豪州淡水域の頂(ヌシ)を目指して。突撃マーレーコッド開拓レンタカー旅 with『HUNTERS』。

大学生テスターの禾です!

今年が学生期間ラストの一年なので、バンバン遠征を組んで魚を釣り狂おうと思います。

手始めとして、オーストラリア淡水域の頂点捕食者、マーレーコッドを狙いに遠征に行ってきました。

今まで訪問したインド南米の釣行は、現地で仲良くなった方々にボートなりおかっぱりでポイントを案内してもらうスタイルでしたが、今回はステップアップということで、「事前情報なし、現地案内人なし」の完全開拓スタイルで狙ってみました。

南米やインドは治安や道路事情に関して不安が多かったので、どうしても現地人に頼らざるを得ない部分がありましたが、オーストラリアみたいな先進国であれば「なんとかなるだろう」ということで……。

レンタカーだけを予約し、あとは成り行き次第という旅を組んでみました。

今回の旅も、2年以上かけてモンキスで開発を進めてきたビッグベイト「HYDRO」での釣果を一つの目標としていました。その結果は後ほど…

行きはシンガポール経由で向かいました。

トランジット便であれば、直前にとったチケットでも往復で10万円程でした。

この時代においても、案外安く収まるものですね。

シンガポールでは、現地のモンキスユーザーの友人に会いに行きました。

リザーバーでピーコックを狙いましたが、惜しくもHYDRO200に1チェイス1ヒット、フックアップせずでした……。

シンガポールの海鮮料理で悔しい気持ちを鎮めます。

料理屋の水槽には大量のマーブルゴビー。

非常に美味しいらしい。いつか釣ってみたい魚ですね。

2便目の飛行機に乗り込み、数時間後にはいよいよ目的地のオーストラリア・シドニーに到着しました。

今回は諸事情によりオーストラリア南部NSW州のシドニーを出発点としましたが、旅を振り返ると、北部クイーンズランド州のケアンズやブリスベンを起点とし、バラマンディやサラトガなど他の魚も狙う旅の方が、面白い展開があったかもしれないなと少し後悔しています。

ご参考までに!

同行者の卒業旅行も兼ねた旅なので、まずはごく普通の観光スポットを訪れたりと……この湾でもヒラマサが釣れるとのこと。

とんでもない海ですね(笑)

翌日、いよいよマーレーコッドがいそうな田舎町に向けて出発しました。

ディーゼルエンジンの鉄道に乗り、ゆったりと6時間ほど揺られながら、目的地となるNSW州北部の町に向かいます。

この町がこの周辺数百キロ圏内で唯一レンタカー屋さんがある「町」でした。

これ以降内陸は、「村」レベルの集落しか無かったです。

日曜日に着いてしまい、レンタカー屋がやっておらず……西部劇に出てきそうないい感じのモーテルで一泊し、レンタカー屋の開業を待ちます。

この町を流れる河川にもマーレーコッドがいるということで、居ても立っても居られず徒歩でランガンしてみることに。

キープサイズなどが記された看板にも、しっかりと「Murray Cod」の文字が。

地元の高校生たちが置き竿で何かを狙っているので話し掛けてみると、どうやら彼らもマーレーコッドを狙っているとのこと。

まさかのチーズが好反応ということで、ルアーなんかよりも遥かにチーズの方が簡単に釣れるとのことでした(笑)

この日は暗くなるまで粘りましたが、夕マズメに友人の羽モノに一発ミスバイトがあったのみ。

本命の河川ではないので、それ以上は粘らず明日以降に備えて就寝しました。

翌朝、ようやくレンタカーをゲットしました。

鍵は渡されず、代わりにスマホと車をBluetoothで接続し、アプリを介して車を施錠・開錠するタイプでした。

「アプリが不具合を起こしたらめんどそうだな」と思いながらも、渋々借りることに。

後に、この仕様のせいで大変困りました……。

町を出る前に、釣具屋をチェック。

異国の釣具屋を訪れ、見たことも聞いたこともないメーカーや用品を目の当たりにするのは、海外遠征の大きな醍醐味ですね。

この釣具屋はほとんどの製品がマーレーコッド用でした。

最大60㎝ほどのジャークフライと呼ばれる大型なフェザージグ(?)や、パイク用の大型スイムベイトが目立ちました。

羽モノやウェイク系などトップ系のルアーも多かったですね。

店主曰く、マーレーコッドは現地で大会が定期開催され、「バスプロ」ならぬ「マーレーコッド・プロ」が存在するほど盛んなスポーツ・フィッシングの対象魚とのこと。

近年は、ダムで数百万円のライブスコープを用いたライブシューティングでマーレーコッドを狙う人も増えてきたとのこと……少々不穏な空気を感じます(笑)

次にスーパーで大量に食料と水を買い込み、いよいよ出発です!

拠点となるキャンプ場がある田舎町に向かう道中にも、数か所良さげなポイントがあったため狙ってみることに。

景色は抜群ですが……。

浅い!(水深30㎝ぐらい?)

