松政(まつまさ)です!
いよいよハイシーズン突入!
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私はというと、GWの沖縄離島釣行を皮切りに釣行回数が少しずつ増えてきました。


オフショアでのアカナーに、ナイトリーフでショアからのオオメカマス。
どちらもトップウォーター、ロッドは「Dear Monster GIGAS MGX-∞S ”G.T.Gorilla”」。
私が現在住んでいる台湾から沖縄まで約1時間。
国外といえど関西に住んでいた頃より格段に近くなったので、台湾に住んでいる期間中訪れる回数が増えそうです!
この時は本命が捕れなかったので私からは簡単な報告になりますが……。
詳細は、同行した殿河テスターが現在テストしているロングロッドに関連したレポートが出た際に!
さて、今回のレポートの本題に。
モンキスメンバー4名(小塚さん、吉田さん、池尻テスター、伊藤テスター)が、撮影も兼ねた3日間の釣り日程で訪台されるというお話を聞いたので、それに私も同行させていただきました。
釣行の内訳は養殖池の“ボリ”マンディをメイン(撮影日)として、トーマン、グルーパー。

大所帯での移動のため、用意された車も特大サイズ!

小塚さん曰く「バス(BASS)YEAR 2025に紐づけて、こっちの“バス“(BUS)旅行もどうかな、とね笑」と……。
釣行初日は台湾中部に位置するリザーバーでのトーマン狙い。
台湾では “魚虎”と呼ばれ食用として親しまれている移入種ですが、これがまぁそこら中の水辺に放流されてわんさか繁殖しているわけです。

前日、ポイント近くのホテルでタックルセッティング。
「Dear Monster MX-6+」にバズベイト、トーマン狙いでタイに行った時と変わらないスタイル。
ちなみに台湾では、大きなオフセットにザラのような形状をした何の変哲もないソフトベイトをつけてカバーを攻めて水面を滑らせるように巻いてくるのが主流な様子。
所変われば釣り方も違って面白い!

釣行当日。
近くの道教系の宮廟で安全を祈願した後、モンキス勢で一艘の船(というよりかは船外機がついた筏のようなモノ……)に乗り込み出船しました。


平水時の状況を知らない私でも、普段より水位が低いことは岸周りの様子を見れば明らか。
ストラクチャーが全てむき出しになっているので、どうやら期待していたレイダウンでの釣りにはならなそう。
呼吸打ちやボール打ちをするシチュエーションでもなさそうなので、岸際をローラー方式でテンポ良く打っていくスタイルに。

伊藤テスター(以下しゅうや君)は今回トーマン初挑戦。
このスピード感、キャスト精度が求められる感じが好きみたいで、終始楽しそう笑。
午前の部の終わりが見えてきた頃、そんな彼にこの日初ヒット。
HUNTERS “ロクナナ”をブチ曲げて上がってきたのは丸々太ったコンディションの良い個体!

それまであまり魚の反応を得られていなかっただけに、ひとまず安堵。
午前中に出たボートの中での唯一の釣果、サイズも恐らくこの日の最大。
やはりこの人、持ってる……!
昼休憩も終え、午後の部。
ボートマン曰く日が昇りきった昼過ぎがベストタイミング。昼休憩中にまとまった雨が降ったのも重なって活性は高くなるとの事。
その言葉通り、他のボート(?)含めバイトが増え始めました。


私も小さいながらもキャッチ。
2年前のタイ釣行ぶりにトーマンに再会できました。
翌日。
この日から池尻さんが合流し、 “ボリ”マンディの池へ。
事前情報によると普段は一般開放されていない大型個体が数多く養殖されているバケモノポンドだそう。
アベレージはなんと、余裕の10 kgオーバーとの話。
このサイズに育てるとなると飼料効率が悪く、管理にかかるコストもシャレにならないそうで、こんな池は養殖に限らず釣り堀でも滅多にないかと……もはやオーナーの趣味の域です。

この餌やり光景を見ると期待が膨らみますよね(笑)
しかし現実はそこまで甘くは無く……。
この釣り堀はシングルフック1本、かつルアーサイズは全長180mm以上がレギュレーション。
普段ペレットを食べているせいか“ボコボコ”といえるほど大型ルアーにバイトしてくる感じでは無い、本能を引っ張り出さないと食ってこない。
タイでも様々行った池尻テスターが「タイのブンマー(最上ポテンシャル釣り堀)とパターンは同じで、魚のサイズは更に2回り上」と表現。
オーナー友人作の大型スピナベ(1ozクラス)は、180mm無いものの例外的に使用可能で、それが坊主逃れアイテム(オーナー知人たちはそのスピナベでは入れ食い)になっていました。
ジャイアントベイトの経験値の高い小塚さんとしゅうや君は、手を変え品を変え、レギュレーションの範囲内で口を使わせることに成功していました。

小塚さんは、超巨大ルアー(サベージギア・ラインスルーパイク19インチ48cm)で自己最大ルアー記録を更新!

