「MGX-8S “King Monkey”」で連続キャッチ。奄美GT遠征2025夏。

新人フィールドテスター宮尾です。

茹だるような暑さの7月某日、奄美大島にGTを狙いに行った釣行をレポートします!

ロウニンアジ。

水面を割る猛烈なバイトに強烈な引き、フルドラグでの駆け引きで釣り人を魅了してやまないターゲットです。

僕自身もこの魚の虜になってしまった釣り人です。

今回は釣れるかなぁなんてことを考えながら、広島から関西空港まで自走し、お昼のフライトで奄美大島に着きました。

初日は翌日からの釣行に備えてタックルの準備をし、奄美大島の郷土料理の“けいはん”を食べ英気を養いました。

GTキャスティングでは、瀬やリーフエッジの際にトップウォータールアーを通すスタイルが主流となっており、状況に合わせてヘビーシンキングルアーでレンジを刻むこともあります。

今回のタックルは「MGX-8S “KingMonkey”」と、より強く短い「MGX-∞∞S 」(プロト)の2本で挑みました。

MGX-8S」にはリールは14000番、ラインはPE7号と8号を。

「MGX-∞∞S 」(プロト)には18000番を付け、ラインはPE10号と12号を使用しました。

釣行1日目は奄美大島からトカラ列島へ向かう予定でしたが、低気圧が接近しており風が強い状況のため奄美大島近海での釣行となりました。

風と潮の向きは同調しており、悪くない海況ですが、上手く噛み合わず朝イチの時間には魚からの反応が得られませんでした。

そんな中で僕の投げているルアーに小さな水柱が!

魚はしっかりと乗ったもののドラグが全く出ない…これは小さいなぁと考えているとあっという間に水面に浮上してきました。

案の定サイズは5キロと小さいですがしっかりとロウニンアジでした!

今春に八重山諸島でのGTキャスティングで大敗を喫していただけに、嬉しい1匹でした。

次は満足できるサイズを釣るぞとスイッチが入り、再び投げ倒します。

足場の高いデッキの先頭に立ち8Sのロングティップモードで210mmのプラグが気持ちよく泳ぐなぁ、これは食いそうな水噛み感だなぁと思いながらルアーを引いているとバシャンッ、うわ乗らないっ、バシャンッ、ドンっ2度目のバイトで乗った!

さっきの魚でほとんど曲がらなかったロッドが曲がっている!

大型ではないもののGTサイズであることを確信させてくれる引き!

水深は50mと深めのため、焦ることなくプレッシャーをかけ続けてすんなりと浮かせることができました。

同タイミングで友人もヒットしており、念願のダブルキャッチとなりました。

無事にGTサイズをキャッチし昂っている中、次の流しでは1番後方の釣り座へローテーション、船は後方から沖の瀬(ポイント)に入っていきます。

「ここはヘビーシンキングを通すんだ」と僕の中のリトル宮尾が教えてくれたので、ベベルスイマーに変更してフルキャスト。

フリーフォールでカウントを刻んでいるとドンっというアタリと共に糸が止まる、急いで糸を巻きテンションを張ると魚が反転しドラグが唸る。

これはGTだ。

鼓動が高鳴り、ドーパミンが溢れ出す。

しかし脳内はクリアで落ち着いている。

良い状況だったため、船でのフォローは入れずに、瀬に向かい続けています。

ルアーを沈めて瀬に近い水深で掛けているため、竿を立てて瀬からとにかく剥がし、イヤイヤで激しく抵抗する魚の頭をこちら側に向ける……。

船上を一周してファイトを始めた1番後方で魚を浮かせ、紺碧の海から上がってくるGTに見惚れながらも決して気を抜かずにネットイン。

2流し連続でGTをキャッチすることができました。

いい魚を釣った後に友人らと喜びを分かち合う瞬間ほど幸せなものはないですね。

釣りをやっててよかったと実感できる瞬間です。

その後も投げ倒すものの、反応は得られずに釣行1日目は終了しました。

この日、MGX-8S」は基本的にロングティップモードで使用して、200mm前後のルアーをメインに使用しました。

釣行2日目もあいにくの風によりトカラ列島へは行けず、奄美大島近海での釣行となりました。

この日、前日はロングティップで使用していた「MGX-8S」をショートティップへと変更、ルアーサイズも250mm前後メインにサイズアップ。

それより更に強い「MGX-∞∞S 」で大口径ポッパーを使用しました。

朝イチの流しから海況がよく、いつ魚が出てもおかしくない雰囲気があり、僕の引いているポッパーの後ろで、モワンッと魚が出るもののルアーには触れない……追い食いもない。

その後しばらく魚からの反応が得られず、夕方になるとスコールのような激しい雨が降り、風向きが変わり……風と潮が一致し、かなり良い状況になりました。

ポイントは先日1本目の魚を釣った場所、瀬のトップは10mとかなりのシャロー。

ここで大型GTを確実にキャッチするためにPE10号で使用していた「MGX-∞∞S 」のリールのスプールをPE12号に変更

準備は万端、魂を込めてポッピングするものの……無情にも魚からの反応は得られずに釣行2日目は幕を閉じました。

釣行2日目のタイミングで、接近していた低気圧が台風になってしまい、残り2日間の釣行が続行不可能となってしまいました。

天候には抗うことができず、悔しい思いだけを残して爆風と大雨により宿での休養を余儀なくされました。

結果的には2日間の釣行で3本キャッチと悪くない釣果でしたが、僕の目標である100LBオーバーのキャッチはできなかったので、今回の学びと反省を糧に9月に予定しているGTキャスティングではより大型GTをキャッチを目指します!

そして今更ですが、見てくださいこの仕舞寸法を!

同行者がロッドをバズーカに入れたり、郵送している中、リュックに竿を入れて優雅に(?)移動できました。

本当なら4日間でGTを釣りまくって長編のレポートを書くつもりでしたが、2日間しか釣りができずあっさりとしたレポートになってしまいました……。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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東京出身、広島県在住。幼少期、祖父とのサビキ釣りを皮切りに、高校、大学と海洋生物や海洋環境について専門的に学び、釣りにも還元。海外釣行を計画するもパンデミックにより挫折、ならばと国内47都道府県全てを巡り様々な釣り・魚と出会う。標高2000m超の山岳地域からSUPを用いたマングローブ帯まで、河川域すべて。海域ではマグロ・カジキ・GT等の大型魚、深海まで経験。楽しそうと思ったことはとりあえずやってみる、ジャンル問わずなんでも吸収するスタイル。大学卒業後は南西諸島に移住予定。