浅い!(ほとんど水がない…)

衛星写真では確かに水があるはずの河川上流域に、ほとんど水がありません……どうやら大干ばつのタイミングで来てしまったようです。

初日はポイント間100㎞ほどの大移動を数回繰り返しましたが、全く手ごたえナシ。

そもそもまともに釣りができそうなエリアを見つけることができませんでした。

これぞ完全開拓スタイルのリアルですね。

このままだと坊主確定……ヒリヒリします(笑)

夜はキャンプ場にハンモックを掛けて就寝。

キャンプ場の目の前もマーレーコッドがいるはずの河川で、寝付こうとするとボイル音らしき音(幻聴?)が聞こえてしまい、なかなか寝付けません(笑)

ちなみに、かなり適当にキャンプ場を選んだのですが、なぜか公園に無料のバーベキュー用コンロや綺麗なトイレが完備されていました。こんなド田舎なのに……先進国、恐るべし……。

ハンモックで寝付けずに衛星写真をひたすら探索していたところ、ダムに接続する水域で水量が安定していそう、かつマーレーコッドが潜んでいそうな岩場の多いエリアを発見しました。

翌朝はこのポイントに向かってみることに。

到着すると、まずまともな水量があって一安心。

いい感じの岩場や倒木が続いていて、「いかにも」な雰囲気です。

強気にジャイアントベイトサイズのHYDRO250で探っていきます。

同行者は慎重にスピナべで狙っていました。

岩場のディープエリアで、友人のスピナべに連続チェイス!

日中ゆえに活性が低いのかバイトまでは至りませんでしたが、明らかに「正解」な感じです。

僕も豪州製のダブルブレードのいかついスピナべに切り替え探っていきますが……。

釣れない……。

マーレーコッド、舐めてましたが案外難しいです(笑)

スピナべを投入すれば連発するような魚だと思っていましたが、どうやらそんなにイージーでは無いみたいです。

釣具屋で聞いていたように、地元では相当数のアングラーが真剣に狙っている魚みたいで、我々部外者がGoogle Mapを使って見つけることができるようなポイントはすでにスレているのかもしれませんね……。

そんな不安を抱えながらも、一旦エネルギーと水分を補給するために車に戻ることに。

道中、牛やら蛇やらがいろいろ出てきて怖かったです(笑)

車で昼食をとり、もう一度衛星写真を確認します。

午前はひたすら上流に向かって歩いていましたが、午後はより岩場エリアが多い下流域をチェックしてみることに。

午前に友人にチェイスがあったような、水深がある岩場エリアをひたすら探し、入念に探っていくと……。

ガツンと強烈なバイト!

引きは…あれ、全然引かない…ゴミかな?

と思った矢先、ゴリ巻きして上がってきたのは間違いなく狙いの魚種。

念願のマーレーコッド!

61cmと、まずまずなサイズでした。

非常に贅沢な見た目の魚ですよね。

模様といい、スプーンヘッドといい、華麗に伸びた腹鰭の先端といい、白に縁どられた臀鰭・尾鰭といい……。

より大型の個体になると模様が一気に白っぽいものに変わってしまうので、独特な模様が消え去ってしまう前のこのサイズが釣れて、ある意味嬉しかったです。

使用タックルは新型「HUNTERS HT-6/7 “Bushman”」。

エクステンションバットを抜いた、短い6ftモードでの釣果となります。

「HT-6/7」、通称“ロクナナ”は初代HUNTERSから愛用している番手ですが、新作でもしっかりと記憶に残る釣果を残せて嬉しいです。

今回は結局、状況が厳しく20グラム以下の軽量プラグやスピナべを投げる展開となりましたが、前作よりもパリッとしたブランクスになり、非常に投げやすく進化した印象でした。

一方で、魚が掛かってからはぶち曲がってくれる点は初代“ロクナナ”から変わらず、“HUNTERSらしさ”は健在、「これならバラしは少ないだろうな〜」という印象を受けました。

デザイン面ではフォアグリップが無くなったのも、個人的にはとても好きですね。

グリップ周りがかなりスッキリした印象です。

一本釣れてからは、あとは「HYDRO」以外一切投げませんでした。

第一世代の”Bushman”同様、先のスピナベからタックルそのまま「HYDRO200」(ジョイクロ178同様、70g前後)をバシバシ投げてましたが無問題でした。

夕マズメになり、いよいよマーレーコッドの活性があがりそうな気配が。

周囲のプールから、時折ボイル音が聞こえてきます。

今回同行した友人にとっては、初の海外遠征。

なんとか一本獲ってほしいと思い、ひたすら後ろからキャストする姿を見守っていると……。

ド派手なバイトで食ってくれました。

友人は見事、羽モノでキャッチ。

その後も友人は羽モノで連続バイトを取りますが、全くノリません(笑)

適当なバイトといい、トップルアーへの異様な執着といい、少々残念な引きといい……なんだか日本のナマズと共通点が多いですね。

暗くなるまで粘り、ひとまず二人とも安打ということで田舎町に戻りました。

夜8時ですが、全ての店が閉まっていました(笑)