「何投げても釣れる状況だろ?」と思うなかれ、吉田さんと自分はレギュレーションの下限、180mmクラスのビッグベイトで魚は触ってくるものの掛からない、掛かっても獲れないという時間帯での、衝撃の1本でした……。
その後、私はスピナベに交換して、なんとか満足できるサイズをキャッチ。

ロッドは「HUNTERS HT-7/8」
たかが釣り堀、されどLates。
アカメも釣ったことが無いシロウトLates童貞を拗らせた私が言うのもなんですが、やはり引きますね、この魚。
ちなみにアカメそっくりのバラマンディ、こちらでは“金目”鱸と呼ぶみたいです。
陽が傾いてからはビッグベイトへの反応も良くなり、暗くなってからはデカトップ(メガドッグ220など)でも。
日が完全に落ちるまでやりきって、この日は終了。

……備忘録として、この日のフックセッティングに関して。
レギュレーションの中での釣り(大型ルアーかつシングルフック1本)であれば、ほぼ必然的にヘッドショットに。


新品で買ったシャイグラが1日でこの通り。
フックポイントはボキボキ。
いかにファイトが暴力的かが伝わるかなと……。
後から事情通に指摘された話なのですが、これは製造工程上必然的に強度が落ちるカエシ部を、更にペンチで潰したことにより一層強度が落ちたことが原因だと思われるとのこと。
丁寧に削るか、そもそものバーブレスフックが強度という意味では高そうです。

……翌日、予定していたバス(BUS)ツアーの最終日。
この日は普段一般向けに開放されていない、超大型のグルーパーが入る池で釣りをすると聞かされて来たのですが、前日段階でも池のオーナーとの連絡がつかず中止に。
台湾だからと勝手に親近感持っていたんですが、やはり海外。
今回の釣行もそこそこアクシデント多くて面白いです(笑)。
というわけで最終日は、ごく普通の釣り堀(庶民価格&一般開放)で午前中だけ釣りをして、BUSの返却時間になり撮影は終了。


ヘッドショットでマングローブジャック。
この釣り堀にはレギュレーションが無い(?)のですが、小塚さんたちの来台、撮影の主目的が来秋発売予定のモンキスコラボの「3D シャイングライド SS」(ヘッドショット仕様)のPR動画撮影だったこともあり、深くは考えず……「とりあえず釣れたな」と。
ロッドは「MX-6+」でした。

午後はというと、みんなで名物のマンゴーかき氷を食べたり、Uberでタクシーを利用し、各々エビ釣り堀や某ピーコック池(外来種天国)に行ったり……。



殆どの方が翌日早朝に空港に向かうので、夜はみんなでご飯を食べて、現地解散となりました。
翌日、ホテルに残ったのは小塚さん、しゅうや君、私の3人。
居残り修行として2日連続で、昨日と同じ庶民の釣り堀を再訪することに。
3人ならUberが早いし安い!
前日比較的反応があったグライド系ルアーで探りますが、今日は昨日以上に渋い!

そんな状況の中、小塚さんが3DシャイングライドSS(モンキスコラボ・ジャパンオリジナル仕様)でキャッチ。

「とりあえず、訪台の目的は果たしたな」と小塚さん。
現地のお客さんは小さいワームで頑張っていましたが、あまり釣れていない状況の中での1本でした。
無事リリースを終え、「とりあえず昼飯でも食べて、一服しようか〜」と小塚さんが言い出したタイミングで、しゅうや君のグライド系ジャイアントベイト(メガバス・アイスライド265R)にヒット!

