマングローブの根への猛ダッシュ。

初めてこのサイズを掛けたので、想定以上の引きの強さに結構焦りました。

慣れないSUPの釣り、用意していたネットが小さかったのもあり、ランディングでかなりもたついてしまいましたが、竿が魚をうまくいなしてくれて、無事キャッチできました。

寄港後は翌朝までブッコミ釣り。

最近はベイトリールでブッコミやるのにハマってます。

ラインメンディングがしやすく、当たりも取りやすいです。

HT-6/7」でムネアカクチビ。

いかにも南方系な見た目の魚ですね。

以上が、「MX-5S」のソルトでの2024年の活躍でした(かなり他の竿にも脱線してしまいましたが…)

前半の冒頭にも書きましたが、やはり「MX-5S」の“懐の広さ”には、遠征先ではたびたび助けられました。

旅先で遭遇するあらゆる釣りにおいて(決して専用品を凌駕する使用感ではありませんが)、しっかりと「魚を獲る」ことができる。

MX-5S」はそんな竿なのかなと思います。

ライト目な釣りが想定される釣り旅に一本だけスピニングを持っていくとしたら、自分は間違いなくこの竿を持っていくと思います。

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大学入学時に3Dプリンターを購入、以後3年間ルアー設計に明け暮れてきた頭脳派ルアークリエイター。都心への通学に際しモバイルロッドを導入、机上の空論ではなく、日々のアーバンフィッシングでトライ&エラーを繰り返す。2023年、講義中に閃いた構造アイディアを検証するため、ビッグベイトシーバスの世界へ。先入観に囚われない柔軟な発想と、自ら生み出したルアーの力で、初年度から高実績を重ねている。長期休暇は離島へのロックショア釣行など日本全国へ遠征、在学中に海外への挑戦も計画中。