フィールドテスターの川上です。
今回は関東河川春の風物詩「マルタウグイ」をHUNTERSシリーズの二機種で狙った上での使い分けやHUNTERSならではの利点なんかを書いていきたいと思います。
2022年度のマルタウグイは完全に”ついで”の釣行でした。首都圏をプラプラとする中で、いいタイミングを見てサクッと釣りをしたという感じです。序盤で改めて感じたのがマルチピースロッドであるが故の強み。
首都圏を移動するという場面においてマルチピースロッドの快適性は侮れませんが、ロッドを畳んだらバックパックの中にガッと突っ込んですぐさま移動できる機動力の高さも感じる事ができました。
今回選んだ河川では、到着と同時に多くのマルタウグイの姿を目視で確認する事ができました。
サクサクっと準備して、最初に選んだロッドは「HT-6/7」
小型のシャッドをチョイスして軽く投げること数投……。
ッッゴン…!
硬質な手応えと共にティップが入り、上がってきてくれたのは地元北陸河川では見る事ができない関東のマルタウグイ。
やっぱり地元で釣る事ができない種の魚に触る事ができると嬉しい。
日本に生息するウグイのうち、北陸でも釣る事ができるのはウグイ、ジュウサンウグイ(近年、マルタウグイの日本海側個体群として別種として扱っていく方向)、ウケクチウグイの三種類で、太平洋側個体群であるマルタウグイは生息していないのです。
参考までに、富山県で釣られた高ポテンシャルのジュウサンウグイの写真は川合テスターのブログを是非チェックしてみてください!
……というわけで、下は自分が高校生の時に釣ったウケクチウグイ。
ロッドは「HT-6/7」の7フィートモードを使用。頭の比率、体つきがジュウサンウグイとかなり近い……。
ウケクチウグイについてはまた別でレポートを書ければいいなと思っています!
そしてマルタウグイ。
どうですか?同じウグイの仲間とは思えないほど違いますよね?
一般的には、近年まで同種とされていたマルタウグイとジュウサンウグイが近いのでしょうが、個人的には、釣り人としてのフィルター(釣獲場所や性格)まで加味すれば、むしろジュウサンウグイはウケクチウグイと雰囲気が近く、マルタウグイはまた別の雰囲気を持っているなと感じました。
せっかくなので2020年に地元河川で釣りをしている際に釣れた20センチほどの普通のウグイ(上)とウケクチウグイ(下)との比較写真も。
両者20センチほどのサイズですが、この時点で顔つきはかなり離れているな~と。
マルタウグイは、北陸側ジュウサンウグイよりもノーマルのウグイの丸っぽい頭に近い感じです。
さて、かなり脱線しましたが、マルタウグイの釣行レポートに戻りたいと思います。
最初にエントリーした瀬では対岸の壁際に魚が溜まっていたため、キャストコントロールがしやすいベイトの「HT-6/7」を使用し1本釣捕。
移動先のポイントでは川の真ん中の瀬に魚がついていた為、軽いルアーをキャストしやすいスピニングの「HT-6×4S」をチョイス。メインラインはPEの0.6号、リーダーは10lbを組み合わせました。
ミノーに付け替え、瀬の若干上流側にキャストし、スレ掛かりしないようスローに巻いてくると連発!
ほぼドリフト状態でしたが、それが良かったのか?
同じコースを引いてくるとルアーを追って来るのが見える程の高活性でとにかく楽しい。
ダブルヒットまで持ち込めないかな?と試行錯誤してみましたが、流石に難しかった……。
引き味も申し分なく、力のこもった引き方をしてくれます。
マルタウグイはかなり激しめのロール+首を振る魚なのでバラシが心配でしたが、ハンターズシリーズ共通の強み”魚に対するロッドの追随”のおかげかバラシは1回のみ。
安心感を持ってやりとりする事ができました。
その後は何度かスレでも掛かってきたものの、テンポ良く食わせていく事ができ、最終的に7本キャッチしたところで納竿としました。
昨年のマルタウグイ釣行ではシーズン終盤にエントリーしてしまい、「かなり渋い」といった印象のみ残りましたが、今回の釣行で”ルアーフィッシングの対象魚”としてのマルタウグイのイメージがかなり良くなりました。
今回一番発色が良かった個体。これよりもコントラストが激しい個体もいるので、来年はさらに発色が良いヤツを獲りたいです。
産卵が絡んだ釣法ですので、10本も20本も釣るような釣りではないですが、桜の時期に軽く遊んでもらうにはマルタウグイはこの上ないターゲット。
今年のシーズンは終わってしまいましたが、まだ未挑戦の方は是非とも来年挑んでみてください!