この1本を皮切りに、池の(僕らの釣り座周辺の)状況は一変、何かを掴んだ彼は確変モードに入りました。
「明らかにジャイアントベイトで魚のスイッチが入っている!!」

スピニングタックルでボトムを攻めるロコアングラーを遠目に、小塚さんも開発中のジャイアントベイト「HYDRO 250」で連発。
しばらく横で見ていた私ですが、いてもたってもいられなくなり小塚さんの「Dear Monster MX-∞+」をお借りしてジャイアントベイトに初挑戦する事に。
ルアーは禾テスター力作の「HYDRO 250」(仮)。
様々試して、しゅうや君は小塚さんが「HYDRO」との比較検証に1個だけ持ってきていたルアー(ワイルドビート)でも連発。

360°ターン、通称”サブロク“が特に効いているのではないかとの事。
「小塚さん、これ、完全にヤバいですわ!」
「……だな。“ヘッドショットだからこそ”が、遂に海外でも見つかったな!」
小塚さんとしゅうやくんの会話の真意は、皆さんも一緒に想像してみてください。
素地の無い自分にはよくわかりませんでしたが、とにかく「初心者の自分にできるのか?」とだけ心配しながら、しゅうや君と小塚さんにコツを教えて貰い、サブロク“も”できる「HYDRO」でトライ。
既に調整済みの「HYDRO」だった事もあり、ぎこちなくはありますが初心者の私でも何とか形に。
これが本当に効いた!
午前中の「無」が嘘のような、まさにスイッチが入る感覚。

小塚さんと「HYDRO」のヘッドショット(サイズ違い)でダブルヒット!
小塚さんは「Dear Monster MX-∞+」交換して受け取った私の「MX-6+」に合わせ、ティップパワーとのバランスを考慮してルアーサイズをダウン、「HYDRO 200」を使用。
その後も自分は「HYDRO 250」で連続バイト。
「HYDRO」の完成度にも驚きましたが、「MX-∞+」のティップの硬さ故の入力のしやすさの恩恵も凄く感じました!
ロッドによりルアーアクションが変わり、そのにより魚の反応が文字通り一変すること、特別な釣り堀じゃなくむしろ庶民の激シブ釣り堀(ワームの人もほとんど釣れていない)だからこそ、実感できました。

ここに至るまで半日、中々口を使ってくれなかったバラマンディも次々と。

ショートバディ、カッコ良すぎる!
一際大きいグルーパーも「HYDRO 250」のヘッドショットで!

昨日までは「撮影だから」「レギュレーションだから」と、小塚さんに渡されたヘッドショット仕様を深く考えずに投げていましたが、この日、少なくとも自分には制約は一切無し。
ワームを使ってもいいし、小型プラグでもトレブルフックでもなんでもあり……でも自分は、ヘッドショットのジャイアントベイトでしか魚をキャッチすることができませんでした。
ここにいたり、小塚さん&しゅうや君が近年ジャイアントベイトを積極検証している意味、そして例えレギュレーションの制約が無かろうと、トレブルフックを断捨離する真意の一端を感じることができました。

……ちなみにこのグルーパー、日本人にはあんまり馴染みのない「龍虎石斑」という交雑種。
Giant Grouper“龍”とTiger Grouper”虎”を掛け合わせたもので、まぁ、なんとも縁起のいい名前の魚です。
しかも美味。

こうして3日間の“合宿”は終了。
グライド系ビッグ&ジャイアントベイトを使う機会が多かった今回、初めてヘッドショット(陸チューン)を使ってみたのですが、中途半端な掛かり方はせず、総じて同じような掛かり方だったのも印象的でした。
例えばトリプルフックだと、触れた場所に掛かり、“不自然な掛かり方”になることも多いですが、ヘッドショットではフックはカンヌキに内掛かり、もしくは下顎に外掛かり、と掛かり所が明確にパターン化していました。
この辺りも、管釣りだから、数釣れたからの気づきでしょうか……。

今一度補足するなら、この日の釣果は限られた人しか入れない釣り堀での釣果ではありません。
2インチ以下のワームまでがそこたらじゅうに落ちていて、プラグは小型多関節系やバイブレーションのボトムバンピングがせいぜい、釣れた魚(小型グルーパー)には結構な割合で口の中にブレイクした小型プラグ(バイブ、それもトレブルフック付)が入っている……そんな、よくある釣り堀、だからこそのカタルシス笑。
今回使った「MX-6+」、ヘッドショット“陸チューン”については、しゅうや君のレポートがまさにトリセツになっているので是非以下のレポートを!
「これはヤバい世界を知ってしまった……」
ジャイアントベイトの破壊力を目の前で存分に体感した数日間でした。
とりあえずこれぐらいまで、このレポートで書ききれない事も沢山あるので、詳細は後出のレポート、動画をご期待ください!
それではまた!
<追伸>
しゅうや君と3泊同室だった部屋。
溢れ出る昭和のラブホ感(平成生まれだけど)。

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