翌日は、ひとまず二人とも釣れたということで、周辺の国立公園を観光してみることに。

滝があるはずだったのですが、大干ばつゆえに水はほとんど流れておらず……。

電波が全く通じない、ド田舎の国立公園の山の頂上付近。

滝つぼを見学してから車に戻ると、なんとレンタカーのアプリが全く起動せず、車の鍵が開きません(笑)

ゆるい観光のはずが、まさかの事態に……水や食料は全て車の中にあるため、「窓ガラスを岩で割ろうか」という案も出ましたが、ひとまず最善を尽くそうということで。

ひたすら、人が通りそうなアスファルト路まで歩くことに。

地図を見るに20㎞ぐらいはありそう。

水なし、炎天下、30℃越え。

あれ?これ、終わったか……

そう思っていた矢先、山の頂上まで登ったタイミングでスマホを確認すると……なんと電話回線が一本だけ立っていました!

レンタカー屋にキレ気味で連絡し、レッカー車を要請しました……が、さらに山を登ってみると、4Gの回線もギリギリ受信できるエリアに到達し、なんとかアプリを再インストールすることで解決しました。

あぶね~。

海外でレンタカーするとき、こと自然の奥地に入り電波が怪しくなる釣り旅においては、ケチらずに物理キーを渡してくれるレンタカーを選択するのが良さそうですね。

ご参考までに。

その後、町に戻り、のどかな景色でのんびりしてみたり。

釣れた(&生還できた)祝いでステーキを食べてみたり。

これだけ読むと、その後全然釣りをしていないかのように見えますが、しっかりと朝夕マズメやってました(笑)

友人は羽モノやクランクで2本追加し、僕は「HYDRO200」でド派手なバイトが2発ありましたがフックアップせずでした。

ヘッドショットにこだわっていましたが、異国の地の魚を狙うときはテールやベリーにも念のためフックを付けておいても良いかもなと、少し後悔しています。

パラグアイでドラードをビッグベイトで取り逃がした時も、同じことを言っていたような……(笑)

悔しさが残る展開ではありましたが、短期日程ゆえにすぐさま撤退することに。

また6時間ほどディーゼル車両に揺られながら、シドニーに戻りました。

込々15万円ほどで旅を組めるので、マーレーコッドはベストシーズン再訪確定、「HYDRO」(製品化に向け内部構造が進化したプロト)でリベンジマッチかなと、考えています。

【まとめ】

今回は、幼いころから僕にとって憧れの魚であるマーレーコッドを、事前情報なし、案内人なしの突撃スタイルで釣り上げることができ、達成感のある遠征となりました。

就活など様々あり、数か月間「釣り」から離れていたのですが、改めて「釣り」、および「海外遠征」の楽しさを再確認でき、ほっとしています。

目的の魚を釣り上げたときに出る脳汁のおかげで色々どうにでも良くなれるのは、幸せなことですね。

こういうカッコいい魚がまだまだたくさん世界には居るという事実に、安心して眠れそうです(笑)

一方で、マーレーコッドは、正しい状況下では「HYDRO」のような20cm超級のビッグベイト、ジャイアントベイトにも果敢にアタックしてくれる魚であることがわかってしまった以上、悔しい気持ちが残ります。

次こそは、今回築いた現地の方々とのコネクションを活かし、精度を上げたリベンジマッチを組みたいなと思っています。

最後に、近く第2世代が発売となる「HUNTERS HT-6/7 “Bushman”」について少しだけ。

大学2年の頃、バイト代で買った初の2万円オーバーの竿が、初代”Bushman”でした。

かなり雑に釣り具を扱う僕でさえ、国内・インド・南米などで本気で3年半ほど使い倒した上でも、最後まで折れずに、きっちりと仕事をしてくれました。

もっと「釣りが上手い」人だったらシビアに軽さや感度などを求めるかもしれませんが、金欠大学生アングラーの僕にとっては、一本で「だいたいなんでもできる」この竿に、色んな新しい景色を見せてもらいました。

海外遠征に一本(もしくは数本のみ)竿を持っていく場面では、やはり「壊れないと自信を持てるHUNTERSシリーズの竿は、僕にとっては欠かせない存在ですね。

モデルチェンジに伴い見た目やフィーリングは変わりましたが、根底にあるコンセプトは変わらず受け継いだ2代目『HUNTERS』達に、今後も色々とお世話になりそうです。

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大学入学時に3Dプリンターを購入、以後3年間ルアー設計に明け暮れてきた頭脳派ルアークリエイター。都心への通学に際しモバイルロッドを導入、机上の空論ではなく、日々のアーバンフィッシングでトライ&エラーを繰り返す。2023年、講義中に閃いた構造アイディアを検証するため、ビッグベイトシーバスの世界へ。先入観に囚われない柔軟な発想と、自ら生み出したルアーの力で、初年度から高実績を重ねている。長期休暇は離島へのロックショア釣行など日本全国へ遠征、在学中に海外への挑戦も計画中。